2023/3/19
2023年3月14日(火)までの期間限定販売で、新たなデザインボトルになったグアテマラ サン セバスティアン ブルボン。前回はPremier Cru Cfe’のナチュラルだったが、今回はCOFFEE HUNTERSのセミ ウォッシュト。
グアテマラで最初のコーヒー栽培が行われた地区として、また、古都の歴史と美しい街並みで広く世界に知られるアンティグア。ミネラル豊富な土壌や、雨季と乾季のはっきりした気候、夜の冷え込みにより育まれるアンティグア地区の風味豊かなコーヒーは、世界的にも高く評価されています。そして、そのアンティグアの中でもミカフェートが長年信頼を寄せる名園「サン セバスティアン農園」で穫れたブルボン種のコーヒーチェリーを、ミューシレージ(豆を覆う粘質)が付着したまま乾燥させる「セミ ウォッシュト」と呼ばれる方法で精選することにより、ミルクのような香りと独特の甘みをまとった上質なコーヒーに仕上げたのが、「GUATEMALA San Sebastian Bourbon(グアテマラ サン セバスティアン ブルボン)」です。(COFFEE HUNTERSより)
SB:グアテマラ・サン・セバスティアン・ブルボン
生産国:ガテマラ共和国
生産地:サカテペス県アンティグア市
農 園:サンセバスチャン農園
農園主:ホセ・ミゲル・ファジャ
標 高:1700m
栽培種:アラビカ種ブルボン
プロセス:セミ・ウォッシュト
原料豆輸送:リーファーコンテナ
賞味期限:2024/02/13
風味
キャラメルやミルクの甘い風味。
ミディアムボディでメルティな質感。
冷めるとクミンのようなスパイシーな香りが現れる。
強く感じられる:カラメル、ラフランス、マンダリンオレンジ、水飴
微かに感じられる:グレープ、生クリーム、ピスタチオ、醤油、べっこう飴
味わいの強さ:4/10
酸味:6/10
苦味:4/10
甘味:7/10
焙煎度:4/10
サン セバスティアン農園は、100年以上の歴史を持つファジャ一族が市場価値に囚われず、常に品質を追い求めたコーヒー栽培を続けるグアテマラの名園です。そんなサン セバスティアン農園の高い技術と最高の環境のもとで育まれ、収穫されたブルボン種のコーヒーチェリーを、ミューシレージ(豆を覆う粘質)が付着したまま乾燥させる「セミ ウォッシュト」と呼ばれる特殊な方法で精選し、創り上げたのが「GUATEMALA San Sebastian Bourbon(グアテマラ サン セバスティアン ブルボン)」です。高品質のセミ ウォッシュト精選の豆を生産するには、非常に高度な技術と設備が必要です。ミューシレージ(豆を覆う粘質)を付着したまま乾燥させることで独特な甘みや風味を持ったコーヒーに仕上がりますが、太陽光と自然風によって徐々に乾燥させるため、入念なケアを行わないとカビが生えてしまうという非常にデリケートな精選方法です。世界中の農園の中でも、飛び抜けた乾燥技術と栽培環境を持つサン セバスティアン農園だからこそ創り上げることができたコーヒーをお楽しみください。ミルクのような香りと蕩けるような甘い余韻が、心休まる優しいひとときをもたらします。他では味わえない逸品をぜひご堪能ください。(COFFEE HUNTERSより)
感想
開封するとフルーティーで少し甘香り。
中挽きで挽くと香ばしい香り。
MUGENを使用して1人分10gでドリップ。
豆はとても良く膨らむ。
淹れたての香りはフルーティー。
一口目はフルーティでほんのり甘い。
喉越しもよくコクがある。
飲み終わった後かすかな甘味が残る。
苦味もすこし。
冷めても美味しい。
セミ ウォッシュトということで甘味みを期待したが、想像したほどの甘味はなかったものの、一口目にかなり甘さを感じたのも事実だ。とても飲みやすく母も気に入ったようだ。豆表面のシワが今までのコーヒーより多いような気がする。
追記
