忘れていた喫茶店も日記や写真を見ると思い出す。
過去を懐かしがるのは、歳を取ったということだ。でも、懐かしい思い出があると言うのもいいものだ。しばしタイムマシンに乗った気分で思い出す。
学生時代 1975年〜1983年
学生時代は下宿か、山か、学校にいた。そして喫茶店で過ごす時間も馬鹿にならなかった。この頃は喫茶店でよく書き物をしていたから、ノートを開くとスケッチと、面白いことが沢山書いてある。
1.9lの魔法びん:1975年頃に訪れた岡崎の喫茶店。飲むのはルシアン珈琲と決まっていた。後にも先にもここほど気に入った店はない。多感な時期だったから何もかもが珍しく、驚きと、刺激があった。残念なことに今はもう影も形もない。もしまだあったとして、今訪れるとこんなところだったかと思うかもしれない。むしろ無くなってしまったから美化できる。
喫茶山小屋:1976年8月3日、北アルプスに行くと立ち寄るのが楽しみだった、松本駅前にあった純喫茶。雑記帳に山での出来事を書き込んだが、今はもうない。
あべの茶店りん:1977年4月18日、2回生になり、新入生の装備について山の店に相談に行った時に入った喫茶店らしい。彼女と別れたと書いている。喫茶店と恋愛は近しい友達だ。
喫茶館英國屋:1977年12月14日「静かなお店を探して入ったのに、ここは大変騒がしい、隣の客が小椋佳がどうとか言っている」秘密めいたひそひそ話が隣席から聞こえてくる。なんとも不思議な心地で耳をそばだてる。
茶の木:1978年2月19日「ある空を飛ぼうとしている若者の手記」を書いている。紅茶専門店なので飲んでいるのは紅茶である。オレンジペコを飲みながら、ここでよく小説の草案を書いた。大阪駅前第一ビル地下のお店。
バンビ:1978年3月2日「俺の全く知らないジャズが、俺の心とは裏腹に、軽快なリズムを刻んでいる」スタンダールの恋愛論を読み自分がわからないと書いている。梅田のJBLでジャズを聴かせる店だ。パラゴンもここにあったが音は良くなかった。
ジャックと豆の木:1979年11月29日、フールオンザヒルを聞きながら、30分も待たせてしまった彼女に謝っていた。寝坊をしたようだ。電話で呼び出されて慌てて飛んできたらしい。彼女と待ち合わせはいつも阪急梅田駅そばのこの店だった。
DenEen:1979年10月26日、今日も授業をさぼり本屋で気に入った本を求めて喫茶店にしけ込んでいる。「あとわずかでバイトにゆく時間なのに、どんなに悩んでも考えてもわからないことがある」と書いている。ここの珈琲の味はよく覚えている。とても煮詰まった味の、阪急東商店街の店だった。
Rossa:1979年10月30日、昨晩彼女に電話しようか悩み、結局電話をしないまま、昼まで寝てしまって、気怠さを引きずって本屋に行き、イラストの本を買って喫茶店にしけ込んでいる。若者が悩んでいる。
Apple house:1979年11月25日「ちゃんと講義に出席するために、朝早く起きるのは清々しい。せっかく出席した講義も25分待たされて、さては自然休講かと思わせる頃、ヒョッコリ講師が現れて、ああやっぱり試験かと思いきや「試験はまたの日に」と講義が始まった。ホットするやら、ゲッソリするやら。挙げ句の果てに、次の講義はきっちり30分待たされて自然休講。でも自分は成すべきことをしてここにいると思うと、気持ち良い。」確かにこんなこともあった。ここは下宿のそばの喫茶店、ここで午後の休息をした。ノーマンロックウェルに出会ったのもここだった。
コンセント:1979年12月12日「中崎町の地下鉄駅のある北京飯店の横道をまっすぐ濱吉へゆく途中にCOFFEE HOUSE こんせんとがある。緑色の扉を押して入る。入り口の席につかずにカウンターの横をぐっと奥に入ると、少し広くなった部屋があって、窓の向こうに大きな神木と薄汚れて少し傾きかけた2階建ての長屋がある。友人の部屋に明かりがついた。帰ってきたらしい」この喫茶店は下宿の真裏にある。毎朝ここのアメリカンモーニングを食べるのが日課だった。
