夏になり水出しが美味しい季節到来だ。そこでフィルターインボトルを試してみた。これは、お湯でお茶を淹れると、タンニンやカフェインなどの苦みや渋みのもとになる成分が溶け出すため、水で入れることで甘み成分のテアニンや旨味成分のアミノ酸、ビタミンCが熱で壊されることなく抽出できるというお茶用のボトルだが、珈琲でもいけるだろうと試すことにした。水出し珈琲は自作のウォータードリップやティーサーバーですでに美味しさを確認済みだが、準備や取り回しが毎日飲むには不向きだ。フィルターインボトルにすることで冷蔵庫での保存と取り回しが格段に良くなる。ワインでも飲むような雰囲気もちょっと嬉しい。
使用した機材
HARIO Filter-in Bottle Cold Brewed Tea FIB-75-B
HARIO Filter-in Bottle Cold Brewed Tea FIB-75-OG
HARIO Filter-in Bottle Cold Brewed Tea FIB-75-R
使用した豆と茶葉
コロンビア・スプレモ 深煎り中挽き50g(焙煎3日目)
いしだ茶屋深山15g
黒烏龍茶10g(ティーバッグ2袋)
茶/烏龍茶/珈琲
水750mlを加えて冷蔵庫に12時間置いた。
結果
1.コロンビア・スプレモ
深煎りだが甘さがおいしい。
苦味とコクのバランスも良い。
香りはほとんどしない。
2.いしだ茶屋深山
お茶の甘味がおいしい。
お茶の香りは薄い。
色は薄いがしっかりお茶の味がする。
3.黒烏龍茶
甘み苦味にうっすらと酸味がおいしい。
冷たくても烏龍茶の香りがする。
赤い色が美しい。まるでロゼを注ぐ気分。
飲む量を自由に決めることができるため、冷えた少量を味わうのに重宝する。
追記
水出し珈琲専用のFIC-70-MC/CBRがある。フィルターインボトルのフィルター部がストレーナーになっていて、ここに珈琲粉を入れるようになっている。ストレーナーのフィルターメッシュがフィルターインボトルのメッシュより若干細かいようだが、今回フィルターインボトルで水出し珈琲を作ってみて、十分にこれで美味しい水出し珈琲ができると思う。中挽きならこのフィルターで濾すことができる。ガラス部にストレーナーが露出している珈琲用に比べ、注ぎ口にフィルターが隠れるフィルターインボトルは、見た目もすっきりしていて好ましい。
2019/9/9
今年の夏は、この3本が大活躍している。お茶も、烏龍茶も、珈琲も捨てがたい。ペットボトルでお茶や烏龍茶を購入していたが、その必要は無くなった。今まで無糖のペットボトルの珈琲もアイス珈琲もあまり飲まなかったのだが、自分で作ったコールドブリューは飲み心地が良く癖になる。砂糖は入れず牛乳で飲むことが多い。
中挽きで珈琲を入れるとフィルターを通る豆がやはりあったので、ティーバッグに珈琲粉を淹れて利用するようにした。