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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

ドリップオン

更新日:2020年2月15日


 カップに乗せてお湯を注ぐだけで、本格レギュラーコーヒーを楽しめるというドリップオンを試す。

ドリップオンについて

  1. メーカー:KEY COFFEE

  2. 商品名:KEY COFFEE DRIP ON スペシャルブレンド

  3. 珈琲豆:コロンビア、ブラジルなど

  4. 内容量:8g

  5. 賞味期限:2021/1/18

 豆の挽き具合は中細引きという感じ。8gは多くも少なくもなくちょうど良い量だろう。賞味期限がとても長い。いつ焙煎して挽いた豆だろう。

 

淹れ方

  1. 封を開けドリッパーを組み立てカップへ載せる

  2. 構造がしっかりしていて粉もこぼれにくい

  3. カップの上の安定感もある

  4. お湯を注ぐ

  5. むらしは膨らまず凹んでしまう

  6. 香りは立たない

  7. 2投目のお湯を注ぐ

  8. お湯の透過速度が遅くフィルターにお湯がたまる

  9. 結局ドリッパーにお湯を溜める感じになる

  10. 最後まで出さないように早めにドリッパーをカップから外す

結果

  1. 一口目あまり香りがない

  2. 苦味中心で微かな酸味の珈琲だ

  3. コクがありしっかり珈琲感が口の中に残る

  4. 何が違うのだろう

  5. 何か物足りない

 3度の香りを楽しめると書いてある。パッケージを開けたときにすかさず香りを嗅ぐと、ほんのり香るけれどあっという間に霧散してしまった。ドリップしている時も、一口目を味わう時も、あまり香りが感じられない。香りが足りないだけだろうか。もういっぱい飲みたい感じじゃない。何かうまくいえないけれど足りない。焙煎してちょうど良い頃合いに、飲む直前に挽いて淹れた珈琲はおいしい。もういっぱい飲みたくなる。その差は本当に微妙な違いで、言葉ではうまく説明できないが、微妙な違いの中に歴然とした違いがある。

 

追記


 見た目はドリップだが、透過速度が遅いから、スイッチに近いかもしれない。浸漬と透過の合体方式だ。美味しくドリップしようとすると技術がいるが、お湯を貯めるスイッチ方式にすれば誰が淹れても、同じようなクオリティーが得られる。時間がかかると雑味が多くなるから、雑味が出ない程度の頃合いで一杯が入るように設計されているに違いない。問題は豆の鮮度だ。きっと酸化を防ぐために、不活性ガスなどに封入して長期保存できるようにしているのだろうが、時間が経つと豆が保持する炭酸ガスが抜けるから、蒸らしてもどうしても膨らまない。香り成分も抜けてパッケージに溜まっているのだと思う。だから封を開けると香りが逃げてしまう。


 手軽さが売り物だが、パッケージを開けて組み立てカップにセットするまで慣れないと豆をこぼしてしまう。お湯をゆっくり注ぐためにドリップケトルか薬缶が欲しい。淹れ終わったらすぐに外して置くための器が欲しいなど、結構めんどくさい。


 当たり前のことだが、新鮮な豆の方が香りも味も豊かになる。いつ焙煎していつ挽いたかわからない豆をドリップするぐらいなら、新鮮で淹れたてを封印したリキッド珈琲の方が美味しくユーザーに提供できるだろう。インスタントでも美味しいのだ、むしろドリップを前面に出すから期待も大きく、その割にたいしたことないという裏切られた感が残ってしまう。雰囲気を味わうにしても、味を味わうにしても、中途半端ではないか。


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