L&L:1980年11月9日「今日も学校をサボってしまった。少し焦る。」と言いながら「ケイの凄春」を読んで目頭を熱くしてココアを飲んでいた。下宿のそばの喫茶店だった。ある日ノーパン喫茶になっていて驚いた。
ウロコの家:1981年11月1日、北野町異人館の喫茶店でデート。声を出して話すのも憚られるので、筆談をすることになり。ノートに会話が書かれている。なんとも恥ずかしい会話が書かれている。
ラゼーヌ:1983年6月12日、学校をサボり友人と穴蔵のようなジャズ喫茶で平井和正の「超革命的中学生集団」を読んでいた。二人とも、これから彼女に会いにゆくらしいのだが、呑気に本を読んでいる。
純喫茶トレビアン:1983年9月14日、高野悦子の「二十歳の原点」を読んでいる。「俺は自分が生きていることがちっともわかっていない。まるで、大根を何も考えずに、ただここに大根があるから、無くなるまで大根おろしでガリガリおろしている。そして削りにくくなって、しまった、こんなにいっぱいおろしてしまって、食えやしない。もう削ってしまったのだ、どうしようもない。そう言いながら残りの大根の尻尾をポイと捨てるのだ」何を言いたいのかわからんが、面白いことを書いている。
お店の宣伝マッチがあった時代。小さなマッチ箱に店の雰囲気が凝縮されていた。天井からぶら下げた籐の籠に投げ込んで集めていた。珈琲にミルクが添えてあった時代でもあった。小学校の修学旅行で自由時間に一人で入った西京極の喫茶店で、「旅の記念にいただけませんか」とお店の人に話すと、汚れていない小さなミルクピッチャーを一つ持たせてくれた。今もマッチやピッチャーが押し入れのどこかに眠っているはずだ。
浜松に来た頃 1984年〜2000年
浜松に来た当時、喫茶店の少ない街だと思った。入社したての頃は仕事に没頭して喫茶店にゆくことも少なかった。そんな時代にポツリポツリと入った喫茶店は、場所も名前も飲んだものも覚えていない所が多く、なくなってしまった店も多い。喫茶店を映した写真も見当たらないし、日記もわずかしか見当たらない。
ピーナッツハウス:ピーナッツの殻を床に捨てることができる、板張りの床一面ピーナッツの殻が散らばった浜松の店。雰囲気が好きだったけれど、今はもうない。
せつむら:カフェオレをインデアン珈琲のように高々と掲げてポットからカップに注いでくれた浜松の店。そのマジカルな風景はびしょびしょになったテーブルとともに記憶に残っているが、今はもうない。
ルノアール:出張で秋葉原に行った時に立ち寄った。ここの味はよく覚えている、煮詰まった苦ーい珈琲だった。不思議なことに、不味かった味をよく覚えている。
WEATHER REPORT:1985年12月31日「塩屋にて。・・・透明な感覚になりたい・・・。とりあえずもう少し西に走ってみよう・・・」MINIを手に入れて学生時代の思い出を辿り遠出する。
らっぱ堂:1991年6月2日、メニューは「コーヒー」しかない。カウンターとテーブルが二つ。PM6:00〜9:00までしかやってない。コーヒーショップのオーディオ屋さん。「コーヒー」一杯400円也。マスターと音の話をするには良さそう。実は名前もうる覚えで、「らんぷ堂」だと記憶していたが、後日ノートに記録を見つけ「らっぱ堂」であったことが判明。のトートには地図も記載されており、浜松駅南側の道を東に馬籠川を越して国道150号線へ突き当たる前であった。あれから何度か探したが見つけられなかった。週に1日数時間しか営業しない、メニューもないような浜松のお店だった。B&Oでエンヤのウォーターマークをかけていた。今はもうないが、印象的な店だった。
風変里屋:カフェリアと読む馬留めのあった佐鳴湖畔のお店。昔は山奥の湧き水を汲んで珈琲を淹れてくれた。ちょっと甘味を感じる水だった。珈琲豆の販売もしていてよく利用した正統派の喫茶店だが今はもうない。
