化石標本がある。ウォータードリッパーを製作する為に押入れから探し出した実験道具と一緒に出てきた。久しぶりの出会いにコーヒーを飲みながらゆっくり楽しむとしよう。
魚の化石:石を割ると中にこうして化石があることがあるのだろう。5000万年の時を超えてここにこの魚がいるのだ。その不思議さ、いかにも化石という風情がいろいろな想いを喚起させる。
アロサウルスの鉤爪:実物でないのが残念。映画ジュラシックパークで、グラント博士がポケットに入れていたラプトルの鉤爪に似ている。
イグアノドンの骨:実物だが、どこの部位かわからない。どうみても石の破片にしか見えないこれが骨の化石だとわかる人がすごいと思う。
アンモナイトの断面:デパートの大理石の床に、こんなアンモナイトの化石を見つけたことがある。幾何学的な螺旋と隔壁の模様が美しい。
三葉虫、アンモナイト、サメの歯のセット:ずいぶん年代が違う化石がセットになっている。
アンモナイトの化石:友人と訪れた伊豆の温泉でお土産として売られていた。集団であることや、造形が繊細なのに驚く。
三葉虫の化石:映画ゴジラで大戸島を訪れた山根博士が、ゴジラの足跡から発見したトリロバイト(三葉虫)と残留放射能ストロンチュウム90を根拠にゴジラの起源を説明した。その内容は色々おかしなところがあり突っ込みたいところ満載だがここで語るべきではないだろう。この化石は静岡のおもちゃ屋で購入したものだが、本物のように見える。異様に大きくゴジラ感満載である。
デザートローズ:オーストラリア、チェニジア、メキシコなど世界中の砂漠から発見されるバラの花の形をした石で化石ではない。
カブトガニ:化石ではないが、生きた化石と呼ばれるカブトガニの標本。オーム貝やシーラカンスなど生きた化石と呼ばれると気になってしまう。
サハラ砂漠の砂:化石ではない。昔勤めていた会社がパリダカのスポンサーをした際のお土産だったとおもう。ただの砂もこうして、試験管に詰められ、ラベルを貼ると貴重な資料になる。
骨貝・タツノオトシゴ・セミの幼虫の抜け殻:これも化石ではない。小学生の頃拾ったり、デパートで買ったりしたもの。その3つを組み合わせて眺めていた時代があった。海の底や土の中の彼らの生活に想いを馳せていた。自分の中の原点に近いところに、このオブジェがある。
何もかもが懐かしい。
もう一杯珈琲を頂くとしよう。
2019/5/17 岡崎美術博物館にて
遮光器土偶のミニチュアを入手する。もちろんこれは化石ではないし実物でもないけれど、太古へのロマンを掻き立てる。遮光器土偶(しゃこうきどぐう)は、縄文時代に作られた土偶で、目がイヌイットやエスキモーが雪中行動するときに着ける遮光機(ゴーグル)のようなものを着けた形をしていることからこの名前がつけられた。まるで宇宙人を思わせるその造形は、ただ古い時代の土偶というだけではなく、ミステリアスな魅力がある。同じく縄文時代に作られた火焔土器(かえんどき)もその造形はすばらしく。機会があれば入手したいところだ。