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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ブルーマウンテン その2

更新日:2020年8月25日

 MiCafetoPremier Cru Cfe’から、BLUE MOUNTAIN JUNIPER PEAKを試した。それは、朝日を一番に浴びる特急畑で培われた圧倒的な旨味と余韻、絶妙なバランスと味わい。真の「ブルーマウンテン」と呼ぶに相応しい一品だった。


豆について


BJ:ブルーマウンテン・ジュニパー ピーク農園

  1. 生産国:ジャマイカ

  2. 生産地:ブルーマウンテン(セント アンドリュー)

  3. 農 園:ジュニパー ピーク農園

  4. 農園主:リチャード シャープ、ジェイソン シャープ

  5. セクション:Plot4

  6. 標 高:1370m

  7. 栽培種:アラビカ種ティピカ亜種

  8. プロセス:ウォッシュト

  9. サイズ:スクリーン18未満

  10. 原料豆輸送:航空貨物

  11. 収穫年:2019年度

  12. 焙煎日:2020/6/23

  13. 賞味期限:2021/6/23

風味

  • 極上の煎茶にも通じる旨味、キャラメルの余韻、マンダリンのような甘味を帯びた酸味。バランスの取れた味わい。

  • 強く感じられる:フィナンシェ

  • 微かに感じられる:グリーンティー、マンダリンオレンジ、キャラメル、サンダルウッド

  1. 味わいの強さ 8/10

  2. 酸味 6/10

  3. 甘味 9/10

  4. 苦味 6/10

  5. 焙煎度 6/10

解説より

 ジュニパー ピーク農園で一番早く朝日を浴びる畑が、Plot4です。ブルーマウンテン山脈で5番目に高い頂、キャサリンズピークの頂上からやや下に広がるその畑は、午後になるとブルーマウンテンミストと呼ばれる霧に包まれてしまいます。カリブの熱い太陽が、冷たい湿度を含んだ霧に遮られて、急激に気温が下がります。そして霧が晴れると気温が上がり、やがて夜を迎えると再び温度が下がります。コーヒーの品質に大きく影響する1日の温度差が、ブルーマウンテンミストによって2回も起きる恩恵で、実の締まった密度の高い最高級のコーヒーが出来上がります。カリブの貴婦人、上品な味をぜひお楽しみください。


 

結果


BJ:ブルーマウンテン・ジュニパー ピーク農園


  1. シャンパンボトルのコルクはとても硬い。

  2. 開封の瞬間はシャンパンを開けているような不思議さがある。

  3. ワクワクしながら開けると圧縮された空気と共に香ばしい香りが解放される。

  4. MiCafeto Premier Cru Cfe’の中煎り(焙煎度6/10)は余計なオイルもなく乾て、美味しそうな色だ。

  5. 中挽きで豆を挽くと深みのある香ばしい香りが立ちのぼる。

  6. コーノ式でお湯を注ぐとふっくらと膨らみ蒸らすことができる。

  7. 一口飲むと爽やかだが複雑な酸味と甘味を感じる

  8. この複雑な味をコクというのか。

  9. 複雑な風味が残るが喉越しは抜群だ。

SM:サンミゲル/AL:アルトルナ/BE:ブルボンエリテ/NN:ンゴロンゴロ/BJ:ブルーマウンテン


 1年前、焙煎を始めた頃、ブルーマウンテンを自分で焙煎して飲んだ感激を思い出す。焙煎技術も抽出技術も未熟であったが、甘味・酸味・苦味・コクなど全体のバランスが良く美味しいと感じた。ただ、確かにバランスも良く美味しいのだが、当時の記録を読んで思い出すことがある、特徴が掴めなかったのだ。これがブルーマウンテンなのか?と。そして今回珈琲ハンター川島さんお墨付きのブルーマウンテンを期待を持って味わった。「ああ、美味しい」ここには何もかもがある。甘味も酸味も苦味もコクもそれらが複雑に織りなすハーモニーがある。そしてその複雑さゆえにか、特徴がつかめない。これがブルーマウンテンなのだ。

 

追記


 今日もまた、気候変動で「コーヒー豆」の生産が危機的状況に陥っている。というニュースを目にした。気候変動によって、コロンビアで長年続いてきたコーヒー文化が終わりを迎えてしまう可能性もあるという。




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