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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ブルボン・エリテ

更新日:2020年8月25日

 Bourbon Elite:しっかりとした飲み心地。香ばしい甘みが一口目から広がり、どこまでも続く豊かな甘みのエルサルバドル のブルボン。


豆について


BE:ブルボン・エリテ

  1. 生産国:エルサルバドル共和国

  2. 生産地:サンタアナ

  3. 農 園:ブエノスアイレス農園・サンホセ農園

  4. 品 種:ブルボン

  5. 標 高:1700m

  6. プロセス:ウォッシュト

  7. 原料豆輸送:リーファーコンテナ

  • 香り:アーモンド、ナッツ、キャラメル、チョコレート、小豆、レモングラス

  • フレーバー:ビターチョコレート、キャラメル、ナッツ、チェリー、ブドウ

  • 酸味:丸い

  • 飲み心地:ややしっかりめ、とろみがある

  • 後味:キャラメル、カラメル

COFFEE HUNTERS STORYより

 優性種同士を掛け合わせ、その品種の持っている個性を際立たせ更に向上させたものを”エリテ”と呼びます。ブルボン・エリテは、ブルボンの特性をより強くだしている樹勢の良い木を選抜し、その掛け合わせを繰り返し作ったブルボンの優性種です。ブルボン亜種は珈琲史に名を残した古い品種。一時は世界中で栽培されていましたが、最近は生産性の高い品種や病害に強い矮性品種に押され、主品種として栽培する生産国はわずかになってしまいました。しかしこの品種の価値を認め、特性を生かして栽培している農園を、エルサルバドル で見つけました。

 グアテマラ国境寄のサンタアナ火山の山麓で、地道な交配作業を繰り返してこの品種を作り上げたのは、ロベルト・マティス・レガラード氏です。ブエノスアイレス農園とサンホセ農園を経営する氏は、あの知られざる品種であったアラビカ種ケニア(呼称)を世に出すことに全面的に協力してくれたセブラネグラ農園のオーナーでもあります。何代にも渡って珈琲産業に携わってきた一族のロベルトは、エルサルバドル の主品種であるブルボンの可能性を追求したのです。

 しかし、2008年残念ながらロベルトはブルボン・エリテ発売前に亡くなってしまいました。彼との約束を果たし、日本の珈琲ラバースにこの珈琲を紹介することができた時はとても嬉しかったです。それ以来数多くの珈琲通を唸らせたブルボン・エリテをお楽しみください。

 

結果


BE:ブルボン・エリテ

  1. MiCafetoの中煎り(焙煎度3/5)

  2. 中細挽き

  3. ボトルを開けると圧縮された空気と共に香ばしい香りがする

  4. 豆を挽くと深みのある香ばしい香り

  5. コーノ式で飲む

  6. 蒸らしの膨らみはとてもよく膨らむ

  7. 一口飲むと爽やかな酸味が甘味へ変わる

  8. 喉越しもよくコクがありチョコレートのような風味が残る

 川島さんと言えば、レユニオン島で絶滅種ブルボン・ポワントゥを発見し復活させた人である。その人が選んだ、優性種同士を掛け合わせ、その品種の持っている個性を際立たせ更に向上させたブルボンだというのだから期待も膨らむ。そのせいか、美味しいのだけれど、サン・ミゲルを飲んだ時のときめきはなかった。実はCOFFEE HUNTERS STORYを読んで、一番期待していた豆だったのだ。どんな時も期待しすぎは禁物だ。


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