くれいじーママ:「ほんの少しの器量と運がいい人も、ほんの少し器量や運が悪い人も、本当の自分の良さに気づいていない、なんて思いながら、窓の雨の雫がツーっと流れるのを、冷めたコーヒーを飲みながら見つめる」なんとも感傷的な日記が見つかった。社会人になりたての頃結構入り浸っていた浜松基地外周沿いの喫茶店。ここは今もあるようだがもう何年も顔を出したことがない。
トマトカンパニー:1987年5月24日、初めて両親が浜松へ来た。浜名湖を一周して新居の関所、中田島の砂丘を見て、トマカンでゆっくり食事をしている。友人に教えてもらったトラットリアである。マスターや奥さんとも親しくなり、記念日によく訪れた。マスターと離婚した奥さんと東京で再会したりご縁があったが、マスターも亡くなり、お店も無くなってしまった。
クッチェッタ:1988年1月23日、浜名湖沿いのアクアペンションにて、トマカンの奥さんが、第三世界ショップのバザールを開いた。インド麻のハンモックを買った。浜名湖を望むロケーションが素敵だった。
行きつけの店と仲良くなることが多かった。限度をわきまえていればよかったのだが、いつの間にか甘えるようになり、店もこちらに甘えてくる。そんなことが何度かあり、歳も取ったのだろう、店の人と距離を保つようになり、ついにはお店に行かなくなっていった。人との距離感が上手く掴めなかった黒歴史の時代。
最近の浜松周辺 2001年以降
時代が移り、環境も変わって、ようやく浜松の地に馴染んできた。一人で訪れることの多かった喫茶店にも友と訪れることが増えた。
ぬくもりの森:2001年12月23日、妻と初めてのデートで訪れた。クリスマディナーや、森が大きくなるたびに訪れている。移転前から好きな所だ。
Scene:2004年3月7日、友人に誘われ、ドリップ講習会に参加した。今も愛用しているコーノの名門ドリッパー はその時に購入したものだ。最近ではイルガチェフィーで淹れたカフェ・ベートーベンを飲んだ。友人の作陶展の会場になることも多い。
タリーズコーヒー:2004年11月、カインズ浜松都田テクノ店にタリーズが出店。よく利用したがあっという間に撤退してしまった。
ラ・ローズデバン:2008年11月22日、妻を喜ばせようと、南フランスの片田舎を彷彿とさせるお店へ出かけた。天気も良く、雰囲気もよく、妻の笑顔も戻ってきた。
ミント:2010年9月13日、ミントでランチを食べるのは久しぶりだと日記に出てくる。妻と一時期よくここでランチを楽しみ、コミックを読んだ。
珈・伊万里:新都田町内に初めてできた喫茶店、土日がお休みなのでなかなか入る機会がなく、いつ行って何を飲んだか忘れてしまった。
ドトールコーヒー:駅で待ち時間に利用した。何を飲んだか思い出せないがきっとホットを頼んだのだろう。
珈楽庵浜松店:友人に誘われ出かけた喫茶店、いつ行ったか何を飲んだか忘れてしまったけれど、蔵のようなお店。
お茶の間のおと:2014年4月1日、友人に誘われ訪れた日本茶の喫茶店。友人の作陶展の会場になることも多い。
ワンドロップ:友人の家の近所のお店、ゲーム会か、上映会の折に、お昼を食べに出たついでに立ち寄ったと思うのだが、日付も何を飲んだかも忘れてしまった。
粋庵:2014年7月13日、友人と一緒に美術館に行った時に立ち寄ったお店。コピ・ルアクも飲める。
喫茶パトリア:2015年4月28日、友人と本坂峠を散策した折に立ち寄る。「みんなエスパーだよ」というドラマの舞台となったところで、劇中では「シーホース」という名前で。今も表の看板はパトリアだが、窓にシーホースと貼られている。地元ご老人達の憩いの場となっているようだ。
ガーデンカフェ・ハックベリー:2015年7月21日、大木の木陰の喫茶店。ミントとブルーベリーときゅうりとレモンの入ったお水が美味しい。
コメダ珈琲店:2016年4月24日、叔母の葬儀で母と出かけた折に立ち寄った。母と喫茶店に入るのは何年ぶりだろう。
ラ•プルマン•カフェ:2016年8月12日、友人と浜松市楽器博物館に「音楽と革命」を見に行った折に立ち寄ったお店。ふわふわのパンケーキを食べた。
