21世紀に発明されたマシンである。数世紀かけて熟成してきた珈琲文化をさらに躍進させることができるだろうか。紙と金属のフィルターがあるようだが、入手したのは紙フィルター。つまり珈琲オイルを通さないドリップ的な感じだろうか。淹れ方もお湯に浸して蒸らしを行う。加圧抽出を行うところはエスプレッソ的。どんな珈琲になるのだろう。
エアロプレスについて
2005年にエアロビーの社長アラン・アドラーによって発明された。コーヒーの粉はチャンバーと呼ばれる筒の中で10~50秒間お湯に浸され、その後プランジャーと呼ばれるピストンで圧力をかけ、フィルターを通り抜けて抽出される。フィルターはエアロプレス専用ペーパーフィルターか、円盤状の薄い金属フィルターが用いられる。酸味と甘みのバランスが良く、スッキリした後味になる。(Wikipediaを参考)
使用した機材
AEROBIEエアロプレス コーヒーメーカー
エアロプレス専用ペーパーフィルター
電動ミル:KalitaネクストG
使用した豆
コロンビアスプレモ深煎り細挽き20g
エアロプレスの淹れ方
1.一般的な抽出方法
細引きの珈琲粉を、ペーパーフィルターを底部にセットしたチャンバーに入れる。
約75〜85℃のお湯を珈琲粉の上に注ぐ。
プランジャーを乗せ60秒蒸らす。
約10秒間かき混ぜる。
プランジャーを下方向へ押し下げる。
世界のさまざまなコーヒー競技会(World Barista Championship, Brewers Cup, World AeroPress Championshipなど)において、珈琲豆はフィルター用よりも若干細かめに挽いた豆を14~20グラム使い、80〜92℃のお湯200〜230グラムで30〜60秒間の抽出時間で抽出されている。
2.インバート法
プランジャをははじめからチャンバーにセットする。
フィルターキャップが付く側が上に開いている状態でエアロプレス全体を上下逆さに立てる。
チャンバーの開いている上側から1〜2杯の挽き豆をいれ、その後にお湯をいれてかき混ぜる。
抽出する間、フィルターはフィルターキャップにセットしておき、湿らせてフィルターキャップに張り付くようにしておく。
フィルターペーパーが落ちないように気をつけてキャップをチャンバーの上にセットしてねじって留める。
抽出時間が完了したら、エアロプレスをサーバーの上に立てて普通にプランジャーを押し下げるか、または傾けてプランジャーを押し込んで抽出する。
この方法は、挽いた粉とお湯を一緒にして長い抽出時間をかけるという点で、フレンチプレスとよく似ている。フレンチプレスで使われるような粗挽きの豆のように、エアロプレスで一般的に使用する最適な状態とは違う挽き豆を使う場合に便利な方法である。
抽出されたコーヒーの特徴
概ねエスプレッソと同じくらいの濃さであるといわれている。
ドリップコーヒーよりもpHが高い(酸度は1/5)。
総抽出時間は30秒
(Wikipediaより)
後始末
豆粕の始末は簡単
洗い物が多い
結果
一口目にエスプレッソ風の香りがする。
甘さ・酸味を残した苦味。
飲み終えた後しっかり後味が残る。
フレンチプレスとは風合いが異なる。
やっぱりエスプレッソ風。
でもエスプレッソとも違う。
深煎り細挽きでもスプレモの甘さが味わえる。
冷めると酸味が出てくる。
付属のメジャーカップで2杯とると約20gとなり一杯の珈琲には少々多い。エスプレッソの場合は7gである。実際今回エアロプレスで淹れた珈琲は濃い。濃いせいか雑味も感じる。豆の量、お湯の量、蒸らし時間、プレスのタイミングで味が変わりそうだ。21世紀生まれの珈琲メーカーは面白いけれど、淹れるのに技術がいる。
追記
ハンドプレスで淹れるエスプレッソマシンがいくつかある。このエアロプレスも加圧式なのでエスプレッソをイメージしていたが、そうではなかった。風味は似ているけれど、ペーパーフィルターを使っていることもあってクレマはないし、エスプレッソの倍以上の豆と抽出量がある。エスプレッソのように少量をクイっと飲む感じではない。マグカップになみなみと入ったエスプレッソ風味で酸味や甘みもある珈琲である。たまの気分転換に良さそうだが、毎日飲む珈琲という感じではないかもしれない。やはりドリッパーは味といい扱いやすさといい優れた珈琲マシンだ。
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