top of page
84dz5WjZT5608JKZ2RIvNw
IMG_2077
rku+tw+yQpGzXwZ5nRE04w

Species

珈琲豆の

品種

珈琲豆は、リンドウ目アカネ科コーヒーノキの果実コーヒーチェリーのタネである。100種以上の品種があるが、三大原種は「アラビカ種」「カネフィラ種ロブスタ」「リベリカ種」で、知っている珈琲豆はほとんどアラビカ種。苦味の強いロブスタ種はアイス珈琲に使用され、リベリカ種はほとんど生産地で消費されているらしい。雨・日当たり・温度・土質の条件が整う緯度が南北25度の南北回帰線に囲まれた珈琲ベルトと呼ばれるエリアで栽培されている。

  • アラビカ種:エチオピア・アビシニア高原原産、酸味が強く、甘い香り

  • カネフィラ種:アフリカ・コンゴ原産、苦味が強く、香ばしい

  • リベリカ種:西アフリカ・リベリア原産、苦味が強く、非常に香ばしい

アラビカ種

Arabica

アラビカ種

世界中で飲まれているコーヒーの90%を占める品種で、原産地はエチオピア。学名は、コヒア・アラビカ・Lといい、味・香りとも優れている。生育環境は、海抜800~2000mの高地で、気温が18~25度(平均21度前後)、水はけがよい傾斜地で、適度な雨量のある土地が適している。高温多湿や乾燥、霜害に弱い。

ロブスタ種

Robusta

ロブスタ種

アフリカのコンゴが原産地。正式名は、カネフォラ種ロブスタ、という。環境適応性が高く、海抜200~800mの低地での栽培に向いており、病害虫への耐性がある。その反面、アラビカ種よりも味が落ちるとされ、主にインスタントコーヒーやアラビカ種とのブレンドに用いられる。また、病害虫への耐性を持たせるためにアラビカ種と交配される。

リベリカ種

Liberica

リベリカ種

西アフリカのリベリア原産の品種。病害虫に強く、平地や低地でも栽培できる生命力の強さがある。主に国内消費用や、ヨーロッパ向け輸出のために栽培され、日本にはなじみがない。

亜種

Subspecies

亜種

コーヒー豆には、コーヒー豆の三大原種のほか、それらから派生した亜種が数多く存在する。これらは、品種の異なるもの同士が自然に交配したものや、病気への耐性などの特徴を得るために、人工的に交配したものがある。

エアルーム種

Airroom

エアルーム種

3世代以上に渡って、その農家で栽培され続けて来た農作物を、アメリカやカナダではエアルームと呼んでいる。ティピカ種、ブルボン種などの在来種、伝統品種を、エアルーム(Heirloom)種と呼ぶことがある。エアルームのアラビカコーヒー豆は、品種改良されたものとは異なり、多様性に富んでいる。遺伝学的に野生のコーヒーに近いコーヒー豆である。

未確認種

Unconfirmed

未確認種

エチオピアに存在しているコーヒーノキについては、すでに数千種類のサンプルが採取され、世界中の種苗保存機関(農業試験所や研究所)で保存されているが、まだ知られてないタイプのアラビカ種のコーヒーノキがエチオピアの奥地に存在している可能性は否定はできない。

アカイア

Akkaya

アラビカ種

ムンドノーボ種のうち、大きな果実がなるものだけで交配したもので、一般的には、スクリーン17~18以上の大粒の生豆がとれるとされている。しかし、実際には、単純にムンドノーボ同士を掛け合わせたものなので、味やサイズは元々のムンドノーボと変わらない。

アガロ

Agaro

アラビカ種

マラウィの研究所で、さび病を始めとする病害への耐性が強い品種として研究されていた品種。Sアガロと称されることもある。現在もマラウィを始めとする東南アフリカ諸国の、耐病性の高さが要求される地域で栽培されている。苦味も酸味もあまり強くなく、単体で飲まれることはほとんどないが、酸味が主体の豆に対してコクを与える目的でブレンドされることがある。

アビシニア

Abyssinica

アラビカ種

エチオピア・アビシニア高原を原産とする品種。いまでも試験的なものを除きエチオピアで栽培されており、「モカ・アビシニア」という商品名がつけられていることもある。主にドライ方式で処理されるアビシニアは、爽やかな酸味と香りでまるでフルーツを思わせるような味わいとされている。

