top of page
執筆者の写真Yukihiro Nakamura

Las Brujas Geisha Eminente

更新日:2023年3月19日

2023/1/17


 COFFEE HUNTERSで1番のゲイシャ、ブルーハ・ゲイシャ・ナチュラル・エミネンテを正月に。

 パナマ産のゲイシャは、2004年の品評会で注目されるようになって以降、様々な場所で取り上げられるようになり、世界中の農園で、環境適正を考慮しないゲイシャ栽培が始まりました。ゲイシャは本来、非常に気難しい栽培種のため、限られた環境でしか栽培することができないのにも関わらず、近年、市場には多くのゲイシャが出回っています。 小さな知識ですが、ゲイシャには新芽の色が2種類あり、その色によって香りが異なり、最適な精選方法が違うということもほとんど知られていません。今回はコーヒーハンターであるJosé. 川島 良彰が、この栽培種に適した栽培環境の畑と、新芽の色から導き出された最適なプロセスで作られた、本物のゲイシャを手の届く価格帯で皆さまにお届けいたします。選び抜かれた環境下で栽培されたゲイシャだけが持つ、エレガントな香りと味わいを存分にご堪能いただければ幸いです。(MiCafetoより)

 口に含んだ瞬間からピノ・ノワールのワインを思わせるベリー系のアロマと、徐々にラムや金木犀、野バラといったゲイシャ特有の芳醇なフレーバーが重なり合う様は、「卓越した」という意を持つ「Eminente」に相応しい仕上がりとなっております。 たとえようのない甘さとなめらかな余韻が無限のごとく長く続きます。今年度の精妙な味わいと華やかな香りをぜひご堪能ください。(MiCafetoより)


BG:ブルーハ・ゲイシャ・ナチュラル2022エミネンテ(コトワ農園ゲイシャ2022)

  1. 生産国:パナマ共和国

  2. 生産地:チキリ県ボケテ地方

  3. 農 園:コトワ農園

  4. 標 高:1600〜1800m

  5. 栽培種:アラビカ種ゲイシャ

  6. サイズ:スクリーン17以上

  7. プロセス:ナチュラル

  8. 原料豆輸送:リーファーコンテナ

  9. 賞味期限:2023/10/11

 スクリーンを極めて厳選することで、シロップのような透明度の高い甘みのコーヒーに磨き上がりました。口に含んだ瞬間からピノ・ノワールのワインを思わせるベリー系のアロマが広がり、徐々にラムや金木犀、野バラといったゲイシャ特有の芳醇なフレーバーが広がり合う様はコトワ農園が誇る最上クラスの精選技術の賜物です。(MiCafetoより)

  1. 強く感じられる:カシス、プラム、オレンジ

  2. 微かに感じられる:グレープ、紅茶

  3. 味わいの強さ:5/10

  4. 酸味:7/10

  5. 苦味:3/10

  6. 甘味:8/10

  7. 焙煎度:3/10

COFFEE HUNTERS STORYより

 魔女(ブルーハ)が住むと言われた人里離れた山奥に、ブルーハ農園と名付けコーヒーの栽培を始めたパナマの人がいました。しかし後継者に恵まれず、農園はいつの間にか森の中に埋れてしまいました。数十年後、見捨てられたこの農園の価値を見出し買い取ったのが、コトワ農園のリカルド コイナーです。リカルドの特級畑で作ったゲイシャは、Grand Cru Cafe’ LIMITEDで紹介され多くの珈琲ラバーズを虜にしました。その彼がゲイシャの植え付け面積を広めようとしましたが、気難しいこの栽培種は、植えられる環境が限られます。他の栽培種より多湿で低温を好み、風の影響のない環境でなければ、あの芳醇でフローラルな香りが出ません。一躍有名になったゲイシャは、今ではどこでも販売されていますが、ほとんど高いばかりで残念なゲイシャです。これは、植えている環境が適していないからです。タラマンカ山脈を知り尽くしたリカルドは、ゲイシャの候補地を探し続けようやく見つけたのが、魔女の森の中に眠るブルーハ農園でした。幹線道路から外れて悪路を上り続け、途中からは徒歩でしかたどり着けない畑に、リカルドは少しずつ道を拓き雑草を刈り、コーヒーの植え付け準備をしました。パナマの法律で、樹木を切ることは禁じられています。ゲイシャが魔女の森の中で、すくすくと育っています。(MiCafetoより)


