ブラジルとグアテマラの中煎りをそれぞれ250gづつ入手した。振り返ってみると中南米の珈琲をじっくり味わったことがない。王道すぎていざ喫茶店に入ると変わり種を頼んでいたのだ。そろそろ腰を据えて中庸と言われる珈琲豆を味わってみようと思う。今回のお店は、喫茶店が併設されたお洒落なお店だ。平日だが客も多い。ここは注文してからの焙煎ではなく、すでに焙煎済みを売っている。今回の豆は5日前に焙煎したものであった。250gが最小単位で、豆の種類も名称もシンプルである。ブルーマウンテンやハワイコナ などは置いていないし、例えばブラジル・サントス・No.2・スクリーン18などと言った細々とした名称は付いていない。つまりどんなグレードかわからないのであるが、オーナーはCOE(Cup of Excellence)を主催するACE(Alliance for Coffee Excellence)から6/16〜6/23に開催されるCOEグアテマラの審査員として召喚されている方であった。いちいち細かいことは言わないけれど、厳選した良いものを用意していますと言った心意気を感じる。
豆について
ありがちな苦味のブラジルではありません。
酸味も程良くあり、甘みがあり、クセが無く飲みやすいコーヒーです。
香りもミルクチョコを連想させるいい香りです!
グアテマラの小規模生産者が、丹念に作り上げたスペシャルティコーヒーです。
とにかく綺麗で、香りもフローラル(花のような香り)!
やさしい香りの中に、しっかりとしたボディーがあり飲み応えのある一品です。
これはお店が紹介する豆の特徴である。ミルクチョコや花のような香りに期待が膨らむ。
結果
カップテストはまだ実力不足なので、単純にペーパードリップした時の味を記録する。
ブラジル(BR):豆を挽くと確かにミルクチョコのような甘い香りが立ち昇った。いい香りだ。味は適度な酸味とコクがある。クセが少なくあっさりしているという評価を聞くが、結構酸味を強く感じる。
グアテマラ(GT):花のような甘い香りとあったが、ナッツのような香りを感じる。一口目の印象が酸味だった、たしかに上品な酸味というのがこういう感じなんだと思う。苦味甘味は酸味が勝ってあまり感じないが芳醇な風味がある。スペシャルティコーヒーというだけあって粒ぞろいがいい。
豆を挽いた時の香りは違うのだが、飲んでみると酸味が効いた感じがいずれの豆も似ている。
意識してブラジルやグアテマラを飲んだことはないのだがよく知った味だと感じる。なるほどブレンドコーヒーのベースの味だ。
BR:ブラジル/GT:グアテマラ
追記
味の違いについて
甘味のトラジャ 、酸味のエチオピア(モカ・ハラー)、苦味のマンデリン(ブルー・リントン)、中庸のブラジル、香りのグアテマラと、5種類を味わい少しだけ豆の違いを感じられた気がする。それぞれに良さがあり美味しい。以前は200gも買うとなかなかなくならなかったものだが、気がつくと一月を待たずに600gを飲んでしまっていたりする。やっぱり美味しいのだ。
恐る恐るいつ購入したか忘れてしまったKALDIの中煎りブレンドを飲んでみた。飲めないことはないのだが、何か物足りない。もういっぱい飲みたい味ではない。まだどこがどう違うと言えるほどわかったわけではないことはわかる。
インスタントコーヒーのMAXIMモカ・ブレンドを飲んでみると、案外いけるのに驚く。でもこのモカは深煎り的な味わいで苦味が前面に出ており酸味は感じない。モカ・ハラーとは全くの別物だ。ブレンドだから違うのはもっともだが、別物として飲むとき、これはこれで有りだなと思う。このインスタントも購入して数ヶ月が経っているのだが、インスタント侮りがたし。
珈琲の淹れ方について
カプチーノが楽しめるようになった当初は嬉しくて毎日飲んだのだが、次第にミルクが重たく感じられ数日おきになった。最近はペーパードリップで飲むことが多い。蒸らしができないという悩みから解放されたこともあるが、手軽で、すっきりとした珈琲を楽しめる。大きめのマグカップにたっぷりちょっと薄めの珈琲を入れてストレートで飲んでいる。
カップテストについて
オーナーにカップテストについて伺うと、訓練で得られるもので、計測器で測定できるようなことではなかった。経験あるのみ。珈琲豆のリストを作り、自分なりの評価の一覧を作成した。順次評価を追加更新して精度を上げて行こうと思う。
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