ワンダは15世紀ごろ建国され、牧畜民系のツチの王が、農耕民系のフツを支配するルワンダ王国だった。1916年に一時期ベルギーに占領されるが1962年に独立。急進的なフツ至上主義が台頭し、1994年政府と暴徒化したフツによる、ツチと穏健派フツに対するジェノサイドが勃発した。100日間に総人口730万人中80〜100万人が殺害された。(Wikipedia参考)
豆について
国名:ルワンダ共和国
地域:ニャマシェケ地区
精製:ウォッシュド
水洗工場:コプロカ(COPROCA)
精選所:ルシジドライミル(ドーマン保有)
生産者数:1000農家
品種:ブルボン
クロップ:2018/19
収穫時期:3月〜6月
標高:1700-1900m
1994年の悲惨な出来事から「アフリカの奇跡」とも称される復興をとげた千の丘を持つ国ルワンダ。絶滅危惧種であるマウンテンゴリラが生息する自然豊かな大地で育つ、魅惑の珈琲。「千の丘の国」の言葉通り、どこを切り取ってもそこには丘があり、丘の上から見渡すその風景もまた丘。それはまるで天空に浮かぶ丘の如く美しいパノラマである。そこから「スカイヒル」という名前が付けられた。
ルワンダの首都キガリ周辺、大地のうねりが、天空に浮かぶ丘のように見える。(googleマップの3Dで見る)
アプリコットやさくらんぼ、プラム、紅茶のような華やかで爽やかな風味。柑橘やグラッシーな香りもある。とてもクリーン。後味すっきり、明るいレモンのような酸味が綺麗。爽やかな香りのクリーンな口当たり。SCAA評価84.5点
結果
RS:ルワンダ・スカイヒル
自家焙煎の中煎り、中挽き、焙煎2日目。
豆を挽くとナッツとほんのりお花の香り
コーノ式で飲む
蒸らしの膨らみはよく膨らむ
一口飲むと甘ーい。
喉越しのキレも良く、爽やかで、さっぱりとしている。
全体として適度の苦味があり酸味は少ない。
冷めてもほんのり甘みが残り美味しい。
珈琲豆の粒ぞろいが悪いが、味は悪くない。本当に爽やかで、さっぱりしている。中米の珈琲は苦味が第一印象だが、アフリカは甘味だろうか。
追記
大虐殺が起きて20数年、現在ルワンダの首都キガリは美しい街並みだという。夜も気軽に歩けるほど治安もよく、ゴミひとつ落ちていないそうだ。そして「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの経済成長を果たしている。その起爆剤となっているのは、ICTと高付加価値の農業で、発展の陰には日本の国際協力もあったようだ。アフリカの未来のひとつの理想形が見えるのがルワンダという国で、いまアフリカで最も経済成長著しいという。マウンテンゴリラとITCと農業の国。ルワンダの珈琲を飲もうと思ったことで、過酷な歴史と目覚ましい発展を知り、とても興味が湧いてくる。
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