2021/12/1
Makuakeの「コロナで行き場を失ったコロンビアの農場からコーヒー豆を輸入する」プロジェクトでラム酒の香りがするラム・バレル・エイジドコーヒー・ブレンドを入手した。
ラムバレルコーヒーとは(樽熟成コーヒー)
コーヒーの生豆をラム酒の樽に貯蔵することで、コーヒー本来の香りとコクに加え、ラム酒の香がプラスされた新しいスタイルのコーヒー。人口香料や甘味料を吹き付けたフレーバーコーヒーではない。シングルオリジンコーヒーの美味しさとマイルドなラム酒の芳醇な香りをたのしめる。
豆について
RB:ラム・バレル
生産国:コロンビア
生産地:カルダス県、リサラルダ県
農 園:ラ・コメルナ農園
標 高:1850m
栽培種:アラビカ種ティピカ種カスティージョ
クロップ:2021年
収 穫:2021年8月
ラ・コルメナ農園
コロンビアのカルダス県とリサラルダ県にまたがる標高1850m, 面積7ヘクタールの農園で、山頂に位置し外部から農薬の影響を受けず、きれいな水をふんだんに使い栽培をしている。シェードツリーとしてバナナ・グアモ・モリンガ等を植樹しコーヒー栽培に最適な環境を作り、日本の技術を使い限りなく農薬を使用せず、ごく自然に近い形でコーヒー作りに取り組んでいる。
ラム・バレル・ストレートでは香りが強く好みが分かれる為、ラム・バレルの生豆とカスティージョの生豆が別々にパッケージされており焙煎する時に好みでブレンドすることで味わいを調整する。今回はカスティージョ50gラム・バレル10gをブレンドした。薄い色がカスティージョの生豆で、すでに焙煎ずみのように茶色いのがラム・バレルの生豆。生豆の状態でラムの香りが強く感じられる。
結果
電動焙煎機による自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎7日目。
生豆で強く感じられたラム酒の香りが、焙煎すると弱まった。
中煎りだが深煎りのような色合い。
豆を挽くと、コーヒーとラムの混ざった香りがたつ。
MUGENでドリップ
蒸らしの膨らみはとても良く膨らみ美味しそうだ。
酸味はほとんど感じず、ほんのりとした甘味。
コロンビアの豆にしては全体的に苦味が勝っている。
ラムの独特な香りが不思議な雰囲気を醸している。
飲み終わった後も、かすかなラムの香りと苦味が残る。
フレーバー
強く感じられる:ラムの香り
味わいの強さ:5/10
酸味:2/10
甘味:4/10
苦味:6/10
焙煎度:中煎り
カスティージョ5対ラムバレル1の割合でも結構ラムの風味が感じられた。ラムバレルを増やすとかなり癖が出そうだ。
追記
コロナ禍で困っている珈琲農園の少しでも援助になればという思いと、フレーバー珈琲とか、シグネチャー珈琲と呼ばれる珈琲ってどんなだろうと楽しみにしていた。
フレーバー珈琲:北欧を中心としたヨーロッパでコーヒーに、シナモンやアイリッシュリキュール等の香り付けをして飲まれていたのが始まりと言われている。 1980年頃、米国でコーヒー豆に香りをつけて焙煎する方法が開発され、 コーヒーの新しい楽しみ方でポピュラーな飲み物として定着しつつある。香り付けをする方法としては、 シロップ化したフレーバーを抽出した後に入れるものと、 焙煎の際に香り付けをするものとがある。
シグネチャー珈琲:コーヒー以外の素材を加えたオリジナルビバレッジ(創作コーヒー)のことを指すこのジャンルは、正式にはシグネチャービバレッジと呼ばれ、コーヒー業界ではバリスタチャンピオンなど世界的な大会で出題されるテーマとなっている。
今回のラムバレルは生豆をラム酒の樽に貯蔵して香り付けている点で、フレーバー珈琲とは違うようだが、シグネチャー珈琲的な感じと言っていいものかどうだろう。パルプド・ナチュラル精製では、ミューシレージを付着したまま天日干しにするため、粘液質が持つ糖分や酸味が生豆に染み込み、甘みや発酵による味の変化が得られる。徳之島では、精製時に天然酵母による発酵プロセスをいれることで、よりフルーティーで芳醇なフレーバーを持つコーヒーを生産し始めている。紅茶ではすでにさまざまな味付けがされているから、コーヒーにこうした味付けがされるのも不思議じゃない。美味しくなるなら素敵なことだ。ラム・バレルは今まで飲んだ珈琲とは少し違う面白い味で美味しいコーヒーだ。ラム・バレルのブレンド量を増やしたり、ラム・バレルだけだとどんな味になるかか試すべきなのだろうけれど・・・。
プロジェクトでは「ラム・バレル・ブレンド200g」と「ゲイシャ豆200g」がセットになっている。コロンビアのゲイシャを飲むのが楽しみだ。
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