鴨江珈琲:2017年2月17日、友人に誘われ、深煎りと浅煎りのコーヒーを飲み比べ、バナナチーズトーストを食す。プログレしブロック談義に花を咲かせ、浅煎りを初めて意識して飲む。まだその良さはわからなかった。壁に飾られたLPレコード版が懐かしく、帰宅してからイエスの「壊れ物」を探しに行った。
八月の鯨:2017年2月17日、五社神社前の「浜松食堂」にて、日替わりランチに牛すじ肉のカレーを食べ。鴨江珈琲で一服した時に知った古本屋「八月の鯨」、ここは珈琲の豊かな香りに包まれて、本を読んで寛ぐ事が出来る、隠れ家カフェだった。「遠州の山と峠」を衝動買いする。
DLoFre’s:2017年2月24日、レンタサイクルコース都田田園コースを散策した折に友人夫妻と訪れた。
ブロートリーベン:2017年2月24日、友人夫妻と訪れた。パン屋さんだけど、ランチが大賑わい。ヤギのいるお店。
こみちカフェ:2017年5月30日、光明電気鉄道軌道を散策した時に訪れた。ふるカフェ系ハルさんの休日でも紹介された。
トゥルネラパージュ:2018年3月15日、板屋町にあるアキュフェーズのアンプとアヴァンギャルドのスピーカーでジャズを聞かせてくれる喫茶店がある。ケニアを飲む。
スターバックスコーヒー浜松城公園店:2018年4月28日、友人夫妻と浜松城絵図を散策した折に立ち寄った。公園の森の中のお店で犬留めがある。浜松で唯一ナイトロ コールドブリューを取り扱う店でもある。初めてスターバックスに入ったのはいつだったろう。
谷島屋書店の喫茶店:2018年5月11日、メイワンの谷島屋書店には喫茶コーナーがある。本を読みながら一服する人が大勢いる。久しぶりに浜松駅周辺の路地を歩き落書きを楽しんだ。
アンティーク・カフェ・ロード:2018年10月21日、友人に誘われ掛川の面白い喫茶店にゆく。ふるカフェ系ハルさんの休日でも紹介された。
麦カフェ:2018年10月28日、第6回浜名湖ウォーキング・フェスタに参加した時に立ち寄った。JBLを置いている。
喫茶飛行場:2019年1月27日、佐鳴湖を周遊した帰りに訪れる。大昔に入ったことがある。外に本物の飛行機があり、店内は飛行機の計器などで溢れている。
珈琲屋らんぷ:2019年3月15日、友人とコストコへ行った帰りに寄った。なんとなく懐かしい感じのする喫茶店。甘ーい珈琲を飲んだがなんだったか思い出せない。
葉山珈琲:2019年3月29日友人の作陶展に出掛けた折に立ち寄った。珈琲と蜜豆とアイスのセット。MINIのディーラーでも葉山珈琲を飲ませてくれる。すっきりとしたおいしい珈琲だ。
こくりこ:2019年4月15日、水出し珈琲を飲みに訪れた。入り口にKalitaの業務用珈琲水出し器3台が置かれている。ウォータードリッパーが置かれているだけで店の雰囲気が素敵になる。
フルッタレストランテノベラ:2019年6月9日、友人の作陶展に出掛けた折に、ギャラリーの上の階のお店でフルーツパーラーでフルーツがいっぱい入った紅茶を飲む。
焙煎屋:2019年4月22日、初めて焙煎店に豆を買いに来た。トラジャ ・ママサを浅煎り、中煎り、深煎りにしてもらい、焙煎したての深煎りを飲ませてもらう。
自家焙煎珈琲豆専門店Type2:2019年5月16日、2店目の焙煎店、モカ・ハラーとブルー・リントンの浅煎り、中煎り、深煎りをそれぞれ100gずつ購入。
PRONTO:2019年5月20日、遠州鉄道新浜松駅前のお店。遠鉄百貨店の開店を待つ間の一服。カフェモカを頼み初めてApple Payで支払うことができた。
コーヒー屋ポンポン:2019年6月2日、3店目の焙煎店、ブラジルとグアテマラの中煎りをそれぞれ250gづつ購入。その後COE No.1となったコロンビア・クマラルとブルンジ・ルバガバガを購入した。カプチーノを飲む。
Libra:2019年9月4日、NOVOの焙煎機を導入している浜松のお店として紹介されていたため、焙煎機が見たくて出掛けた。我が家にも置けたらいいなと。東ティモールの珈琲を飲む。
スターバックスコーヒーイオンモール浜松市野店:2019年9月13日、静岡で唯一スターバックスリザーブを取り扱うお店。クローバーで入れたエクアドル・ロハを飲む。
