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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

パプアニューギニア・シグリ

更新日:2020年2月15日


 通称パプアニューギニアは、南太平洋にあるニューギニア島の東半分及び周辺の島々からなる立憲君主制国家。東南アジア諸国連合(ASEAN)の特別オブザーバーであるが、地理的にはオセアニアに属する。オーストラリアの北、ソロモン諸島の西、インドネシアの東、ミクロネシア連邦の南に位置する。イギリス連邦加盟国かつ英連邦王国の一国であり、非白人が国民の多数を占める国としては英連邦王国のうち人口最多・面積最大の国である。


豆について

  1. 国名:パプアニューギニア独立国

  2. 地域:ウエストハイランド州ワギバレー シグリ農園

  3. 精製:ウォッシュド

  4. 乾燥方法:天日乾燥

  5. 規格:AA

  6. スクリーン:18M以上

  7. 品種:アルーシャ、ブルボン、ティピカ

  8. クロップ:2018-2019

  9. 収穫:5月〜9月

  10. 標高:1600m

パプアニューギニア

 赤道の丁度南の熱帯に位置するパプアニューギニア。第二次世界大戦の前にルター派の宣教師によりコーヒーが持ち込まれた。シグリは西部高地地方ワギ・バレーに1950年代末に開発された大農園。海抜1600mの標高、清涼な気候、十分な降水量、豊かな土壌、「一日で一年の気候を繰り返す」と言われる気象の変化などコーヒーの生育には理想的な環境である。シグリのおいしさはその様な気候風土に負っていることは言うまでもない。しかしながら、それに加えて、完熟チェリーの手摘み、通常より1日多い4日間をかけた水洗発酵工程、たっぷり10日間をかけた天日乾燥、完成豆の二度にわたる卓上手選別などによりシグリのヒスイに似た蒼色と、最高級の風味、品格が出来上がる。コク、アロマ、天日乾燥特有の円やかな甘味、高級品種固有の適度な酸味が絶妙なバランスでなりたっている。

 

結果


PS:パプアニューギニア・シグリ AA

  1. 自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎5日目。

  2. 豆を挽くとナッツの香り。

  3. コーノ式で飲む。

  4. 蒸らしの膨らみはとてもよく膨らむ。

  5. 一口飲むと苦味が中心。

  6. 喉越しスッキリ、甘味があり酸味は少ない。

 ミヤンマー・星山、ドミニカ・カリビアンクイーン、ウガンダ・ブルーナイル、パプアニューギニア ・シグリと飲んだところ、どれも非常によく似ている。こんなに似ているものだろうかと少し訝しい。いずれも美味しいのだが、苦味中心でほんのりと甘味があり酸味は少ない。初めての豆を選んだのだが、偶然似たテイストの豆を選んでしまったのか。それとも焙煎のせいかもしれない。電動焙煎機に任せっきりで、中煎りのつもりだが、深煎りよりかもしれない。なんだか釈然としないものを感じる。

 

追記


 高校生の頃、本多勝一の「ニューギニア高地人」を読んだ。ゴガサを身に纏った不思議な住人に惹かれ、ニューギニアの珈琲を飲んでみたいと思ったのである。珈琲のことを調べるうちに、ジャマイカからパプアニューギニアにブルーマウンテンの苗木が移入され、一大産地となったことも知った。それらはブルーマウンテンを連想させる名前がついているらしいのだが、シグリはそうした名前ではないあたりも興味があった。実際に飲んでみると、甘味酸味苦味とコクのバランスの良いブルマンとはちょっと違うようだ。


 ニューギニア島の東半分がパプアニューギニア で、西半分はインドネシアである。一つの島を複数の国が統治しているところは珍しくない。むしろ日本の方が珍しいのかもしれない。多くの国が、直接隣接する隣国と折り合いをつけて暮らしている。首都のポートモレスビーをストリートビューで見てみようとするのだが、要所要所のジャングルの360°パノラマが見られるだけで、ストリートビューで歩き回れるルートが見当たらない。3Dマップで見る限り、高層ビルは見当たらない。どうしても未開の地を連想してしまうニューギニアだが、今もまだ未開の地が多く残されていそうだ。





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