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酒その2
2026/9/28 我が家はお酒に弱い家系で、両親も僕もお酒に馴染みが薄い。ビールは苦い、ワインは酸っぱい、ウイスキーは舌が痺れる。なんとか飲めるのは梅酒やお屠蘇、赤玉スイートワインのような甘いお酒だ。幾度かチャレンジして玉砕を繰り返し、その経験から、お酒の雰囲気は好きだが、お酒そのものは美味しくない。という感覚を育ててしまった。 学生時代バーテンのアルバイトで、お酒のことを知る機会があったけれど、何も学ばなかった。母と暮らすようになり、夕食にお酒を用意したが、酔った母が意識を失った日から、すっかりお酒を飲まなくなった。でも、母も僕もお酒を楽しめたらいいのにと思っていた。そんなある日「モヒート」に出会った。美味しかった。酔って倒れたり気分が悪くなることもなかった。お酒に対する今までの思い込みがすうっと薄れていった。 コーヒーもそうだった。雰囲気で好きだと思い込んでいた節がある。でもコーヒーについて何も知らない。好きなものは、ちょっと語りたくなるものでもある。そんな思いのまま歳をとり、ついに、色々試して少しは語れそうになって、ようやく理解した

Yukihiro Nakamura
6 日前読了時間: 2分


知多
20236/9/27 サントリーウイスキー知多を飲む。ストレートでちょっと舐めてみた。それからロックでグビっと飲んだ。さわやかでほんのり甘い。それから炭酸を注いでハイボールにした。久しぶりのウイスキーは想像以上に美味しかった。母もハイボールにライムジュースを注いでぐびっといった。 蒸溜所:愛知県の知多蒸溜所 分類:シングルグレーンウイスキー(単一の蒸留所のグレーン原酒のみを使用) アルコール度数:43 風味:ハチミツや和菓子のようなほのかな甘さ、なでらかな口当たり、すっきりとした余韻 おすすめの飲み方:爽快な香りと軽やかな味わいを活かした「風香るハイボール」 楽しみにしていた大相撲が千秋楽を迎え大之里が優勝した。大関昇進をかけた熱海富士も、横綱昇進をかけた霧島も残念な結果となったが、見どころの多い場所だった。今日知多を開けたのは大之里優勝を祝ってということにした。

Yukihiro Nakamura
6 日前読了時間: 1分


カンパリソーダ
2026/9/24 カンパリソーダを飲む。グラスに氷を入れカンパリ1に対して炭酸水3で割った。甘味いかなと思ったら、独特な苦味、風味が立ち上がった。飲み終えた喉越しに微かな甘みが通り過ぎる。 母には、氷を入れたグラスに、自家製の擦りおろして絞った梨のジュースに1:1で炭酸水を混ぜ、カンパリを少量垂らした。梨と炭酸で半透明だった液体がピンクに変わっていく。見た目が面白い。純粋なカンパリソーダではないけれど、梨ジュースの甘味と風味がまざって洒落たカクテルになった。 カンパリの独特な苦味とか風味は、ビターオレンジピールやコリアンダー、シナモン、キャラウェイ、カルダモンなど約60種類のハーブや香草、果皮からきているらしい。配合や原料は公開されていない。ラベルにも添加物:香料と書かれているだけだ。何と言ってもカンパリは鮮やかな赤が印象的だ。かつては昆虫由来の染料が使われていたが、現在は赤102、黄5、青1の着色料が使われている。原産国はイタリアで、アルコール度数は25度のリキュールだ。

Yukihiro Nakamura
6 日前読了時間: 1分


酒
2026/9/13 酒には醸造酒、蒸留酒、混成酒の三つがあるらしい。 果物や穀物をそのまま発酵させたのがビールやワイン、日本酒。それを熱して蒸気を集め、強い液体に仕立てたのがウイスキーや焼酎、スピリッツ。そこに香草や果実を漬け込んだのがリキュールや梅酒だそうだ。 そんな知識は後になって知ったことで、若い頃の私にとって、酒といえばもっと荒々しく、身の置き所に困るような代物であった。 私の両親は酒を嗜まなかったから、実家の食卓に徳利や瓶が並ぶことはなかった。高校を卒業した春、友人の部屋で初めてウイスキーを口にした。胸がカッと熱くなり、世界が少しだけゆがむ感覚は面白かったが、調子に乗って飲みすぎ、ひどい気持ち悪さに襲われた。「酒など小さじ一杯分も飲んでやるものか」と誓ったはずなのに、大学に入ればそうもいかない。コンパで杯を交わし、気取った店のカウンターで、女の子の目を意識しながら「バーボンを」などと注文してみたりした。 やがて飲み屋でアルバイトを始めた。氷を砕き、板わさを切り、エイヒレを炙る日々の中で、ハーパーやジャックダニエル、オールドパーに