自家焙煎Specialty珈琲屋TONES:2019年10月1日、友人に誘われ、タンザニア AA++ンゴロンゴロを飲む。キリマンジェロの最高峰だ。
CLASSICAL COFFEE ROASTER Cafe:2019年10月16日、友人とブレンドを飲む。分厚いトーストとサラダが付いていた。アメリカンな雰囲気のお店。
Voice of CB:2019年10月1日、友人とネルドリップで深煎りを飲む。アルティックとターンテーブルでジャズを聞かせてくれる豊橋のお店。店内はいろいろなものが置いてあって楽しい。
古民家カフェ Nelcafe Miles Tone:2019年10月1日、友人とゲイシャを飲む。喫茶店でゲイシャを飲むのは初めてだ。エチオピアのゲイシャだった。浅煎りではないといっていた。中煎りだったろうか。自家焙煎ネルドリップである。ゲイシャ特有の酸味と複雑な後味が広がる。マイルストーンは天龍の山の中にありちょっと遠い。マッキントッシュとJBLでジャズを聞かせてくれる。
Anny coffee:2019年11月11日、友人と出かけ、ペレテ・ゲラというエチオピアのモカを飲んだ。すっきりとした酸味とモカ香を感じた。入り口にFUJIROYALの小ぶり焙煎機COFFEE DISCOVERYが置かれた洒落た雰囲気のお店で、メニューの珈琲を丁寧に説明してくれた。Hamamatsu Local Coffeeのチケットを購入。
珈琲私室GARLAND:2019年11月11日、友人と出かけモカ・マタリを飲み和風スパを食べる。たどり着くと雨が強くなり雷が鳴った。雨宿りにタイムスリップして昭和のジャズ喫茶に紛れ込んだような気がした。Westlake Audioのスピーカーは小柄ながら良い音をしていた。ちょっと味がぼやけた珈琲はたっぷり3杯分あった。
KUSHITANI CAFE 舘山寺:2019年12月20日、スター・ウォーズ完結編を見た余韻を楽しみながら、久しぶりに1人でぶらりと舘山寺へ。バイクショップKUSHITANIのカフェにやってきた。ロケーションがいい。でも頼んだカフェモカのホットは、熱くもなく冷たくもない不思議な珈琲。スチームミルクが十分ではなかったのだろう。ちょっと残念だった。
しまうま珈琲:2020年1月4日、初詣に出掛けた帰りにモーニングで一服。可もなく不可もなく。COLD CREMA COFFEEなる黒ビールを思わせる泡立ちの新感覚アイス珈琲がある。浜北店限定とある。これはニトロかな。
自分で淹れた珈琲は批評できても、お店で飲む珈琲はとやかく言いづらい。さらには、その場で記録をつけるのをためらうせいで、後で思い出そうとしても、どんな味だったか、銘柄も思い出せない。最近は、お店の人のウンチクが、自分の知っていることと違ったりすると、余計なことを言いそうで、口を噤むのに苦労している。
追記
思い返してみると、美味かった珈琲の味はしっかり思い出せないが、不味かった珈琲は、よく覚えている。どう言うことだろう。もし万人にこの傾向があるとすれば、一考の価値がありそうなテーマだ。喫茶店として、印象に残すためには、まずい珈琲を飲ませたほうが効果的なのだ。2度と来てもらえないだろうけど。
喫茶店に求めていたのは何だったろう。喫茶店に通っていた頃、いつも、1口啜って、もっともらしく、頷きながら、2口目を飲む。その実、珈琲の味はわからなかった。いつも足を運んだのは近所の店で、ちょっと遠くても2度3度と足を運んだのは、雰囲気が気に入った店だった。どうしたものか、どの店も珈琲の味を覚えていない。求めていたのは落ち着ける居心地の良い場所だったのだろう。ようやく、居心地の良い場所も見つかり、ちょっとだけ珈琲の味がわかるようになった。
コメントありがとうございます。そうでした5円いただきました。思い出深い喫茶店でした。初めてトラジャ を飲んだのもここだったと思います。
風変里屋は思い出の喫茶店です。たしか5円玉をいただいたかな?