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執筆者の写真Yukihiro Nakamura

コーヒールンバ

更新日:2020年2月15日


 Apple Musicで検索すると38曲も見つけることができる「コーヒールンバ」。個人的には井上陽水の歌が好きだが、福山雅治、パコ・デ・ルシアのギターもいい感じ。何気なく聞き流していた歌詞をよく聴くと、珈琲の由来をちゃんと抑えて、恋の歌に仕上げていた。


昔アラブの 偉いお坊さんが

恋を忘れた あわれな男に

しびれるような 香りいっぱいの

こはく色した 飲みものを

教えてあげました

やがて 心うきうき

とっても不思議 このムード

たちまち男は 若い娘に恋をした

コンガ マラカス

楽しいルンバのリズム

南の国の 情熱のアロマ

それは素敵な 飲みもの

コーヒー モカマタリ

みんな陽気に 飲んで踊ろう

愛のコーヒー・ルンバ

(2回繰り返す)

    (間奏)

コンガ マラカス

楽しいルンバのリズム

南の国の 情熱のアロマ

それは素敵な 飲みもの

コーヒー モカマタリ

みんな陽気に 飲んで踊ろう

愛のコーヒー・ルンバ

みんな陽気に 飲んで踊ろう

愛のコーヒー・ルンバ

みんな陽気に 飲んで踊ろう

愛のコーヒー・ルンバ

みんな陽気に 飲んで踊ろう

愛のコーヒー・ルンバ



 「コーヒールンバ」(Coffee rumba)は、アルパ奏者のウーゴ・ブランコの演奏で世界的にヒットした。原曲は、ブランコの叔父であるベネズエラの作曲家ホセ・マンソ・ペローニ(Jose Manzo Perroni)がコーヒーをモチーフに1958年に作詞・作曲したMoliendo café(モリエンド・カフェ、コーヒーを挽きながら)である。実際には曲のリズムはルンバではなく、オルキデア(Orquidea:ウーゴ・ブランコが生み出したリズム形式)である。日本では1961年から1962年に西田佐知子、歌詞は異なるが、ザ・ピーナッツによりカバー版が競作されるが、中沢清二によるエキゾチック趣味の日本語詞(原曲の詞とは全く無関係)で唄った西田佐知子の歌唱版がより知られている。西田佐知子は本作のヒットにより1961年、第12回NHK紅白歌合戦に初出場した。後1992年(第43回)では本作をリバイバル・ヒットさせた荻野目洋子により歌唱され、その後も1980年代にフリオ・イグレシアスがカバーした頃から徐々に再評価の機運が高まり、国実百合(1991年)、ロジック・システム、荻野目洋子(覆面歌手「YO-CO」名義)(共に1992年)、井上陽水(2001年)、工藤静香(2002年)らが日本語版を再カバーしてリバイバルヒットとなった。2006年にはピンクジャムプリンセスが、2007年には伴都美子がカバーアルバム『Voice〜cover you with love〜』でカバーした。

(Wikipediaより)


原曲

Moliendo Café

Cuando la tarde languidece renacen las sombras,

Y en la quietud de los cafétales vuelven a sentir

Esta triste canción de amor de la vieja molienda,

Que, en la quietud de la noche parece decir:

Una pena de amor, una tristeza,

Lleva el zambo Manuel en su amargura

Pasa incansable la noche moliendo café

Cuando la tarde languidece renacen las sombras,

Y en la quietud los cafétales vuelven a sentir

Esta triste canción de amor de la vieja molienda,

Que, en la quietud de la noche parece decir:

Una pena de amor, una tristeza,

Lleva el zambo Manuel en su amargura


google翻訳するとこんな感じ

コーヒーを挽く

夕方になると影が生まれ変わり、

そして、コーヒー農園の静けさの中で彼らは再び感じる

古いグラインドからのこの悲しいラブソング、

それは、夜の静けさの中でそれは言うように思われる:

