ブレンドの面白さを知り、有り合わせの豆を適当に混ぜて楽しむようになった。美味しい豆のブレンドは、美味しい珈琲になるという思いはますます強くなっていく。今回はありあわせではなく、選りすぐりの豆をブレンドして至福の一杯を創ろうという試み。
コンセプト
着地点のイメージ:甘さと苦さのバランスが良く爽やかなフレーバーの珈琲。
ブレンドの配合
豆の焙煎
豆の産地
結果
中細挽き、コーノ式で珈琲を淹れる。
総合得点はわずかな差だが、結構味が違う。第1案を飲んだ時「やったねこれはいいぞ」と思った。第2案を飲んで「あーこれだ」ともっといいなと感じ。第3案を飲んだ時「おやー」と期待通りではない不思議な感じがした。一番気に入ったのは第2案。ゲイシャを入れるなら惜しんではいけない。甘さも苦さも爽やかさも兼ね備えた、とても美味しい珈琲が出来上がった。母も第2案を気に入ってくれた。
結論
今回手配したクロップは、この組み合わせがいい。
考察
トラジャ単独よりもブレンドの方が甘味を感じたのはなぜだろう。
シングルで飲んだ時のテイスティング結果を見比べると、ESモカ、PGゲイシャ、SMトラジャは甘みが多く相乗効果があったかもしれない。JRロブスタのような別のテイストが加わることで、単独では目立たなかった味が際立つこともあるだろう。
今回第2案を気に入ったのだが、もっと良い組み合わせがあるかもしれないという気持ちは拭えない。何もかもを混ぜ合わせればいいというものでは決してない。美味しさのバランスがある。それは、理屈で図るには難しく、いく通りか試す中で見つかるものなのだろう。
追記
オリジナルブレンドは格別の味がした。でもそれは自分にとって格別だが、誰が飲んでもそう感じるだろうか。格別の味の大元はここまでの道のりの味ではなかったか。
珈琲の詩
青臭い生豆の香り
焙煎独特の焦臭さ
爆ぜる音の緊張感
色艶香りに気を配り
すぐ飲めぬ待ち遠しさ
重さを測り
ブレンドする
何が起こるかわからない心許なさ
不確かな実験をする気分
宝物ができた予感
コリコリと豆を挽く
立ち上がる香り
ミルが空回りする瞬間
ふっと緩む緊張
いい香り
お湯を落とす
心地よい香り
ふっくらとした盛り上がり
細い一筋のお湯
ほとほとと出来てゆく珈琲
ほんのり立つ湯気と香り
一口飲む
舞い上がって味がわからない
もう一度味を噛み締める
美味しい
2020/2/28 by Napple
Comentários