アルーシャ

Arusha

アラビカ種

タンザニアの都市である、アルーシャで栽培されているティピカ種の変異種。樹高が高く枝が上を向いている。

ヴィラサルチ

Villa Sarchi

アラビカ種

ビジャサルチとも表記される。1920年ごろにコスタリカで発見された品種で、カトゥーラの変異種またはカトゥーラとパーカスの交配種もしくはブルボンの突然変異種と考えられている。樹高は低く枝葉が密集し、実は一斉に熟すため、手入れや収穫に手間がかかる。そのため、手のかからないほかの品種に植え替える農家が多く、今では幻の品種と言われている。

カッファ

Kaffa

アラビカ種

エチオピアの首都、アジスアベバの南西にあるカッファ地方で栽培されている原産品種。カッファは「コーヒー」という名称の語源となったのではないかとされている土地で、各地から動物が運んできたいろいろな種類の野生のコーヒーノキが見られる森林地帯となっている。生産量が少なく日本ではあまり見かけないが、その野性味あふれる味わいはエアルーム系コーヒーの愛好家たちを強く魅了している。

カトゥアイ

Catuai

アラビカ種

カツアイとも表記される。カトゥーラとムンドノーボの交配種。それぞれの品種の欠点を補い、生命力が強く樹高の低い品種。 病害虫に強く収穫がしやすいため、コロンビアから中米において、広く栽培される。カトゥアイは、ムンドノーボに似て、単調な味わい。

カトゥーラ

Caturra

アラビカ種

カツーラとも表記される。ブルボン種の変異種で、生命力が強いため、日光やさび病に抵抗力があり、樹高が低いため収穫がしやすい。ブラジルで1930年ごろに発見され、コスタリカやエルサルバドルにも伝播した。しかし、カトゥーラは大量に実のなった次の年は栄養分が少なくなるために、収穫が激減するという特性があったため、ブラジルではあまり栽培されなくなり、代わりに気候や風土が合っている中南米において栽培されるようになった。良質な酸味と強い渋みがある。

ゲイシャ

Geisha

アラビカ種

エチオピア南西部のゲイシャの野生種で、樹高が高く枝と枝の間隔が広いため、生産性が低い。豊かな香りや、病害に強い特性を得るために、ほかの品種と交配されることもあったが。パナマやマラウイで栽培される、香水のような香りに注目が集まり、高値で取引されるようになってからは、中南米諸国でも脚光を浴びている。

ケント

Kent

アラビカ種

1920年にインドのマイソールで、イギリス人農園主のロバート・ケント氏によって発見された品種で、ティピカ種と他種の交雑種と考えられている。病害に強く、収穫量が多いのが特徴。まろやかな酸味な味わいで、タンザニアやケニアで栽培されている。

コナ

Kona

アラビカ種

ハワイ島のコナで栽培されている、原生種に近いティピカ種の亜種。生産性が低く、栽培はハワイのみ。希少性が高いこともあるが、コーヒー豆の原産国として唯一先進国であるために、人件費等のコストが高いことも手伝い、ブルーマウンテンと並ぶ高級豆になっている。苦みは少なく、甘酸っぱい味わいが特徴。コナはほかの品種とブレンドされていても、10%含まれていればその名称を使うことができるため、配合の割合の高いものの方が価格が高い。

コムン

Comun

アラビカ種

ブラジルに最初に移入されたとされている品種。豆は平たく細長い中型。コムンとは、「普通」という意味で、一般的なコーヒー豆として栽培された。

サンラモン

San Ramon

アラビカ種

1930年代にコスタリカ西部の町、サンラモンで発見されたティピカの突然変異種。高地栽培に適しており、パナマ、グアテマラ、ホンジュラスなどで栽培されている。 綺麗な酸味と濃厚な甘みが特徴。

ジュンベル

Jumber

アラビカ種

インドネシアのスマトラ種とリベリカ種亜種との自然交配種と考えられており、北スマトラ南西部で生産されている希少種。別名スマトラタイガーとも呼ばれ、高品質で有名。スパイシーでコクが強くフルーティな味わい。

スマトラ

Sumatere

アラビカ種

インドネシアのスマトラ島で発見されたティピカ種の突然変異種。樹高は高く生命力も強い。特にマンデリンという銘柄が有名で、1908年に流行したさび病を乗り越えたアラビカ種を起源としている。生産量が低く、その希少価値や高い品質が認められ、高級銘柄として扱われている。風味はコクが強く、スパイシー。

