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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

インド・モンスーン

更新日:2020年2月15日

 「黄金の珈琲」と言われたモンスーン。やってきた生豆は、今まで見たどの珈琲豆より黄色かった。初めてのインド珈琲はどんなだろう。


豆について

  1. 国名:インド共和国

  2. 地域:西南マラバル海岸

  3. 精製:ナチュラル

  4. 熟成方法:100%天日、モンスーニング、季節風による乾燥、成熟

  5. 品種:アラビカ種

  6. 収穫:1月~4月

  7. 標高:1350-1450m

 インドでの珈琲栽培は古く、1670年ババ・ブータンが苗木を持ち出したことから始まる。大航海時代、東インド会社が帆船でアフリカ大陸を一周してヨーロッパへ届けた。その長い航海の間、珈琲豆は海水面に近い船倉で、湿気を含んだ貿易風、いわゆるモンスーンに晒され、黄金色になり独特の風味を帯びるようになった。そんな黄金色の珈琲も産業革命以降、スエズ運河が開通して動力船が用いられると、輸送時間の短縮でモンスーンの影響を受けなくなったために姿を消した。しかし黄金色の珈琲を望む声は多く、当時の珈琲豆を再現すべく、アンウォッシュトの珈琲豆を、湿気を含んだモンスーンに晒すことで当時と同じ環境を再現して、黄金色の珈琲に仕上げ「インド・モンスーン」が作られた。甘さと独特の旨みを含んだ風味が特徴である。


 

結果


IM:インド・モンスーン

  1. 自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎2日目。

  2. 豆を挽いてもあまり香りが立たない

  3. コーノ式で飲む

  4. 蒸らしの膨らみはふっくらと膨らむ

  5. 一口飲むとなんともあっさり

  6. 喉越しもあっさりとしている

 ちょっと頼りないくらい個性がない。苦味も酸味も甘みも弱く、ロブスタのようでもない。強いて言うなら、乾いたススキを連想させる。でもまずくはない。むしろさらっとしていて気持ちを落ち着かせてくれる。

左下がインド・モンスーン。見るからに色が違う。

 

追記


 どの生豆よりも黄色くて、美味しそうなインド・モンスーンはあっさりしている。モンスーンにさらされておとなしくなったらしい。もちろんしっかりと珈琲だが、ともすればハーブティーのようだ。インドの潮風に吹かれた気分で一服。




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