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酒その2
2026/9/28 我が家はお酒に弱い家系で、両親も僕もお酒に馴染みが薄い。ビールは苦い、ワインは酸っぱい、ウイスキーは舌が痺れる。なんとか飲めるのは梅酒やお屠蘇、赤玉スイートワインのような甘いお酒だ。幾度かチャレンジして玉砕を繰り返し、その経験から、お酒の雰囲気は好きだが、お酒そのものは美味しくない。という感覚を育ててしまった。 学生時代バーテンのアルバイトで、お酒のことを知る機会があったけれど、何も学ばなかった。母と暮らすようになり、夕食にお酒を用意したが、酔った母が意識を失った日から、すっかりお酒を飲まなくなった。でも、母も僕もお酒を楽しめたらいいのにと思っていた。そんなある日「モヒート」に出会った。美味しかった。酔って倒れたり気分が悪くなることもなかった。お酒に対する今までの思い込みがすうっと薄れていった。 コーヒーもそうだった。雰囲気で好きだと思い込んでいた節がある。でもコーヒーについて何も知らない。好きなものは、ちょっと語りたくなるものでもある。そんな思いのまま歳をとり、ついに、色々試して少しは語れそうになって、ようやく理解した

Yukihiro Nakamura
2 日前読了時間: 2分


喫茶店スケッチ 1.9ℓの魔法びん
2021/11/9 「1.9ℓの魔法びん」は学生時代にかよった喫茶店の名前だ。三角屋根に鎧戸の付いたアーチ型の窓があるその店はそこだけ魔法にかけられたみたいだった。店に入ると天井から白熱電球がぶら下がり、壁には動かない柱時計やドライフラワー、訳のわからない絵が飾られ、真空管...

Yukihiro Nakamura
2021年11月9日読了時間: 14分


喫茶店スケッチ 大阪編+
喫茶店で過ごした時間には沢山の甘酸っぱい思い出がある。これは大阪で暮らした時代に描いた喫茶店のスケッチとそれにまつわる物語の断片である。 下宿周辺Map 下宿は梅田駅のそばだった。便利だけど大学まで遠く、学業を志す者にとっては甚だ誘惑の多い所だった。そこで8年、素晴らしい夢...

Yukihiro Nakamura
2021年10月13日読了時間: 10分
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