COFFEE HUNTERSのレクエルド・デ・イヴァン
コロンビアの珈琲を昔はよく知らなかった。おうちカフェを発動してから、甘くて飲みやすい風味が好きになり、常備したいと思うようになった。MiCafetoのレクエルド・デ・イヴァンはどんなだろう。「ゼラニウムのような甘い花のアロマ。オレンジのフレーバー。ミルクチョコレートの余韻。粘性のある質感。」だという。
豆について
RI:レクエルド・デ・イヴァン
生産国:コロンビア共和国
生産地:カウカ県ポパヤン市
農 園:ビジャベスタ農園
農園主:アルナ ジュリエス デ レポジェード
標 高:1500〜1700m
栽培種:アラビカ種カトゥーラ
プロセス:ウォッシュト
原料豆輸送:リーファーコンテナ
賞味期限:2022/6/4
フレーバー
強く感じられる:オレンジ、ミルクチョコレート
微かに感じられる:ゼラニウム、グアバ
味わいの強さ 7/10
酸味 6/10
甘味 6/10
苦味 6/10
焙煎度 3/10
COFFEE HUNTERS STORYより
コロンビア南部のカウカ県ポパヤン市郊外のベジャビスタ農園。僕が、Grand Cru Cafe’のコーヒーを探し求めてこの農園を初めて訪ねたのは、2008年1月のことでした。農園主のイヴァンは品質向上にとても熱心で、また、自分の農園を愛する生産者でした。その彼の農園で僕が惚れ込んでしまった特級畑”グアジャバル”と出会い、二人で最高のコーヒー作りが始まりました。でも僕にはグアジャバル以外にも目をつけていた畑がありました。別の少し低い尾根に広がるこのなだらかな畑は、日照量も豊富で土壌にも恵まれていましたが、カトゥーラの木々の合間に別の栽培種が植えられていました。僕は、単一品種栽培にこだわりを持っています。ワインの原料のブドウも、同栽培種で畑作りをしますが、多くのコーヒー生産者はさまざまな栽培種を同じ畑に植えてしまいます。僕は、この畑をカトゥーラだけにすれば、絶対コーヒーラバーズを納得させるコーヒーが作れると確信し、他の栽培種を全部抜根して100%カトゥーラの畑にしようとイヴァンに持ちかけたのです。イヴァンはとても興奮して目をキラキラさせながら僕の話を聞き、その計画に賛同してくれました。しかし、2011年5月22日、イヴァンが心臓発作に襲われ急逝してしまいました。連絡を受けた僕は、打ちのめされる思いでした。しかし、妻のアルマがイヴァンの意思を受け継ぎ、「未亡人の農園だとバカにされないように、この農園を守っていく」と力強く宣言してくれたのです。イヴァンとアルマと三人で何度も歩いた思い出の畑。僕は、この畑を”Recuerdo de Ivan(イヴァンの思い出)”と名付けました。
感想
しっかりとした味わいと、ほんのりとした甘みが嬉しい。甘さと酸味と苦味が渾然一体となって複雑な余韻を残してくれる。やっぱりコロンビアの珈琲は好きだ。
追記
コロンビアの珈琲を振り返ると、初めて飲んだゲイシャはコロンビア・クマラルだった。コロンビア・スプレモは1kを自家焙煎して楽しんだ。エメラルドマウンテンもコロンビアの珈琲だ。ブルーボトルのコロンビア・ポパヤンは「イヴァンの思い出」と同郷ポパヤンの珈琲である。そしてお正月にイヴァンが約束したPremier Cru Cafe’シリーズのベジャビスタ農園を飲んでいる。いくつか飲んだコロンビア珈琲のことや、名前の由来を知ったことで珈琲の味わいが深まってゆく。
Makuake「コロナで行き場を失ったコロンビアの農場からコーヒー豆を輸入するプロジェクト。:ゲイシャ豆200g×1とラムバレルブレンド豆200g×1」を応援した。
Comments