ティコ

Tico

アラビカ種

中央アメリカに移入された品種。ticoとはコスタリカ人を表す砕けた言葉。

ティピカ

Typica

アラビカ種

中米で広く栽培されたアラビカ種の原種に近い。アフリカからアメリカに持ち込まれ中南米で栽培されていたが、さび病に弱く、収穫量も少ないため、1960年代から収穫量の多い品種に乗り換える農家が増え、生産量は減った。しかし、その後、豊かな香りとさわやかな酸味と甘味を持つティピカ種は、再び注目をされ、高級品向けに栽培されるようになった。

パープラセンス

Purpleascence

アラビカ種

ブルボン種の突然変異した品種。根系が発達しているため干ばつに強く、コーヒーの木の背が高い。若葉が赤紫色をしていて、これがパープラセンスという名前の由来になっている。通常コーヒーノキの花は白だが、このパープラセンスの花はピンク色をしている。成熟前の緑色の実を見ると濃紫色のストライプがある。チェリーは熟すと全体が暗赤色になるため、ブロンズコーヒーとも呼ばれる。生豆は細長い形状をしていている。収穫量は少なく、商業ベースで生産する農園はほとんどなく、ベネズエラとホンジュラスで小規模に栽培されている。

パカス

Pacas

アラビカ種

パーカスとも表記する。エルサルバドルで発見されたブルボン種の変異種で、樹高は低く種子が大きい。品質がよく、香り高く、華やかなアロマを持つ。

パカマラ

Pacamara

アラビカ種

小粒で味の柔らかいパカスと、大粒で酸味が弱く大味なマラゴジッペの交配種で、エルサルバドルで栽培されている。収穫量の多いパカラと、粒の大きいマラゴジッペの特性を受け継ぎ、標高の高いところで栽培されたものは、香り高く甘みがある。自己主張の強い風味だが、品質が低いものは玉ねぎのようなフレーバーになる。

パチェ・コムン

Pache comun

アラビカ種

1949年、グアテマラのサンタロサにあるエル・ブリト農園で発見された、ティピカ種の変異種。更にパチェベルデとパチェロホに分類される。

パチェ・コリス

Pache colis

アラビカ種

グアテマラのマタケスクィントラで発見された品種で、カトゥーラとパチェコムンの自然交配種と考えられている。カトゥーラとコムンよりも小さいため、積極的に栽培する農家はあまりいない。

ブルボン

Bourbon

アラビカ種

1715年にイエメンからユニオン島(旧ブルボン島)に移植されたのが始まりで、のちにブラジルに移植された。ティピカ種の変異種といわれているが、定かではない。収穫が隔年のために生産性は低く、病害虫にも弱いため、栽培は減少。しかし、品質はよく、甘みや濃厚なコクがあるため、コーヒーの原形として、品種改良に用いられるようになり、ムンドノーボやカトゥアイなどを生み出した。

ブルボンポワントゥ

Bourbon Pointu

アラビカ種

またの名をラウリーナ(Laurina)という。1940年代には一時的に栽培されなくなったが、2007年にUCC上島珈琲によって再び栽培されるようになった。ブルボンよりも豆が細かく密度が大きく、通常のコーヒーの半分程度のカフェインで、甘みが強く花のような香りが特徴。ラウリーナは、ブラジルで栽培されている品種名だが、後にブルボンポワントゥと一緒であることがわかった。品質は高いが、病害虫に弱く生産性も低いため、希少価値が高い。

マラゴジッペ

Maragogype

アラビカ種

ブラジルで発見されたティピカ種の変異種。樹高が高く収穫量は少ないので栽培する農家は少ないが、果実が大きく独特な風味があるためヨーロッパでは人気がある。種子の大きさを受け継がせるために、他種との交配に使われることがある。

ムンドノーボ

Mundo Novo

アラビカ種

ブルボン種とスマトラ種との交配種で、病害虫に強く生産量も多い、ブラジルを代表する品種の一つ。1943年にインドネシアから、ブラジルのサンパウロ、ムンドノーボ地区で交配されたことでこの品種名で呼ばれるようになった。

