COFFEE HUNTERSのゲイシャを手に入れた。これまで飲んだ自家焙煎したパナマ・エスメラルダ農園のゲイシャ、コロンビア・クマラル農園の賞を取ったゲイシャ、マイルストーンで飲んだエチオピア のゲイシャなど、いずれも美味しく印象的だった。今回はMiCafetoのゲイシャとあって嫌が上にも期待が膨らむ。その名も「魔女のゲイシャ」
ブルーハ ゲイシャ ナチュラル(Las Brujas Geisha 2020Limited)についてMiCafetoは「煌びやかに立ちのぼる香りは蜂蜜に檸檬やジャスミンを加えたように甘く、豊潤。なめらかな酸とゲイシャ特有のフレーバーが見事に調和している様は、コトワ農園が誇る最上クラスの精選技術の賜物。冷めてからの味わいは格別の余韻を伴う。」と言う。
豆について
BG:ブルーハ ゲイシャ
生産国:パナマ共和国
生産地:チリキ県ボケテ地方
農 園:コトワ農園
標 高:1600〜1800mm
栽培種:アラビカ種ゲイシャ
プロセス:ナチュラル
原料豆輸送:リーファーコンテナ
賞味期限:2021/8/13
フレーバー
強く感じられる:蜂蜜、檸檬
微かに感じられる:巨峰、ジャスミン、シナモン、プラム、べっこう飴、マーマレード
味わいの強さ 3/10
酸味 5/10
甘味 8/10
苦味 3/10
焙煎度 4/10
COFFEE HUNTERS STORYより
魔女(ブルーハ)が住むと言われた人里離れた山奥に、ブルーハ農園と名付けコーヒーの栽培を始めたパナマの人がいました。しかし後継者に恵まれず、農園はいつの間にか森の中に埋れてしまいました。数十年後、見捨てられたこの農園の価値を見出し買い取ったのが、コトワ農園のリカルド コイナーです。リカルドの特級畑で作ったゲイシャは、Grand Cru Cafe’ LIMITEDで紹介され多くの珈琲ラバーズを虜にしました。その彼がゲイシャの植え付け面積を広めようとしましたが、気難しいこの栽培種は、植えられる環境が限られます。他の栽培種より多湿で低温を好み、風の影響のない環境でなければ、あの芳醇でフローラルな香りが出ません。一躍有名になったゲイシャは、今ではどこでも販売されていますが、ほとんど高いばかりで残念なゲイシャです。これは、植えている環境が適していないからです。タラマンカ山脈を知り尽くしたリカルドは、ゲイシャの候補地を探し続けようやく見つけたのが、魔女の森の中に眠るブルーハ農園でした。幹線道路から外れて悪路を上り続け、途中からは徒歩でしかたどり着けない畑に、リカルドは少しずつ道を拓き雑草を刈り、コーヒーの植え付け準備をしました。パナマの法律で、樹木を切ることは禁じられています。ゲイシャが魔女の森の中で、すくすくと育っています。
結果
BG:ブルーハ ゲイシャ
封を切ると圧縮された空気と共に香ばしい香りが解放される。
やや浅煎りよりの豆(焙煎度4/10)は粒立ちも良く美味しそうだ。
中挽きで豆を挽くとゲイシャ独特のフルーティーな香りが立ちのぼる。
コーノ式でお湯を注ぐとふっくらと膨らみ蒸らすことができる。
一口飲むと期待通りのフルーティーさ。
複雑な酸味と仄かな甘味と苦味が絶妙だ。
珈琲なんだけど、なんだか珈琲と違う気がする味わいがある。
SM:サンミゲル/AL:アルトルナ/BE:ブルボンエリテ/NN:ンゴロンゴロ/BJ:ブルーマウンテン/SB:サンセバスチャン/SOL:ソル/PICO:ピコ/BG:ブルーハ ゲイシャ
今まで味わったゲイシャの、複雑で、フルーティーで、珈琲なんだけど珈琲じゃないみたいな感じを味わっている。そこに蜂蜜や檸檬、巨峰、ジャスミン、シナモン、プラム、べっこう飴、マーマレードを感じるかというと難しい。それは私の味覚がこれらを識別できるほどの鍛錬がなされていないからということだろう。そうした味わいはわからないが、美味しいと思う。ただ、MiCafetoのゲイシャだから格別に美味しいというわけでもなかった。
追記
最初に覚えたゲイシャはエスメラルダ農園のものだった。エスメラルダ農園もコトワ農園もパナマのボケテ地方である。美味しいゲイシャに適した土地なのだろう。また、アルト・ルナもコトワ農園の豆であった。
MiCafetoのゲイシャだから格別に美味しいというわけではなかったけれども、確かに美味しいから、あっという間に飲んでしまった。母もやっぱりゲイシャは美味しいねと言う。COFFEE HUNTERSシリーズだが価格はPremier Cru Cafe’と変わらない。数量限定販売で発売と同時に売り切れてしまったようだ。また手に入る機会があれば飲みたい一品だ。
まさにコーヒーの果実感を楽しめます。
ゲイシャというのを一度味わってみたいです。