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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

コロンビア・スプレモ

更新日:2020年2月15日


 コロンビア産の珈琲に「コロンビア・スプレモ」という銘柄の珈琲がある。「スプレモ」とはスペイン語で『最高級』という意味があり、その名の通りコロンビア産珈琲の最高級品種のひとつである。

 コロンビア珈琲は豆のサイズで格付けを行っている。豆のサイズのことを「スクリーンサイズ」と呼び、豆を縦に置いた時の横幅の長さのことを言う。

 スクリーンサイズは13スクリーン(5mm)から始まり、一番上は20スクリーン(8mm)まであり1スクリーン上がることに0.5mmずつ大きくなる。スクリーン13以下が輸出されることはない。

 寸法を測ってみた。確かにコロンビア・スプレモは長さに違いがあっても幅は8mmで揃っている。ペルー・オーガニックは幅に少しばらつきを感じる。焙煎した豆を比べると、スプレモの中煎りがずいぶん膨らんでいる。

 

豆について


 コロンビアスプレモの特徴は、甘い香りとまろやかな口当たりにある。苦み・酸味を抑えた甘み主体のバランスの良い珈琲。「スプレモ」の名は、他国へ高品質の豆を輸出するために必要なコロンビアの珈琲豆の選定基準を通過した証でもある。

中煎りと深煎り

 

結果


中煎り

  1. 焙煎2日目を頂く。

  2. 豆を挽くとあまり香りは立たない。

  3. ペーパードリップで飲む。

  4. 蒸らしの膨らみは面白いほど膨らんだ。

  5. 一口飲むとほんのり甘い香りがする。

  6. 酸味は少なく、甘味が際立ち、次に苦味とコクが広がる。

  7. 母はまろやかでおいしい、香りがいいと言う。

深煎り

  1. 焙煎2日目を頂く。

  2. 豆を挽くとやはり香りはめだたない。

  3. エスプレッソマシンで飲む。

  4. 綺麗でたっぷりなクレマ。

  5. 一口飲むとすっきりとした香りがする。

  6. 苦味の中に甘味がある。酸味はなくコクが広がる。

CS:コロンビア・スプレモ

 

追記


 Makuakeクラウドファンディングで、ホームロースターとコロンビア・スプレモの生豆1Kgセットのオーダーをした。1kgあれば気楽に焙煎が楽しめるとおもったのだ。コロンビア・スプレモを今まで意識して味わった記憶がなかったから、どんな珈琲だろうとドキドキ、ワクワクしてテイスティングをおこなった。ホームロースターの最初の焙煎でもあり、ロースターの性能も関係してくる。焙煎はいたって簡単で中煎り、深煎りとも程よく仕上がった。そしてその味は期待以上だった。同じコロンビアのクマラル農場のゲイシャを先に飲んでいたため、どの程度違うだろうと楽しみにしていたので、ゲイシャの酸味に対しスプレモの甘さがとても新鮮だ。品種が違うから当然だが、同じコロンビアでも全く味が違う。おうちカフェを発動してフルーティーな酸味に目覚めたが、もともとほのかな甘みが好きだったのだと気づく。

 久しぶりにストレートで味わったエスプレッソは、ミルクや砂糖なしで飲むうまさ、苦味と甘みのハーモニーを堪能できる、まろやかで豊かな一杯となった。


 カプチーノで淹れると、エスプレッソらしい苦味に、フォームドミルクだけではないスプレモの甘みが加わって、とても美味しい。



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