モカ

Mokka

アラビカ種

モカという単体の品種があるわけではなく、イエメンやエチオピアで栽培されている複数の品種の混合品の総称として用いられている。銘柄としてのモカは別物。栽培している土地によって品種が違うこともあるため、粒の大きさは不ぞろいで、一様の特徴があるわけでもない。

リロイ

Leroy

アラビカ種

レユニオン島からニューカレドニアに伝播したブルボン種が、変異した品種で、病気に弱く生産性が低いことも手伝い、ニューカレドニア島でのみ栽培されている希少価値の高い豆。天然なのに通常のコーヒー豆よりもカフェインの量が半分しかないという特徴もある。ブルボンポワントゥの別名かもしれない。

ルメスダン

Rume Sudan

アラビカ種

スーダン共和国の高地で発見された野生品種。ルメスダンはエアムール種から派生した品種で、ゲイシャに近い品種。病気に強く、特にコーヒーの実につくコーヒーべリーディジーズ(CBD)という病気に強い耐性がある。収穫量は多く、生豆は大きく長いため、生産性は良い。日本にはごく少量しか入ってこない超希少品種。

アマレロ/イエロー

Amarello / Yellow

アラビカ種

コーヒーノキの果実は通常は赤い色をしているが、変異種として黄色のものがある。

K7

K7

アラビカ種

ケニアのビクトリア湖周辺で見つかった、ブルボン系の変異種。サビ病のほか、コーヒーチェリーが黒く変色して落ちてしまう病気(CBD)にも耐性があり、病害への抵抗力が必要な土地での栽培に適している。カネフォラ種のように低標高地での栽培にも適応するが、一般的なアラビカ種に比べると香味が劣る。

SL-27

SL-27

アラビカ種

スコット研究所で生み出された品種。研究所近辺で実験的に栽培していた中から発見・選定された27番目の品種。高標高地帯での栽培に適しており、通常のアラビカ種が育ちにくいような雨量の多い地域でも栽培することが可能。SL28と同じく病気に弱く、やや生産地を選ぶ品種。独特の香りや華やかな酸を持ち、深いコクとあいまって絶妙なバランスを保っている。

SL-28

SL-28

アラビカ種

タンザニアで発見され、ケニアのスコット研究所で生み出された品種。スコット研究所は現在のNATIONAL AGRICULTURAL RESEARCH LABORATORIES(国立農業研究所)の前身で、現在もケニアで栽培されている優れた品種をいくつも生み出した。SLはSCOTT LABORATORIES(スコットラボラトリーズ/スコット研究所)の略で、SL28はここで生み出された28番目の品種という意味。通常レベルの乾燥に強いのが特徴、ケニアフレーバーと呼ばれる独特の香味を持っている。酸味とコクのバランスが絶妙で、その香りとあわせて柑橘類やワインに例えられることもある。

Sl-34

Sl-34

アラビカ種

ケニアのスコット農業研究所が地元の農園と共同でコーヒーの研究調査を行い、ナイロビのカベテ地区にあるロアショ農園にあった一本の木から選別・栽培された種子に、SL-34という品種名がつけられた。これまでSL-34は、1890年代にフランス領レユニオン島から宣教師により持ち込まれたブルボン種、いわゆる「フレンチミッション」が起源だと言われてきた。しかし、遺伝子解析による最近の研究ではSL-34がティピカ種であることを示しており、そうなると起源についてもこれまでの定説とは違うのではないかという声も上がっている。

S.LINI

S.LINI

アラビカ種

スラウエシ・ママサやトラジャの品種

ウガンダ

Nganda

ロブスタ種

アフリカのウガンダで生息している品種。樹形は横に広がり低地でも育つため、アラビカ種よりも生産性が高いが、香りや苦みに癖がある。品質が低く、そのために価格は安くおさえられている。主に他の品種とのブレンドに用いられる。

コニロン

Conilon

ロブスタ種

主にブラジルのエスプリト・サント州で栽培されているロブスタ種の変異種。正式には「コウイロウ種」だが、聞き間違えられて「コニロン」と呼ばれるようになった。インスタントコーヒー向けに栽培されている。

