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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

パーコレーター

更新日:2020年2月15日

 本日は煮沸法で淹れるコーヒーを試したく、パーコレータに挑戦である。母の目の前で淹れたのだが、結果は失敗。薄いコーヒーとなってしまった。それでも母は「良い香りだね、私にはこのくらいの薄さがちょうどだよ」と喜んでくれた。ありがたや。


パーコレーターについて


 パーコレーターはアメリカ生まれのイギリス人科学者ベンジャミン・トンプソンが1806年に発明している。19世紀、コーヒー抽出機の開発で激しい特許争奪戦を繰り広げた中心にこのパーコレーターがあったらしい。アメリカで普及し、1970年代にドリップ式に取って代わられるまでコーヒー抽出装置の中心的役割を果たしたという。今では滅多に見かけることはないが、幼い頃アメリカのドラマで見た記憶がある。ポコポコと琥珀色の液体がポットのガラスで出来たつまみに吹き上げられていた。珈琲は不思議な入れ方をするものだと思った。

 

使用した機材

  1. GSI ステンレス コニカルパーコレーター 8CUP

  2. 電動ミル:KalitaネクストG

  3. イワタニカセットガスJr.シリーズCB-JRB-2

  4. イワタニカセットガスジュニア(ガスボンベ)


使用した豆

  1. トラジャママサ浅煎り(焙煎21日目)粗挽き40g

  2. 高温のお湯が抽出を繰り返すため苦味の少ない豆を用いる


 

パーコレーターの淹れ方


準備

  1. 分解して水洗いする

  2. 金属臭を取るため水だけを入れたテスト炊きを数回行う(最初のみ)

  3. 水の量(800ml以上)と抽出時間を確認(沸騰から約6〜7分)


コーヒーを淹れる

  1. バスケットに浅煎り粗挽き豆40gを入れ平らにならす

  2. ポットに800ml以上の水を入れバスケットを入れずに湯を沸かす

  3. 湯が沸いたらバスケットを入れ弱火で加熱する

  4. 沸騰したお湯が内部を循環しコーヒーが抽出される

  5. 蓋のつまみから見える抽出液の色が濃くなったら出来上がり


結果

  1. 非常に良い香りが広がる

  2. 淹れ終わってもロフトに少し煮詰まった珈琲の香りが漂っていた

  3. 抽出7分で火を止めたが抽出不十分で薄いコーヒーが出来上がった

  4. 今回は十分な抽出とは言えず味の評価はやめた

  5. 見ていてとても楽しい

  6. 後片付けも簡単

  7. 火傷に注意


 

追記


 説明書には3分以上抽出するなと書かれているのだが、一向に色が濃くならず、今回煮詰まるのを怖がって7分で抽出をやめたが、それでも全然抽出できていなかった。弱火で抽出とあったため、実験ではアルコールランプを用いたが、一向に吹き上げないため、本番はイワタニのガスコンロで加熱した。弱火では吹き上げず、しばし火力を強めた。もう少し水量が必要なのかもしれない。とは言え1リットルも珈琲が出来ても嬉しくない。


 分かっていたとは言え8カップ用なので非常にでかい。お湯を循環させるためには800ml以上の水が必要なため、少人数分を入れることができない。当然豆も沢山必要となる。実際1000ml以上水を入れないとうまくパコレない気がする。まだ何回か失敗しないと淹れ方がわからないだろうと思う。パーコレーターは予想以上に難しい。


 強火や長時間加熱は過剰抽出や酸化のためコーヒーがまずくなる。一度抽出した珈琲を再加熱すると酸化が起こり酸っぱくなる。これは珈琲の風味としての酸味ではなく酸化した結果で、パーコレーターは何度も抽出した珈琲の再加熱を繰り返して抽出するため美味しいコーヒーにならない。そういった知識が先行して少々ビビっていた。今回は薄かったがそれなりに美味しかった。


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