2024/8/7
蒸しパンを作る
母が気に入っている「フジパンのおいしいたまご蒸しパン」を目指す。
材料(2人分)
薄力粉 50g
ベーキングパウダー 2.5g
卵 1個
砂糖 35g
オリーブ油 12g
牛乳 15g
パン作りで思うのは、結構な砂糖を使っているなーと驚くことだ。
作り方
ボールに卵と砂糖を入れかき混ぜる
牛乳とオリーブ油を加えて混ぜる
薄力粉とベーキングパウダーを加えて混ぜる
型に流す
沸騰させた蒸し器に入れ中火で12分くらい蒸す
至って簡単。30分かからない。
試食
本日の昼食は、蒸しパンと茶碗蒸しと焼きおにぎり。デザートは桃と葡萄。炭酸水添え。さて蒸しパンの出来具合はとても美味しかった。簡単にできて、ふっくらと柔らかく懐かしい味がした。「フジパンのおいしいたまご蒸しパン」より自作の蒸しパンはあっさりしている。母からは見た目も味も文句なしとなかなか高い評価をいただいた。
蒸しパンは子供時代、家庭で簡単に作れる食品だった。友人の家で食べた記憶があるが、母が作った蒸しパンの記憶はない。
機材と材料
蒸し器(中華蒸篭)
あまり大きくても取り回しが悪かろうと手持ちの小鍋に合う18cmの蒸篭を用意した。その結果蒸しパンが一つしか蒸せないことがわかった。しかも蒸篭台というものがあるらしいのだが、知らなかったので蒸篭が鍋の上で傾き蒸しパンも傾いて出来上がった。なんでもやってみるまで分からない。
ベーキングパウダー
今回はニップンのベーキングパウダーを使った。成分表を見るとずいぶんいろいろなものが入っていて、炭酸水素ナトリウムだけの重曹とは違う。
ベーキングパウダーの成分
炭酸水素ナトリウム 25%
グルコノデルタラクトン 25%
第一リン酸カルシウム 13%
酸性ピロリン酸ナトリウム 10%
リンゴ酸 3%
dー酒石酸水素カリウム 2%
ステアリン酸カルシウム 0.5%
食品素材 21.5%
重曹の成分
炭酸水素ナトリウム 100%
成分を調べると、なんだか化学実験でもしている気分になる。気がつかないうちに色々なものを口にしている。
追記
自分で作ると、材料のことが気になる。「フジパンのおいしいたまご蒸しパン」は何が違うのだろう。
「フジパンのおいしいたまご蒸しパン」の原材料:砂糖、卵、小麦粉、乳等を主要とする食品、加工油脂、ミックス粉(小麦粉、脱脂粉乳)、発酵風味量、醤油/膨張剤、酒精、グリシン、pH調整剤、乳化剤、香料、トレハロース、(一部に卵、乳成分、小麦、大豆を含む)とあった。
醤油や酒や香料が入っていた。なるほど風味の違いはここらへんにあるのだろう。次回作るときには、醤油とお酒を少し加えてみよう。さらに発酵風味量、グリシン、pH調整剤、乳化剤、トレハロースと続いている。これらは自分で作った蒸しパンには入れていないし、どんなものかわからない。
発酵風味液とは,原料を乳酸菌や酵母により発酵さ せた発酵液の呼称であり,主にパン業界において製パ ン資材として使用される。 原料は小麦粉,乳製品,果実など多岐にわ たっている。
膨脹剤とは、ふくらし粉とかベーキングパウダーと呼ばれるもので、蒸し菓子や焼き菓子をふっくらと膨脹させるために使用される。「重曹」の名前で、昔から家庭でも使われている。
酒精とは、アルコールのこと。
グリシンとは 体内で作られるアミノ酸で、カラダに広く存在している。 運動・感覚などのカラダの調節に役立ち、コラーゲンの1/3を構成している。
pH調整剤とは、食品のpHを適正に保つために使われる添加物。食品のpHを適切な範囲に調整することで、変質や変色を防止したり、保存料や日持向上剤・酸化防止剤の効果を高め食品の品質を保つ。pH調整剤は34種類。そのうち代表的なものはクエン酸・リン酸・乳酸・グルコン酸・コハク酸・炭酸水素ナトリウム・炭酸カリウム・クエン酸三ナトリウム・グルコン酸ナトリウム等。
トレハロースとは天然の糖質で人工甘味料ではない。 きのこや酵母、海藻類、エビなどに含まれ、 食品添加物として使われるトレハロースの主な原料は、じゃがいもやとうもろこしのでんぷん。
ずいぶん色々なものが入っている。おいしくすることはもちろん、おいしさを保つために加えられている。食品の原材料には無頓着に生きてきたし、知らなくても困らなかった。しかしちょっとわかってくると色々なことを思い始める。「フジパンのおいしいたまご蒸しパン」はとても美味しいけれど「超加工食品」に分類される。
2024/9/12 蒸しパン
本日は米粉で蒸しパンを作った。砂糖を半分にして、隠し味に酒と麺つゆを加えた。お昼はこの蒸しパンにコーヒーとピオーネを添えた。
レシピ
材料(2人分)
米粉 50g
ベーキングパウダー 2.5g
卵 1個
砂糖 18g
オリーブ 12g油
牛乳 15g
酒 小さじ1杯
麺つゆ 小さじ1杯
感想、微かな塩味とお酒の風味がおいしかった。適当に入れたがちょうど良い分量だったようだ。米粉のおかげで食感が少しもっちりとしたが、薄力粉と比べてもさほど違いはなく、知らなければ分からないかもしれない。母は「コーヒーにあってとても美味しかった。あっという間に食べてしまった。」と言った。