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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ドイ・トゥン

更新日:2021年5月10日

2021/3/17


 COFFEE HUNTERSのドイ・トゥン

ドイ・トゥン(Doi Tung)についてMiCafetoは「全体的にまろやかで、ミネラルが感じられる、すっきりとした後味が特徴です。仕事の合間の、ほっとしたいひと時に最適な味わいのコーヒーです。」という。

豆について


DT:ドイ・トゥン

  1. 生産国:タイ王国

  2. 生産地:チェンライ県ドイトゥン地区

  3. 農 園:ドイトゥン地区

  4. 標 高:900〜1350m

  5. 栽培種:アラビカ種 カティモール/ティピカ

  6. プロセス:ウォッシュト

  7. 原料豆輸送:リーファーコンテナ

  8. 賞味期限:2022/2/1

フレーバー

  • 強く感じられる:コーン

  • 微かに感じられる:カカオニブ・ソラマメ・小麦・きなこ・こんぶ

  1. 味わいの強さ 3/10

  2. 酸味 4/10

  3. 甘味 4/10

  4. 苦味 3/10

  5. 焙煎度 3/10

COFFEE HUNTERS STORYより

 ゴールデントライアングルと呼ばれたタイ北部の宮ンマーとラオス国境地帯では、どこの政府からも認められない少数民族の人々が、アヘン栽培で生計を立てていました。アヘン栽培のためこの地域は破壊され、その結果雨季になると表土が河川に流れ込み、下流で洪水を引き起こす悪循環に見舞われました。

 タイのプミポン国王の母君・シーナカリン王太后が貧しい人々を助けるために設立したメーファールアン財団が、1988年に「ドイトゥン開発プロジェクト」と名付け、その対策に立ち上がりました。森を復活させる植林事業に少数民族の男性を雇用し、その後マカデミアナッツと日陰で育つコーヒーの栽培も開始。女性たちには陶芸・紙漉き・織物の工場を建て、職業訓練が始まりました。いまでは、この地域からアヘンは一掃され、彼らが作る製品は、バンコク市内や国際空港でも販売されています。

 ただしコーヒーだけが生産性が悪く品質が安定しないので、財団理事長から依頼を受け、2014年からプロジェクトに携わる様になりました。当初は、地元民からかなりの反発を受けましたが、苗作りから指導を始め、傾斜地でのテラス栽培、剪定、施肥、精選技術と実際にやって見せ、成果が上がると信頼関係も構築できました。それと共に品質も年々向上してきたのです。

 これまでブレンドの一部として販売してきましたが、2018年の収穫から自信を持って単品でCOFFEE HUNTERSとしてご紹介できる様になりました。アヘン栽培から脱却し、コーヒーで自立を計るこのプロジェクト。ミカフェートは、今後もこの活動を応援していきます。



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