ドリップペーパーが変わると、珈琲の出来上がりに違いがでるか実験を行なった。実験は2種類。第1の実験はペーパーの違いによる珈琲の味を比較。第2の実験はペーパーの特性を比較した。
第1の実験
3種類の「ドリップペーパー」で飲み比べを行なった。注目はネルドリップに近い味わいが出せるという「コットンペーパーフィルター」である。またKoNOの「漂白」と「みさらし」の違いも確かめた。
比較したドリップペーパー(1枚当たりの単価)
COTTON POWER COFFEE FILTER(¥7)
KoNO 1-2人用漂白(¥4)
KoNO 1-2人用みさらし(¥5)
使用した豆
ブルー・リントン 中煎り(焙煎5日目)中挽き5g
酸味:3 甘味:4 苦味:4 香り:4 コク:4
スマトラ島北部、リントン・ニ・フタ地区限定集荷業者の原料のみを使用。乾燥・脱穀・ハンドピックなどすべての工程にこだわった極上の「マンデリン」。
結果
私の未熟な舌では3種の違いは見出せなかった。コットンパワー、漂白、みさらしの順でドリップして、淹れた直後と、先に入れたものと比較する方法で3種を飲み比べた。数分前に淹れたコットンパワーは、淹れたばかりの漂白より甘く感じた。おおーこれが違いだと大いに喜んだ。ところが数分前に淹れた漂白と、淹れたばかりのみさらしを比べると、漂白が甘く感じたのだ。全てを淹れてやや冷めたところで比較すると。どれも似たような甘さを感じる。結局3種のドリップペーパーによる酸味・甘味・苦味・コクに違いは感じられなかった。淹れたばかりの温度が高い時は、香りも高く、酸味が強調され、甘味は控えめだ。ところが冷めてくると甘味が見えてくる。コットンパワーはネルのように珈琲オイルを通すのではと期待したのだが、さほどの違いは感じなかったというのが結論。淹れた時に珈琲オイルが見えることもなく、飲み終わったカップにも珈琲の粉が残るようなことはなかった。またKoNOの漂白とみさらしも際立った違いは感じられなかった。
第2の実験
みさらしは「紙の匂いがつく」とか「色が出る」などと聞いたことがあったので、手持ちのドリップペーパー4種で確認した。
比較したドリップペーパー(1枚当たりの単価)
COTTON POWER COFFEE FILTER(¥7)
KoNO 1-2人用漂白(¥4)
KoNO 1-2人用みさらし(¥5)
KALDI台形みさらし(¥2)
実験方法
ドリッパーにペーパーを置き一旦湯どうししてなじませる
第1投のお湯を注いだ時の匂いを確認する
豆を入れずに90℃のお湯を50ml注ぐ
お湯が落ちるまでの時間を測定する
滴下したお湯の色を確認する
滴下したお湯の味を確認する
結果
今まで気にしていなかったが、ペーパーによって滴下速度に違いがあること、匂いがあることがわかった。ただし、見た目や飲み比べでは違いは認識できるレベルではなかった。
左からコットン、KoNO漂白、KoNOみさらし、KALDIみさらし。実物はもっと色合いが違う。コットンと漂白は白く、みさらしは珈琲色である。KALDIは表面の素性が異なるように見える。コットンとKoNOの表面素性は似ているため、袋から出してしまうと識別が難しい。
まとめ
今回選択した珈琲豆と焙煎は珈琲オイルそのものが多くなく、ネルドリップと直接比較しても差は感じなかったかもしれない。前回ペーパー/ネル/金属で比較した時は結構違いを感じたので、深煎りで比較すると違いが出てくるかもしれない。
ペーパーによって匂いに違いがあったが、いずれも微かな匂いなので、珈琲を淹れてしまうと気がつかない。滴下時間の違いは数秒なので有ると言えば有る無いと言えば無いようなものかもしれない。
ざっくりとまとめると、私にとって手に入るペーパーに大きな差はないようだ。
2018/7/4
KoNO 1-2人用漂白なのかCOTTON POWER COFFEE FILTERなのか袋から出してしまったので分からなくなってしまったが、目詰まりして、ドリップがうまく出来ない。当然出来上がる珈琲は美味しくない。どっちだろうこのペーパーは。
2019/6/28
KoNO 1-2人用漂白、最近目詰まりするように感じる。その結果、ドリップに時間がかかり、なんとなくコーヒーもすっきりしない。KoNO 1-2人用みさらしはそんなことない。