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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ンゴロンゴロ

更新日:2020年8月25日

 Ngorongoro:ベリー様の酸味、余韻はキャラメルで甘い。野イチゴのような酸味、カンパリのようなアロマ。後味にキャラメルの甘さとミントのような爽やかさを感じるタンザニアのブルボン。


豆について

NN:ンゴロンゴロ

  1. 生産国:タンザニア

  2. 生産地:ンゴロンゴロ

  3. 農 園:ンゴロンゴロ修道院珈琲園

  4. 標 高:1720m

  5. 栽培種:アラビカ種(ブルボン亜種)

  6. プロセス:ウォッシュト

  7. 原料豆輸送:リーファーコンテナ

  • フレーバー:ラズベリー、キャラメル、微かにカンパリ、ミント、カルダモン

  • 酸味:強め

COFFEE HUNTERS STORYより

 タンザニア北部にある巨大なクレーターが、ンゴロンゴロです。このクレーターの外周に素晴らしい珈琲園を見つけました。それがンゴロンゴロ修道院珈琲園です。

 第一次世界大戦でドイツが敗北するまでドイツの植民地だったタンザニア は、その後イギリスの支配を受けるようになりました。そんな時代背景の1930年代、58家族がドイツからこの地域に移住し珈琲栽培を始めたのです。しかし第二次世界大戦が勃発し、ドイツ移民はイギリス植民地政府によって強制退去を命じられ、泣く泣く本国に帰りましたが、戦争が終わると数家族が再びこの地に戻りました。しかし珈琲栽培も軌道に乗った頃、タンザニア も周辺国同様独立運動が盛んになってきました。そして1961年独立を果たしましたが、ニエレレ大統領は社会主義の道を歩み始めました。1971年にキリマンジェロのイギリス人が経営していた珈琲園が突然次々と国有化されてゆき、それに危機感を覚えたドイツ人生産者たちは、接収される前に安値で地元の人たちに農園を売り祖国に引き上げていったのです。その中の一つを、キリスト教の尼僧の修道院が買いました。それがンゴロンゴロ修道院珈琲園です。現在6人のタンザニア人シスターたちが、珈琲栽培に励んでいます。行き届いた管理の下、整然と植えられている珈琲はアラビカ種ブルボン。精選も昔ながらのやり方で丁寧に珈琲を作っています。

 

結果

NN:ンゴロンゴロ

  1. MiCafetoの中煎り(焙煎度6/10)

  2. 中細挽き

  3. ボトルを開けると圧縮された空気と共に香ばしい香りがする

  4. 豆を挽くと深みのある香ばしい香り

  5. コーノ式で飲む

  6. 蒸らしの膨らみはとてもよく膨らむ

  7. 一口飲むととても甘い

  8. 喉越しもよくコクがありチョコレートのような風味が残る

 これは美味しい。今回の4種類の豆は全て甘味に特徴があるが、特にこのンゴロンゴロは甘い。 歴史的にも古くから栽培されていた品種のようだ。タンザニアのンゴロンゴロということはキリマンジャロだろうか、今まで取り寄せたキリマンジャロの品種はN39だった。このンゴロンゴロはブルボン種である。キリマンも甘味に特徴があったから、きっとこれもキリマンに属すのだろう。このンゴロンゴロは特に甘く、酸味、苦味がほんのりと漂っていて美味しい。良いコンディションの豆を上手に焙煎しているのだ。


 

追記


 MiCafetoのCOFFEE HUNTERS4種は美味しかった。とにかく解説に書かれた通りの味わいを楽しむことができた。特に感銘を受けたのは、ンゴロンゴロとサン・ミゲルだ。もちろんアルト・ルナブルボン・エリテも美味しい。この4種はいずれも甘味に特徴があり、微妙な酸味と苦味が複雑なハーモニーを奏でていた。賞味期限が1年もあるため、気に入った豆をストックして記念日に封を開けるということができる。価格も自家焙煎よりは高くなるが一杯100円程度。自分で焙煎して飲むのは楽しいけれど、手間いらずで美味しい珈琲を飲めるMiCafetoのCOFFEE HUNTERSはこれからの必須アイテムになるかもしれない。COFFEE HUNTERSのその他の豆や、1ランク上のPremier Cru Cafe'、さらに上のランクのGrand Cru Cafe'をぜひ飲んでみたいものである。


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