以前サン セバスティアン農園ブルボン ナチュラルを飲んだのは3年前になる。しかもPremier Cru Cfe’でナチュラルプロセスだった。フルーティな味わいはゲイシャの酸味とも異なると高評価だった。今回は同じサン・セバスティアン・ブルボンのランク違いということになる。私にとってPremier Cru Cfe’とCOFFEE HUNTERSのランクの違いはよくわからない。今回の一番のポイントはプロセスがセミ ウォッシュトであることだ。セミ ウォッシュトは私の知識ではパルプドナチュラル(ハニープロセス)という名前で記憶していたもので、ミューシレージを残したまま乾燥させるため甘味のある珈琲になるはずだ。ミカフェートの豆でセミ ウォッシュトを飲むのも今回が初めてだった。
2023/3/19
セミウオッシュトについて問い合わせた。
問い合わせ内容:
グアテマラ サン セバスティアン ブルボンのプロセスについて教えてください。
珈琲豆の精製方法を調べたところ。
非水洗式(ナチュラル)
水洗式(ウォッシュト・フリーウォッシュト)
フルウォッシュト:発酵槽につけて発酵した後に除去
セミウォッシュト(メカニカルウォッシュト,ホワイトハニー):機械で一気に除去
ケニア式(ダブルウォッシュト):発酵槽で除去、洗浄後、再度水に漬ける(ソーキング)
パルプドナチュラル(ハニープロセス)
スマトラ式による精製方法
アナエロビコ(アナエロビック・ファーメンション)
以上の大別すると5種類が見つかり。ウオッシュトの中にセミウオッシュトがあるようでした。プロセスの内容を見るとミューシレージが付着したまま乾燥させるプロセスはパルプドナチュラルとありました。あれれグアテマラ サン セバスティアン ブルボンのプロセスはセミウオッシュトとあるけれど、パルプドナチュラルとどう違うのかしらと疑問を抱いたのです。調べ方が間違っていたら恐縮ですが、ぜひこの違いなど教えて頂けると嬉しいです。
追伸:
2020年にPremier Cru Cfe’サン セバスティアン農園ブルボン ナチュラルを飲みました。その時はフルーティでゲイシャの酸味と異なる味わいを堪能したと記録しています。今回は同じサン・セバスティアン・ブルボンのCOFFEE HUNTERSのセミ ウォッシュトということで甘味みを楽しみにしていました。実際は想像したほどの甘味はなかったものの、一口目にかなり甘さを感じ、ああこれがセミウオッシュなのかと感慨深く味わいました。
いつもミカフェートさんの珈琲を美味しくいただいておりますファンです。トンチンカンな質問で恐縮ですがよろしくお願いします。
2023/3/24
回答が来た
平素よりお世話になっております。 ミカフェートコンシェルジュデスクでございます。
いつも弊社のコーヒーをご愛飲いただいておりますことに心より御礼申し上げます。
お問合せいただいております件につきまして下記の通り、回答いたします。
Q1.精選プロセスの種類
A1.精選プロセスにつきましては、「水洗式(ウォッシュト)」と「非水洗式(アンウォッシュト)」の2種類となります。
Q2.「セミウオッシュト」と「パルプドナチュラル」とどう違うのか。
A2.水洗式の精選プロセスとしては同等であり、生産国で呼び名が異なります。主な違いは「目的」にあります。
【目的】
ブラジル(パルプドナチュラル):機械収穫で未熟豆の混入が多いため、プロセス内で未熟豆が排除される製法。
コスタリカ(ハニープロセス):水の使用が制限されており、より個性を高めるために生まれた製法。
なお、アナエロビックにつきましては発酵プロセスのため、水洗・非水洗の精選プロセスではごぜいません。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
なるほど、精選プロセスの括り方そもそもが、厳密な意味で違っていたようだ。もっと詳しく聞きたいけれど、重ねて聞くのも申し訳ない。
「甘み」が残る珈琲。想像を膨らませています。キャラメルのような?