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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

タンザニア・キリマンジャロ

更新日:2020年2月15日


 ブルマンとキリマンの区別があやふやのまま過ごして来た。「高い珈琲はブルマンだっけキリマンだっけ」そんなことを思いながら喫茶店で見つけると「おー、あるじゃない」と注文して、美味しそうな顔をしながら、実は「よくわからんなー」と思うのだった。

豆について


タンザニア・キリマンジャロAA+VSP

  1. 国名:タンザニア連合共和国

  2. 精製:フルウォッシュド

  3. 品種:N39

  4. スクリーン:18up

  5. 標高:1500m〜

  6. クロップ:2018/2019

 タンザニアにおける珈琲総生産量の70%を占める南部地域MbeyaとMbinga。中でもMbeya地区は比較的穏やかな丘陵地域である。この地域の多くの零細農家で栽培されている伝統品種N39 は1960 年代にリャムヌング研究所にて改良されたブルボン系種。リャムヌング研究所はジャカラン研究所と連携協力していた為、ケニアのSL 種と類似した遺伝子を持ち、同時期に改良開発された”N”シリーズはニアサ種の頭文字。カップ傾向は、ブルボン系統の甘く丸みのあるボディ感とすっきりとした酸味と後味が特徴。


タンザニア・タリメ・ゴールドマインAA

  1. 国名:タンザニア連合共和国

  2. 精製:ウォッシュト

  3. 精選所:ムリバCPU

  4. 品種:N39

 タリメ地区は伝統的にナチュラルの珈琲を主に精選する生産地で、北部産全体の珈琲の約10%程度の生産量がある。ロケーションはタンザニアのコーヒー生産エリアの中でも最も標高が高い地域のひとつと言え、隣国ケニアとの国境に近い。名称の由来であるゴールドマイン(金鉱)が同エリアから35km以内にあり、コーヒーのみならず様々な商業産物を提供している。ケニア国境にも近いタリメ地区で生産された原料を、輸出業者であるドーマン社傘下のCMS社が保有しているMuriba CPUのみで精選している。これまでウォッシュドコーヒーはほとんど流通していなかったが、同地区のポテンシャルに着目したドーマン社が2014年に精選所を買収し、傘下に入れることで高品質水洗式を開発。水を多く使用するため、ドーマン社は地下水を掘り、精選に使用するのみならず近隣住民へきれいな水を無料で提供し、地域貢献も行っている。

 ゴールドマインは、カシス、ベリーや柑橘系のフレーバーやワイニーなど華やかな香りがある。ディープブルーキゴマAAとは味覚傾向の違う珈琲。SCAA評価85.625点

 

結果


TK:タンザニア・キリマンジャロAA+VSP

  1. 自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎2日目。

  2. 豆を挽くとナッツに少しフローラル系の香り

  3. コーノ式で飲む

  4. 蒸らしの膨らみはよく膨らみドリップ時の泡も多め

  5. 一口飲むとさっぱりとした味わい

  6. 喉越しに甘味と酸味が残る

TT:タンザニア・タリメ・ゴールドマインAA

  1. 自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎2日目。

  2. 豆を挽くとナッツの香り

  3. コーノ式で飲む

  4. 蒸らしはとてもよく膨らむ

  5. 一口飲むとさっぱりとした味わい

  6. 喉越しに甘味が広がり、酸味、苦味は少ない

 タンザニアの南部と北部の珈琲を味わうことができた。味は似た感じだが、タリメの方が甘味を感じ、キリマンの方が酸味を感じる。いずれもすっきりと飲みやすい。ブルーマウンテンと比べるとブルマンの方が味が濃く、コクがあったようだ。100g単価を比べるとブルマンの高さがよくわかる。タリメの甘さは魅力的だがキリマンとさほど変わらないから、価格的にはキリマンが魅力的だ。

 生豆の色合いは少し違うが、中煎りにするとよく似た感じになる。キリマンの方が若干粒が大きく汗を多くかいている。

 

追記


 タンザニアの珈琲は日本ではキリマンジャロとしてよく知られている。メッシュの実験用にキリマンジャロを手配した。同時に少量ずつ色々な豆も発注した。そんな中にタリメ・ゴールドマインがあった。注文するときは気がつかなかったが、タリメもキリマンジャロに属すみたい。いずれも品種はN39で味も似ている。




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1 Comment


Yukihiro Nakamura
Yukihiro Nakamura
Oct 01, 2019

2019/10/1 珈琲の日

友人に誘われて喫茶店でひと時を過ごす。

キリマンの最高峰があった。

今日は朝からキリマンづくし。

  1. 一口目甘い

  2. 喉越しに甘味が広がり、酸味、苦味は少ない

  3. すっきりとしている。

ごちそうさま。

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