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おうち
カフェ
計画
Vagabond
atomosphere.
人生を左右したもの
人生を左右して来たのは雰囲気だった気がする。しかし、どんな雰囲気に左右されたか説明するのは難しい。それは、なんとなくいいという思いで、そこには確かな理由も具体性もないからだ。ただ、いい雰囲気を感じると、たとえ面倒でも選んでしまう自分がいた。自分の中に雰囲気という物差しがある事、このことにようやく思い至り、いささか驚いている。
高校生の頃出会った近所の喫茶店「1.9lの魔法びん」は、そのネーミング、店内に並ぶアンティークや奇妙なオブジェクト、ホッとさせる観葉植物、「ゆっくりどうぞ」と書き添えられたレシート、ほろ苦くて甘い珈琲。それら全てが醸し出す独特の雰囲気に魅了された。そこで味わった雰囲気は価値観に大きく影響している。珈琲のある風景。
invocation.
おうちカフェ発動
二十歳の頃、下宿を喫茶店のようにしようと「穴蔵喫茶なっぷりん シルバーランドサファイヤの間」という看板を部屋に掲げ、メニューを作った。
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時間つぶし(ホット)
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時には甘い恋を(カフェオレ)
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ちょっぴり苦い青春(シナモン)
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ブラジルの熱い火(ブラジル)
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キリマンジェロの戦い(キリマンジェロ)
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ひとときの安らぎ(モカ)
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青い山(ブルーマウンテン)
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白い時間(ミルク)
人生のターニングポイントでは、必ず喫茶店をできないだろうかと考えた。いまだにまともなドリップもできないのだから、喫茶店のマスターになるのはおこがましい。でも、相変わらず、喫茶店のような所で暮らしたいという思いがある。だから、我が家の喫茶店化計画を発動しようと思う。お遊びのおうちカフェ計画。
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