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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

メキシコ・ハニーオアハカ

更新日:2020年2月15日


 怪傑ゾロが活躍したメキシコ。1821年独立戦争の時に国名のメキシコが決定した。アステカの一言語であるナワトル語で「メシトリの地」を意味する「Mēxihco」に由来する。メシトリは、アステカ族の守護神で、太陽と戦いと狩猟の神であるウィツィロポチトリの別名で、「神に選ばれし者」の意味がある。アステカで最も信仰されたこの神の名に、場所を表す接尾辞「コ」をつけて、この地における国家の独立と繁栄に対する願いを込め「メキシコ」と名付けられた。(Wikipedia参考)


豆について

  1. 国名:メキシコ合衆国

  2. 地域:オアハカ州

  3. 生産者組合名:ウネカフェ

  4. 精製:ウォッシュト

  5. 品種:ティピカ、ブルボンなど

  6. クロップ:2017/18

  7. 標高:1200~1300m

 1500軒以上の加盟先住民小規模生産者によって、ティピカやブルボンといった伝統的な栽培品種を中心にシェードグロウンによって栽培されている。収穫後、各農家でドライパーチメントまで仕上げられるこの珈琲は、パーチメントの天日乾燥の際にペタテというヤシの繊維を編んで作られる敷物の上やコンクリートパティオを用いる。ペタテの上で乾燥させる方法は、オアハカ州の先住民珈琲農家で伝統的におこなわれてきた行程で、現地ではこの方法によりはちみつのような風味に仕上がると言われていることから「ハニーオアハカ ペタテドライ」と名付けられた。ローストナッツ、柑橘系の香り。飲みやすく口当たり柔らかい上品な甘さがある。柔らかい印象のコーヒー。アフターで、黒糖、黒蜜、黒飴、栗のような甘みもありホッとする。JAS有機認証、SCAA評価83.375点

 ウネカフェ生産者組合は加盟生産者家庭の経済とライフスタイルを向上させるために活動する、持続可能な高品質のコーヒーを生産する組織である。加盟農家は苗木の提供や農園管理全般のトレーニングを受けることによって、小規模農家でありながら品質の向上と安定を実現している。また、組合は加盟農家の健康管理や住居の整備といった、将来的に末永くこの珈琲の生産が続けられるような支援をおこなっている。

 

結果


MH:メキシコ・ハニーオアハカ・ペタテドライSHG

  1. 自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎2日目。

  2. 豆を挽くが香りは薄い

  3. コーノ式で飲む

  4. 蒸らしの膨らみはよく膨らむ

  5. 一口飲むと苦味がやってくる

  6. 喉越しスッキリ、苦味の後に甘味を少し感じる

 一口目に苦味が来るあたり、中米共通の味がここにもある。アンデスマウンテンニカラグア・サンタアナコスタリカ・セントタラスはカトゥーラ種、メキシコはティピカ種だからだろうか、微妙な違いがある。それは後味にほんのり甘さを感じることだ。これがハニーと名付けられた所以かもしれない。

 

追記


 中米の珈琲をいくつか試す日々、まるで彼の地を旅してきたような気がする。古代文明、ジャングル、恐竜、冒険、そして珈琲のイメージだった中米は、調べると先住民と征服者の戦いと独立、反政府ゲリラや麻薬そんな断片がたくさん飛び込んでくる異世界だった。一度も行ったことのない遠い土地で育てられた珈琲を飲んでいる不思議を感じる。



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