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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ブルンジ・ルバガバガ

更新日:2020年2月15日


 2018年カップ・オブ・エクセレンスの優勝豆ブルンジ・ルバガバガ150g浅煎りが手に入った。ブルンジはアフリカ大陸の中央に位置する国で、面積約3万㎡と北海道の1/3くらいの小国だ。人口も1,000万人以下で日本の1/10。産業は農作物の輸出で、珈琲が輸出品目のトップを占めている。キリマンジャロで有名なタンザニアと国境を接しており、珈琲豆の栽培に適しているらしい。お店の案内には「ライムやパイナップルのような爽やかな香りとジューシーな甘み!」とある。

豆について

  • Cup of Excellence Burundi 2018 第1位 Rubagabaga ウォッシングステーション 国名 :ブルンジ共和国 地域 :カヤンザ県ガラタ 標高 :1700m 生産者:複数の小規模生産者 処理場名:ルバガバガ 品種  : ブルボン 生産処理:ウォッシュド

 北西部カヤンザ県ガラタ地区で生産され、2018年カップ・オブ・エクセレンス・ブルンジで優勝した。約250の小規模生産者により持ち寄られた珈琲チェリーをルバガバガという処理場で処理されたロットである。国際審査員による点数は91.43という高得点となった。1997年に国内情勢の悪化のため、このウォッシングステーションは焼き討ちされ全焼してしまったが、数々の困難を乗り越えて今回優勝を勝ち取った。

 

結果

  1. 焙煎2日目を頂く。

  2. 豆を挽くと香ばしさと花のような香りがする。

  3. ペーパードリップで頂く。

  4. 蒸らしの膨らみはほんのりと膨らむ感じ。

  5. 一口飲むと爽やかな花のような香り。

  6. ジューシーな甘さと酸味で苦味は少ない。

  7. 飲み終えてしばらく口中に爽やかなフルーツの甘みが残る。

  8. バランスがよく飲み心地が良い。

  9. 冷めても美味しく甘さが口中に広がる。

PM:パカマラ/HK:ハワイコナ /BM:ブルーマウンテン/CK:コロンビアクマラル/GS:パナマゲイシャ/KL:コピ・ルアク/CS:コロンビア・スプレモ/PE:ペルー/BR:ブルンジ

 色目は中煎りのようだが、浅煎りである。購入時に聞いて分かったのだが、聞かなければ中煎りだと思っただろう。以前購入したコロンビア・クマラルも中煎りだと思っていたが浅煎りだった可能性が高い。このクマラル・ゲイシャも2018年カップ・オブ・エクセレンスで第1位になった豆だが、ブルンジとは違った美味しさだ。ゲイシャは酸味が際立ち、ブルンジは甘さが際立つ感じ。でもこの甘さコロンビア・スプレモの甘さとも違い、甘さと酸味のバランスがよい。

 

追記


 地球温暖化の影響でアラビカ種は、このまま平均気温が上昇を続けると2035年頃に生産可能の地域がなくなり絶滅する可能性があるという。温暖化が進むと日本でも栽培できるようになるのではと思っていたが、そんな単純なことではないようだ。これに備えてWCRという国際機関が新しい品種開発を行っているという。すでに異常気象の影響で病害虫が著しく、従来の方法で生産しても以前のようなユニークなフレーバーが出なくなってきているとか。このため、一時的に新しい品種に注目が集まり「パカマラ」や「ゲイシャ」が注目され生産国では大ブームとなったが、遺伝子の優位性メカニズムがどうとかでゲイシャ特有のフレーバーが薄れてきているらしい。同じ銘柄の豆でも味が違ってくる。今楽しんでいる珈琲が来年もその先も楽しめることを祈りながら今日の一杯を頂く。



閲覧数:118回1件のコメント

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1 Comment


Yukihiro Nakamura
Yukihiro Nakamura
Sep 08, 2019

2019/9/1

 ブルンジ・ルバガバガは味が濃く、ともすればえぐみに感じる。カップオブエクセレンスに選ばれたからと言って好みに合うとは限らない。高価な豆が美味しいとは一概に言えないことを、いくつかの豆を飲んでみて感じ始めている。当然それは焙煎や淹れ方で変わってくるから、豆に適していない飲み方をしているかもしれないのだが。

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