Yukihiro Nakamura
9月13日読了時間: 3分


レミーマルタン
2026/9/12 子供のころ、我が家はお酒にまったく縁のない暮らしをしていた。けれど、母は本当はお酒が好きなのかもしれない。ラムを飲み、モヒートというものを知ってから、急にお酒の楽しみを覚えたようだった。 「お父さんは晩年、ウイスキーの水割りを旨そうに飲んでいたっけねぇ」 そんなことを思い出した母が、ぽつりと「ブランデーというのを一度飲んでみたい」と言った。考えてみれば、僕もブランデーというものをちゃんと味わったことがない。そこでさっそく「レミーマルタン」というのを取り寄せ、敬老の日にでも開けようということになった。 折しも、金曜ロードショーで映画の『タイタニック』をやっていた。沈みゆく大きな船のうえで、死を覚悟した紳士が「ブランデーをくれたまえ」と言っている。それを見ていたら、無性にブランデーが飲みたくなってしまった。 僕はさっそくレミーマルタンの瓶を出し、グラスに注いで母に差し出した。なかなかいい香りがする。母はグラスをくるくると回し、そっとひとくち口に含んだのだが、すぐに「あら」と言って目を丸くした。アルコール度数は四十度である。

Yukihiro Nakamura
9月13日読了時間: 3分


モヒート
2026/9/9 モヒートを飲む。ミントとライムの香りがふっと立ちのぼり、喉の奥にほのかなラムの温もりが残る。ストレートで煽ったときのあの舌が痺れるような強烈さはなく、すこぶる心地よい飲み心地である。母はこれがすっかり気に入った様子で、もう一杯おかわりを求めた。 「モヒート」はキューバのハバナで生まれたカクテルで、時間をかけて気長に味わうロングドリンクなのだそうだ。今回はグラスに氷を浮かべ、バカルディのモヒートを注ぎ、同量の炭酸水で割ってから、ライムのスライスを添えてみた。 それにしても、私はいつこの「モヒート」という酒の名を覚えたのだろう。ヘミングウェイか村上春樹の小説で読んだような気がしていたのだが、調べてみると、どうやらヘミングウェイの作品には登場しないらしい。村上春樹の方は『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』の中に顔を出している。しかし、ヘミングウェイを貪り読んだのは二十代の頃であり、村上春樹のその本を手にとったのは六十を過ぎてからのことだ。二つの間には、ずいぶんと長い年月が横たわっている。 私としては、もっとずっと昔にこ

Yukihiro Nakamura
9月13日読了時間: 2分


ラム
2026/9/8 母と映画「風のマジム」を見た。それは、沖縄電力の契約社員からグレイスラムの社長となった金城祐子氏の、南大東島で純沖縄産ラム酒造りに挑んだ実話が基になっていた。見終わった時母が「ラムってどんなだろうね?飲んでみたいね」と言った。映画ではクイっと誰もが美味しそうに飲んでいたのである。 買い出しに出かけた時、ジャマイカ産のラム酒を見つけた。ダークラムと書かれていてアルコール分40%だった。ラム酒とは、サトウキビから作られる蒸留酒で、砂糖の製造過程でできる「廃糖蜜」や、サトウキビの「搾り汁」が使われる。甘い味を想像したが、キリッとした甘くないお酒だった。独特の香りは、どこか懐かしさがある。 ラムはホワイトラム、ゴールドラム、ダークラムがあり、ホワイトラムは 無色透明でクセが少なく、モヒートやダイキリなどのカクテルベースに使われる。ゴールドラムは淡い黄金色で、樽の香りとマイルドなコクが特徴。ダークラムは濃い色合いと芳醇な香りを持ち、ストレートやロック、お菓子作りの風味づけに使われる。村上春樹やヘミングウエイの物語に登場したモヒートや

Yukihiro Nakamura
9月8日読了時間: 3分
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