 この解説はブルーハ・ゲイシャ・ナチュラルと同じだ。エミネンテはどこが違うのだろう。資料によればサイズがスクリーン17以上がエミネンテだ。よく見ると2021年産と2022年産そしてエミネンテは微妙に違う。

  1. 種類 ナチュラル21 ナチュラル22 エミネンテ

  2. 味わいの強さ: 3/10 6/10 5/10

  3. 酸味: 5/10 8/10 7/10

  4. 苦味: 3/10 2/10 3/10

  5. 甘味: 8/10 9/10 8/10

  6. 焙煎度: 4/10 3/10 3/10

 同じ農園のブルーハ・ゲイシャのナチュラル精選であっても収穫時期が違い、選別が違えば味が違う。これを見てMiCafetoの誠実さみたいなものを感じる。同じナチュラルでも21年産と22年産で焙煎度が異なり味も違っている。21年の結果から22年はもっと浅めの焙煎が良いと判断したのだろう。さらに、同じ22年産でもナチュラル22とエミネンテを比べると、ナチュラル22の方が味わいの強さや酸味・甘みが強く、苦味が弱い。数字の強弱が味の良し悪しに直結しているわけではないのだが、味のメリハリが異なる。逆の方がなんとなく納得できる気がするのだが。両者の明らかな違いはエミネンテの価格がナチュラル22の倍と言う点だ。さて、その味はいかに・・・?


 

感想

  1. 開封するといつもになく甘い香りが際立った。

  2. 中挽きで挽くとやはり香りが甘い。

  3. MUGENを使用して1人分10gでドリップ。

  4. 豆の膨らみ具合はそこそこ。

  5. 淹れたての香りもまろやかで甘くフルーティーだ。

  6. 一口目は甘さの中にほんのりフルーツの酸味。

  7. 喉越しよく。

  8. 飲み終わった後も甘味が残る。

  9. 苦味はほとんど感じない。

  10. 冷めても美味しい。

 美味しい。ゲイシャ特有のフルーティーな酸味がとても美味しい。それといつもに増して甘い。ナチュラル22はここまで甘かっただろうか。価格差を知っているから、そのつもりで飲んでしまうと、そうなのかと思ってしまうのが情けない。しかし母には違いがわかるようだ。喉越しが今までの中で一番よく、コクも深いという。美味しい珈琲だと母も喜んでくれた。


 

追記


 今回のゲイシャは昨年母90歳の誕生祝いから、クリスマス、年末年始と楽しむためにCOFFEE HUNTERS のゲイシャ5本セットを購入したものだ。セルバネグラ・ゲイシャモンテカルロス・ゲイシャブルーハ・ゲイシャ・ウォッシュトブルーハ・ゲイシャ・ナチュラルとブルーハ・ゲイシャ・ナチュラル・エミネンテのセットである。

COFFEE HUNTERS ゲイシャ La Serie Completa

 COFFEE HUNTERSシリーズのゲイシャが全銘柄揃った特別BOXです。コーヒーハンター José. 川島 良彰からのお礼状(シリアル№入)付!昨年大ヒットした「ブルーハゲイシャナチュラル」、「セルバネグラゲイシャ」も、今回の特別BOXのために限定生産いたします。本当にゲイシャに適した畑、生産、精選、輸送、保管、焙煎に至るまで、ミカフェートクオリティーのゲイシャを飲み比べられる2022年限定の企画です。(MiCafetoより)

 限定という言葉に弱い。手に入れたセットはシリアルNo.20だった。すぐにこのセットは売り切れてしまったから、思い切ってよかった。すでに飲んだことがある3種のゲイシャセルバネグラ・ゲイシャモンテカルロス・ゲイシャブルーハ・ゲイシャ・ウォッシュトの味わいの強さは2022年版で同じだった。

  1. 種類 セルバネグラ モンテカルロス ブルーハ・ウォッシュト

  2. 味わいの強さ: 6/10 4/10 6/10

  3. 酸味: 7/10 6/10 8/10

  4. 苦味: 3/10 3/10 4/10

  5. 甘味: 8/10 8/10 7/10

  6. 焙煎度: 4/10 3/10 4/10

 前回飲んでから期間が空いているため、味の違いを明確に表現することができない。さらに今回初めてエミネンテを味わったが、味の違いはどうだろう?分かったようで分からないようで。そもそも同時に飲み比べてもちゃんと違いがわかるか自信がない・・・。ただ、美味しいことに間違いはない。そして甘い。




閲覧数:35回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page