COFFEE HUNTERSのムンドノボ
ムンドノボは世界最大の珈琲生産量を誇るブラジルの珈琲。広大な土地で機械が珈琲を収穫するイメージ、なんとなく積極的に飲もうとしなかった。結局ブラジルの事もブラジルの珈琲の事もよく知らないまま時が過ぎた。おうちカフェを発動してからも印象が薄い。MiCafetoはどんなブラジルを飲ませてくれるだろう。「ピーナッツバターのような風味。軽めの口当たりでまったりとした甘みがある。余韻にピルスナーを感じる。」という。エッ、ピルスナー(チェコのプルゼニ地方を発祥とするビールの一種)ビール味の珈琲?
豆について
MN:ムンドノボ
生産国:ブラジル連邦共和国
生産地:アンドラダス
農 園:サンタ ルジア農園
農園主:ホセ・カルロス・マッソロ
標 高:1250m
栽培種:アラビカ種ムンドノボ
プロセス:ナチュラル
原料豆輸送:リーファーコンテナ
賞味期限:2022/4/27
フレーバー
強く感じられる:ピーナッツクリーム、シナモン、きなこ
微かに感じられる:白ビール、ゴマ、小豆
味わいの強さ 3/10
酸味 3/10
甘味 6/10
苦味 3/10
焙煎度 3/10
COFFEE HUNTERS STORYより
1940年代、ブラジルのカンピーナスの農業試験場で、スマトラ産のティピカ亜種とブルボン亜種の自然交配が確認されました。高品質の上に、ブルボン亜種より30%収量がよいこの新品種は、ムンドノボ(新世界)と名付けられ、ブラジルを代表する主品種として有名になりました。しかし、1970年にサビ病がブラジルに伝染して以降は、徐々に品質より病気に耐性のある小ぶりの人工交配種が持て囃されるようになり、また自走式機械収穫機が開発されたことも、ムンドノボが姿を消す一つの原因になったといえます。樹高の高いこの品種は、機械収穫機に合わないからです。長年に渡って情報を集め続け、ブラジルを訪問するたびにこのブラジル生まれの美味しいムンドノボを求めて各地を探し続けてきましたが、僕をゾクゾクさせてくれる畑にも生産者にも遭遇しませんでした。しかし、2015年10月19日、ようやくミナスジェラス州アンドラダスで素晴らしい生産者に巡り会えました。彼は、イタリア移民三世のホセ・カルロス・マッサロ。家も畑も驚くほど手入れが行き届いていて、質素ですが心豊かな生活をしている一家です。この年の収穫はすでに終わっていましたが、彼と農園を歩き回り一番気に入った畑を選んで翌年の収穫に期待して帰国しました。2016年、収穫期に再び訪問し、見事に赤く実ったチェリーを、機械を使わずに全て手摘みで収穫してもらいました。木を痛めたくなかったし、最高の完熟豆だけを集めたかったからです。ミカフェートにとって、初めてご紹介するブラジルのCOFFEE HUNTERSシリーズです。そして初めてのイタリア系生産者の作ったコーヒーをお楽しみください。
感想
ブラジルの珈琲は苦いイメージだったけれど、酸味と甘味のバランスの取れた美味しい珈琲だ。ビールの風味は分からない。美味しいけれど、味わいの強さが3/10と言う通り、印象が薄い感じがする。珈琲大国ブラジルの印象は昔と変わらない。
追記
ブラジルのイメージ。サンバ、アマゾン、コルコバード、サッカー、珈琲。
ブラジルは浜松の焙煎珈琲店の”ブラジル”とブレンド実験の時に”ブラジル•アロマショコラ”を飲んだことがある。アロマショコラはムンドノボだった。ムンドノボの新世界というネーミングに命名者が託した想いを感じる。でも川島さんの話では、サビ病のためにムンドノボは姿を消しつつあるようだ。そもそも1961年エチオピアで発生したサビ病は世界中の珈琲を壊滅状態に追いやった。サビ病発生以前に飲まれていた珈琲と発生後に飲んでいる珈琲は違うものなのかもしれない。
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