モカ・ハラーとブルー・リントンの浅煎り、中煎り、深煎りをそれぞれ100gずつ入手した。焙煎2日目の飲み比べを行った。前回までは珈琲の淹れ方に主眼を置いたテストを行ってきたが、今回より豆の違いに主眼を移すため、SCAAのカップテスト方法を参考に試す。まだ基準があやふやなので、あくまでも真似事。
結論
焙煎当日のモカハラー中煎りドリップはとても甘味が美味しかった。翌日ブルー・リントンの中煎りドリップは苦味が美味しかった。本日6種類を試して、同じ豆は傾向が同じだが煎り具合で、酸味、甘味、苦味がシフトすることがよくわかった。トラジャ、モカ、マンデリンと特徴の異なる珈琲を飲み比べているのだが、その違いを表現できるところには至らない。どれも一口飲むと、あーいいなこれという思いが湧き、2口3口と飲み進み、飲み終わる頃には、もう一杯飲みたいなと思う。違いを見極めようとすると、おいしさの本質を見失ってゆく。
豆について
酸味:4 甘味:3 苦味:2 香り:4 コク:3(お店の評価)
コーヒー発祥の地、エチオピアの豆。甘味、香り、モカマタリにも引けを取らない。
酸味:3 甘味:4 苦味:4 香り:4 コク:4(お店の評価)
スマトラ島北部、リントン・ニ・フタ地区の限定された集荷業者の原料のみを使用。乾燥・脱穀・ハンドピックなどすべての工程にこだわった極上の「マンデリン」。
上段:トラジャ・ママサ、左から順に浅煎り(ミディアムロースト)中煎り(ハイロースト)深煎り(フレンチロースト)。下段:左3つがブルー・リントン、右から3つがモカ・ハラー。左から順に浅煎り(ミディアムロース)中煎り(シティロースト)深煎り(フレンチロースト)。豆の違い、ロースト、ロースターの違いが色に出ている。トラジャの深煎りは油分が多く、モカ・ハラーは油分が少なそう。ブルー・リントンは焙煎による色の違いが少ない。
試験方法
SCAAを参考にしたテスト方法
カップに3gの中挽きを入れる。
注湯前のコーヒー粉のFragranceを評価する。
お湯50mlを注いだ後にクラスト(液体の表面に浮かぶコーヒー粉の膜)を壊さず3~5分置いた後に、3回かきまわしクラストを壊しスプーンの背で泡をよけながら香りを嗅いでAromaを評価。
サンプルの温度が70℃に下がった段階(10~12分後)にて Flavor・Aftertasteの評価を。さらにサンプルの温度が下がっていく段階(70~60℃)にて Acidity・Body・Balanceを評価。
サンプルの温度が室温(38℃未満)に近づいたら Sweetness・Uniformity・Clean cupを評価。サンプルの温度が21℃になったら評価をやめる。
評価項目
結果
MH モカハラー、BL ブルー・リントンの浅煎り、中煎り、深煎りテスト結果
今回のテストは、スイーピングで淹れた珈琲をスプーンですくって、飲み比べる方法である。珈琲をドリップなどで淹れて飲み比べるのとは趣が異なった。得点のつけ方も飲み比べると違いがわからなくなり、似たようなポイントが並んでいる。今までの飲み比べとなんとなく違う。
ブルー・リントンは焙煎によらず、注湯後ぷっくり膨らみ、泡がいつまでも残った。比べて、モカ・ハラーは浅煎りでは膨らみや、泡立ちが少ない。ドリップした時の蒸らしの膨らみが、こんな感じなんだろうと思う。
追記
テスト方法がしっくりこない。その理由は、測定と判定の方法がはっきりしないからだ。自分の中に基準を作り出そうとしているが、毎回あやふやな結果を積み重ねている。数をこなせば何とかなるようなものでもなさそうだ。楽しみでやっているのことなのでこれはこれで良いのだが。
香りなどは、嗅ぐほどに飽和して、匂いがわからなくなる。味も同様に、何度も繰り返し、口に含んで見るが、どんどん、何を感じて良いのかわからなくなる。そこで、次々に対象を変えて比較すれば、少しは違いがわかるかと思いきや。繰り返すほどに、よく似た感想になり、ポイントする値が似通ってしまう。
自分の評価に自信が持てないため、購入先が提示してくれる豆の特徴を参考に、同じような評価が自分の中に見いだせるか試してみるのだが、提示された特徴を意識しすぎて、自分の感覚を合わせようとしてしまいそうだ。
ブレイクスルーをしたいところ。何か良い手はないだろうかと思案する。
母は「昨日は酸味が効いて美味しかった。今日はコクのある苦味が美味しいね。」とわかっていらっしゃる。