マスカロコフィア種

Mascarocoia

マスカロコフィア属

珈琲ハンターの川島良彰氏が、マダガスカルで絶滅危惧種マスカロコフィア種を発見・保全とあるが、種に関する詳細は分からない。

アテン

Ateng

交雑種

1990年代から、インドネシアの北スマトラで栽培されているカティモール系の品種。アテンスーパーやアテンジャントンといった亜種もある。

アラブスタ

Arabusta

交雑種

高品質なアラビカ種と、高い抵抗力のあるロブスタ種を交配された品種で、コートジボアールで開発された。両者の特色を備え、耐病性があり、風味もよいが、収穫量が少なく、あまり栽培されていない。

イカトゥ

Icatu

交雑種

イカツとも表記する。コニロンとカトゥーラの交配種に、ムンドノーボとカトゥーラを戻して交配しており、さび病に耐性をもっている。ブラジルで栽培されている。

ウバダン

Obatan

交雑種

オバタンとも表記する。サルチモールとカトゥアイとの交配種で、さび病耐性がある。人工的な交配によって生まれた矮性品種で1998年にブラジルで発表された。生産量は少なく市場に単一品種で出回ることはあまりない。アーモンドのような香りと、濃密な甘さ、かすかな酸味が特徴。

カスティージョ

Castillo

交雑種

バリエダコロンビアとロブスタの交配種で、さび病耐性を持たせたまま、アラビカ種の風味に近づけようとした品種。コロンビアで栽培されており、さび病に強いロブスタ種の交配により品質が落ちたとされるコロンビア産のコーヒー豆が、復活の兆しを見せた品種といわれる。

カツカイ

Catucai

交雑種

1986年に発見された、イカトゥとカトゥアイの自然交配種。さび病に強く、生産性も高い品種。

カティモール

Catimor

交雑種

ポルトガルのCIFCが、カトゥーラとハイブリドデティモールを交配して、1959年に発表した品種。さび病耐性があり、低地における栽培に向いている。葉が大きく濃い緑色をしており、鈴なりの状態で結実し、生産量が高いのが特徴。

サルチモール

Sarchimor

交雑種

ヴィラサルチとハイブリドデティモールの交配種。

トゥピ

Tupi

交雑種

ハイブリドデティモールとサルチモールの交配種で、さび病への耐性がある。人工的に交配され1998年に発表された。果実は暗く濃厚な赤色に熟すのが特徴。

ハイブリド・デ・ティモール

Hibrido de Timor

交雑種

ティモール種とも呼ばれている。ロブスタ種とアラビカ種の自然交配種で、さび病耐性が高いので、東ティモールでさび病が蔓延したときにも生き残った。

バリエダ・コロンビア

Variedad Colombia

交雑種

ハイブリドデティモールとカトゥーラの交配種で、さび病に強く、生産性が高い品種。ロブスタの性質が強く、カトゥーラやティピカに比べて雑味が目立つ中程度の豆で、コロンビアで主に生産されている品種。

N39

N39

交雑種

タンザニアのリャムングコーヒーリサーチステーション(LYAMUNGU COFFEE RESEARCH STATION)で開発された品種。SL28と同じように耐乾燥性があり、香味が非常に優れている。サビ病など病害への耐性が低いのが問題とされていたが、エアルーム系ルメスダンやハイブリッド品種ティモールとの交配で耐病性を持たせる研究も進んでおり、実際すでに数種類が実用化されている。

CEPAC

CEPAC

交雑種

ブラジルのパラナ州農業試験場(IAPAR)でつくられた品種につけられている品種名で、味はそこそこで、耐病性と高生産性を兼ね備えた品種をつくることで、農薬の使用を減らそうという試みが結実したもの。CEPAC1~3がある。

CEPAC1

CEPAC1

交雑種

正式名称はIAPAR98。 ヴィラサルチとハイブリドデティモールの交配種で、さび病に強く生命力も強い品種。

CEPAC2

CEPAC2

交雑種

正式名称はIAPAR59。 木は小さく、さび病に強い品種で、成長性も高く、剪定をしないと養分を取りすぎてしまい、木が弱ってしまい、次年度の収穫に影響することがある。

CEPAC3

CEPAC3

交雑種

正式名称はIAPAR103。 カトゥアイとイカトゥの交配種で、さび病耐性がある。また、成熟の速度は遅いが、生命力も高く、暑い場所や貧弱な土地でも育つ。

IBC12

IBC12

交雑種

ブラジルで開発されたアラビカ種とロブスタ種の交配種。

bottom of page