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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

父の日のコーヒー

更新日:2021年6月17日

2021/6/5


 ちょっと早いが、父の日のコーヒーにCOFFEE HUNTERSのBlue Mountain Signature Blendを母がプレゼントしてくれた。

豆について

  1. 生産国:ジャマイカ/パナマ共和国

  2. 生産地:ブルーマウンテン(セントアンドリュー)/チリキ県ボケテ地方

  3. 農 園:ジュニパーピーク農園/コトワ農園

  4. 標 高:1370m/1600~1800m

  5. 栽培種:アラビカ種ティピカ

  6. プロセス:ウォッシュト

  7. 原料豆輸送:空輸/リーファーコンテナ

  8. 配 合:50%/50%

  9. 賞味期限:2022/5/11

風味

 農園の一級畑で栽培される「Premier Cru’ Cafe’」ブランドのブルーマウンテンと、パナマのコトワ農園のティピカを50%ずつでブレンドしました。圧倒的なブルーマウンテンの甘みと、パナマのティピカが持つシルキーなマウスフィールドが、他に類をみないアフターテイストを感じさせます。


フレーバー

  • 強く感じられる:カシューナッツ、シロップ

  • 微かに感じられる:バター、ネクタリン

  1. 味わいの強さ 6/10

  2. 酸味 2/10

  3. 苦味 3/10

  4. 甘味 9/10

  5. 焙煎度 5/10

COFFEE HUNTERS STORYより


ブルーマウンテン ジュニパーピーク農園

 ジュニパーピーク農園で一番早く朝日を浴びる畑がPlot4です。ブルーマウンテン山脈で5番目に高い山頂、キャサリンズ・ピークの頂上からやや下に広がるその畑は、午後になるとブルーマウンテン・ミストと呼ばれる霧に包まれてしまいます。そして霧が晴れると気温が上がり、やがて夜を迎えると再び温度が下がります。コーヒーの品質に大きく影響する1日の温度差が、ブルーマウンテンミストによって2回も起きる恩恵で、実の締まった密度の高い最高級のコーヒーが出来上がります。

ジャマイカ・セントアンドリュー


ブルーハ ウォッシュト魔女の森の果実

 農園につけられた”ブルーハ”とは、スペイン語で”魔女”と言う意味です。40年前に開園したまま跡を継ぐものが現れず、いつの間にか森の中に埋もれていた農園をコトワ農園の農園主リカルド・コイナーが発見しました。この農園の名前には理由があります。この辺りを流れる小川が、季節により突然消えたり現れたりすることや、この地域で夜になると発生する吹き下ろしが、森の木々の間を通る際に不気味な音を立てるからです。それから地域の人が”魔女が住むところ”と呼び始め、そのまま農園名なったそうです。

パナマ・チリキ・ボケテ

 

追記


川島氏曰く

「Blue Mountain Signature Blend Early Morning(ブルーマウンテン シグネチャーブレンド アーリーモーニング)」は、ブルーマウンテンもパナマ コトワ農園ブルーハ畑のティピカも、昨年とは違う収穫年度の豆を使用したため、基本的な味わいを維持しながらタイプの異なった豊潤な香りと圧倒的な甘さを楽しめる。 カリブ海地域は、海水温が高く暖かい貿易風が吹くため、カリブ海周辺諸国のコーヒーの多くは、ぼやけた印象のコーヒーになる傾向がある。 しかし、ジャマイカ島の中で一番狭い東側は、平野が少なく急峻なブルーマウンテン山脈が横たわっているため、深い谷が織りなす地形のブルーマウンテン ミストのおかげで、実が引き締まった密度の高いコーヒーチェリーがゆっくり育つ。バランスの良さは、栽培種ティピカから、甘みはブルーマウンテンの粘土質の土壌からきている。コーヒー産地の土壌は、大きく分けて粘土質と火山灰質の2つある。ブルーマウンテン以外のティピカは、すべて火山灰の土壌で育てられているが、同じ火山灰でも農園によって味わいが異なる。ハワイ コナのティピカは、他の産地とは違った爽やかな酸味が特徴。これは、ハワイ島が比較的新しい火山で、火山灰でも傾向の違う土壌だからだ。グリーンウェル農園のGrand Cru Caféのティピカは、洗練された酸と透明感のグレードが圧倒的に高く、格別の味わいとなっている。南米大陸の古い火山性土壌のコロンビアのランチェリア農園のティピカは、独特の香りとクリーミーな口当たりが特長的。農園主ホセ ダリオは、自然と共生する農園を目指し、大自然の中でコーヒーを栽培している。まさに「野生」という印象がある。また100年以上前、ティピカで始まったパナマのコーヒー栽培は、現在はほとんど残っていない。コトワ農園の農園主リカルドは、ブルーハの畑に僅かに残っていた古いティピカの樹を保全し大切に育て上げた。このティピカもワイルドな印象があるが、味わいはなめらかで甘く、非常に品質が高い。このブレンドは、栽培種も農園内の畑までも限定し、更に収穫年度もトレースできるコーヒー。コーヒーをフルーツとして扱い、品質や味わいに徹底的にこだわり、妥協せずに取り組んできた結果、生み出すことができた。貴重な純正種同士のティピカ ブレンドである。

 かつてブルーマウンテンをこんなに楽しんだことがない。そもそもブルーマウンテンを置いている喫茶店は少ない。置いていても高いから飲む人が限られている。結果的に新鮮で飲み頃のブルーマウンテンに出会える確率は低いだろう。ミカフェートのおかげで美味しいブルーマウンテンを生産者を応援しながら手頃な価格で飲むことができる。「ブルーマウンテン ジュニパーピーク農園」は「BLUE MOUNTAIN JUNIPER PEAK」であり「ブルーハ ウォッシュト魔女の森の果実」は「ブルーハ・ゲイシャ」を生産しているコトワ農園のティピカである。クリスマスのコーヒーもジュニパーピーク農園のブルーマウンテンとペルーのLA(ラグリマ デ アンデス)、エルサルバドルのMT(マリアス トレス ナチュラル)のブレンドであった。甘さの中に全てがバランスよく整っていて、フルーティーで、後味がすっきりしている。母も香ばしくて美味しいと喜んでいる。


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