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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

珈琲考 第6回

更新日:2021年6月21日


 おうちカフェを発動して一年、思っていた以上に色々できた。この先どこまでやれるかわからないが、ひとまず淹れ方と豆を整理する。


 

淹れ方あれこれ


 抽出の分類、メッシュ、焙煎の記載はあくまでも主観によるもので、一般的な見解と異なるかもしれない。

 23通りの淹れ方を試した。実際に日常で利用している淹れ方は3種類。フィルターインボトルで淹れる水出し珈琲、コーノ式で淹れるペーパードリップ、エスプレッソ マシンで淹れるカプチーノである。


  1. 水出し珈琲はウォータードリップ水出しポッドなど色々な淹れ方があるが、フィルターインボトルに深煎り粗挽きの豆を入れて一晩置く淹れ方が簡単で美味しい。

  2. ドリップはネルやペーパーや金属と色々あるけれど、コーノ式のペーパードリップを使うことが多い。ケメックスV60ウェーブ式に比べコーノ式は扱いにくいかもしれない。それでもコーノ式を使うのは最初に馴染んだ淹れ方で慣れてしまったためだ。また、ガラスや陶器よりプラスチックのドリッパーが軽くて扱いやすく、洗いやすいということもある。

  3. エスプレッソの選択肢はエスプレッソ マシンオンリーになる。エアロプレスマキネッタは味でエスプレッソ マシンに及ばない。


 毎日使う道具の必要条件


  1. 美味しく

  2. 使いやすく

  3. 手入れがしやすい


 以上の3点に全て合致するのがフィルターインボトルコーノ式である。エスプレッソ マシンは手入れの面で少々めんどくさい。毎日のことだから、手入れが簡単なのは大切なことだ。体質や気質に合う道具、好みなど人それぞれだから、他の人であれば違う選択をするだろうけれど、自分の選択はこうなったということだ。


 どの方法もたいてい美味しく淹れられるが、パーコレーターはいまだにうまく淹れられない。ネルドリップフレンチプレスをもっと使うだろうと思っていたが、そうでもなかった。たまにイブリックでまったりした煮出し珈琲を淹れ、サイフォンのゆったりした時間を楽しんでいる。スティーピングは楽しむ飲み方だとは思わないが、テイスティングには向いている。音を出してすする方法を習得したいが、今は音をさせているだけである。


 クローバーもスターバックスで試したけれど、手元におけるものではないのでこの表には記載していない。まだ未経験の淹れ方にクローバーに似たバキューム方式のフランクワン、サイフォンとハイテクの合体したスチームパンクなどがあり、シンプルなベトナム式コーヒードリッパーも試したことがない。他にも知らない方式があるに違いないが、いつか独自の淹れ方を創造できるといいなと思う。

 

珈琲豆あれこれ


 これまで試した珈琲豆を整理する。

 40種・18品種の珈琲豆を味わった。カスカラは豆ではないため数に入れなかった。香味、酸味、コク、甘味、苦味の評価は10点満点での値で、あくまで個人の感想である。


  1. ゲイシャロブスタコロンビアモカトラジャ は印象深かく常備して楽しみたい珈琲豆である。

  2. 次に印象的だったのはケニヤキリマンジャロモンスーンパプアニューギニアで、これらも個性がはっきりしていた。

  3. コピルアクブルーマウンテンコナパカマラは期待しすぎていたせいもあるが「えっ、これがそうなの?」と期待外れであった。

  4. ブラジルガテマラマンデリンニカラグアメキシココスタリカルワンダエクアドル東ティモールブルンジミヤンマードミニカウガンダペルーは印象が薄く、記録を見ないと味を思い出せない。


  • 一度に沢山試したことで違いがはっきりした豆は印象的だったけれど、違いをあまり感じない豆は記憶に残らなかったということだと思う。

  • はっきりしていることは、不味いと思った豆は一つもなかったことだ。

  • 生産地の文化や歴史に触れながら、一つ一つ味を確かめるのは楽しかった。

  • ブラインドで銘柄を当てるには程遠いが、味の傾向は体に刻めたような気がする。

  • シングルオリジンの個性を楽しむことや、ブレンドして複雑な味わいを楽しむことも経験できた。

  • まだ出会えていない香味も沢山あることだろう。

  • 機会が有る限り新しい味に出会いたいと思う。

  • 気になっているのは国産の珈琲豆である。


 NHKのサラメシで沖縄の珈琲農園の様子を見せてくれた。ようやく少し出荷できるようになったと言っていた。苦味が少なく紅茶のような風味だと言う。標高が高くないようだから、味が薄いのかもしれない。地元の喫茶店の話では、浜松でも珈琲の木を育て実を付けることができたという。ただそれ以上の話は聞かない。それでも、我が家で育てている苗が大きく育ち、実をつける日を楽しみにしている。

 

今後の計画


  1. ラテアートに挑戦

  2. オリジナルブレンドに挑戦

  3. バリエーションを試す

  4. 国産の珈琲豆を試す

  5. 珈琲ハンターの豆を試す


 

追記


 一年前は知らないことばかりだった。わからないままでは楽しめない自分がいた。一年かけて色々試すことで納得できた。やり残していることはあるけれど、わかったことは多い。疑問に思ったことを調べたり確かめることができるのは楽しいことである。


感謝

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