カネフィラ種ロブスタは、環境適応性が高く、病害虫への耐性もあり、海抜200~800mの低地栽培に向いているため栽培もしやすい。残念なのは、標高が高いところで栽培されることで香りや酸味が豊かになるため、アラビカ種よりも味が落ちるとされ、主にインスタントコーヒーやアラビカ種とのブレンドに用いられる。そんなロブスタをシングルオリジンで飲む機会は滅多にないが、先日友人が頼んだベトナムロブスタを一口飲ませてもらった。それは懐かしい味がした。なぜ懐かしかったのだろう。そんな折も折、頼んでいたジャバロブスタ200g生豆が届いた。
豆について
国名 :インドネシア共和国
精製:ウォッシュド
品種:カネフィラ種・ロブスタ種
ジャワ島で採れるロブスタ種。香り・酸味はあまりなくアラビカ種とは違った独特の苦味にすぐれたコーヒー。味にアクセントをつけることができるので、ブレンド用、アイスコーヒー用としても使われている。独特の麦焦がしのような香りが特徴。
結果
自家焙煎の深煎り、中挽き、焙煎2日目を頂く。
豆を挽くと麦焦がしの香りがする。
ケメックスとコーノで頂く。
蒸らしの膨らみはまずまずというところ。
一口飲むと珈琲の麦茶割りのような感じがある。
酸味はほとんどないが苦味の中に甘さを感じる。
PM:パカマラ/HK:ハワイコナ /BM:ブルーマウンテン/CK:コロンビアクマラル/GS:パナマゲイシャ/KL:コピ・ルアク/CS:コロンビア・スプレモ/PE:ペルー/BR:ブルンジ/EM:エメラルドマウンテン/KM:ケニヤマサイ/JR:ジャバロブスタ
深煎り(焙煎前50g->焙煎後39.8g)
追記
友人に一口飲ませてもらったベトナムロブスタの方が懐かしい感じが強い。それは初めて珈琲を飲んだ時の記憶を掘り起こすような。あるいは独特の麦焦がしの風味が子供の頃に飲んだ麦茶を思い出させるのか。遠い昔に味わったことがある、そんな漠然とした気持ちを抱かせる。ジャバロブスタも同様に酸味や甘みの少ない独特の香ばしい味である。でも感じが違う。ベトナムロブスタの方が美味しく感じた。それは、プロの淹れた珈琲だからだろうか。それとも一口だったから印象的だったのだろうか。単に豆の違いだろうか。ケメックスで入れたせいもあるかもしれない。コーノで入れるとかなり近い感じになる。色々条件が違うから味が違うのも当然だ。何れにしても癖になる味で、母も気に入ったようだ。
2019/9/12
豆を3粒ほど増やしてコーノでドリップすると、あー、あの日飲んだ珈琲の味がする。