哀れみ、悲しみ、

彼は彼の苦味でクラブマヌエルを持っています

コーヒーを挽く夜を過ごす

夕方になると影が生まれ変わり、

そして、静寂の中でコーヒー農園は再び感じる

古いグラインドからのこの悲しいラブソング、

それは、夜の静けさの中でそれは言うように思われる:

哀れみ、悲しみ、

彼は彼の苦味でクラブマヌエルを持っています


 これも素敵だが、あらためて日本語版の素晴らしさを感じる。


 

追記


 珈琲と音楽とくれば、ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685―1750)の「コーヒーカンタータ」がある。


1 語り手の叙唱(レチタティーヴォ)


そっと黙っておしゃべるめさるな。

ご覧あれ、シュレンドリアンがやってくる。

そして彼の娘ごのリースヒェンも。

シュレンドリアンは、唸りをあげてる熊みたいにおかんむり。

少々お待ちを。理由はすぐにわかりまするぞ!




2 シュレンドリアンのアリア


10代の子供と来たら頭痛の種、無数の厄介ごとのもと!

日ごとに娘のリースヒェンに説教し続けで、私はもうふらふらだ。

ところがリースヒェンときたらわかっちゃいないのだ。




3 シュレンドリアンとリースヒェンの叙唱


リースヒェン、まったくこの不良娘め!

ちょっと来なさい!お前は行いを正そうとは思わんのか?

そのコーヒー狂いを止めないか!

愛するお父様、そんなに怒らないで頂戴。

朝夕に一杯のコーヒーを飲まなきゃ、

私、干からびたおばあちゃん山羊みたいになっちゃうわ。




4 リースヒェンのアリア


ああ!千回の接吻よりも素晴らしく、

マスカットのワインよりもかぐわしい。

ああ、ああ、コーヒーに賛美を、

ああ、ああ、無上の幸福。

ああ、コーヒー、ああ、かぐわしいコーヒー。

コーヒーを飲めば、元気付けられるわ。




5 シュレンドリアンとリースヒェンの叙唱


もしもわしがコーヒーを家の中で見かけたら、

お前が誰かに誘われても外出は許さんぞ。

いいわよ、だけど、コーヒーは飲ませてちょうだい!

お前という娘は…いらつかされる愚か者め!

この間買った流行の服も店に返してしまうぞ。

そんなのちっとも気にならないわ。

町の賑わいを見るために窓の前に立つことも禁止だ。

どうってことないわ、コーヒーさえ許して貰えれば。

お前は、わしが金の嵌った銀のブローチや

手の込んだ手編みセーターも許さんとわかっておるのだろうな。

ええ、もちろんよ!そんなものよりコーヒーの方がずっといいわ。

リースヒェン、なんて不品行な娘なんだ。わしにどうしろというんだ。




6 シュレンドリアンのアリア


世の娘達よ、おまえさんたちときたら、みんな強情だ。

とても強情だ、滅茶苦茶強情だ。

だが、わしらが少しでも物を喋れるうちは、

おまえさんたちをいずれは打ち負かすぞ。




7シュレンドリアンとリースヒェンの叙唱


さあ、父親の言うことを聞くんだ!

コーヒーをやめろっていうのなら、お断りよ。

いいだろう。お前がコーヒーに熱中している限り、

私はお前をどこの誰とも結婚させてやらんからな。

ええッ!なんて酷い!結婚させないですって?

神に誓って口先だけの冗談ではないぞ。

(今のところは降伏するのが良さそうね)

わかったわ、コーヒー、それじゃあなとは永遠のお別れね!

お父様、私、コーヒーはもう飲まないわ。

うむ、やっとわかったか。それじゃ婿をさがすとしよう。




8 リースヒェンのアリア


幸せな日、幸せな日、愛するお父様はぐずぐずなさらない、

素敵な素敵な殿方を見つけて下さるわ。これ以上の幸せったらないわね。

コーヒーとの交換条件で、捜すと約束なさったわ。

私、素敵な方を手にいれられるのよ!

素敵な殿方を婿にできるのよ!




9 語り手の叙唱


親愛なるシュレンドリアンはリースヒェンの婿をあちこち捜し歩いた。

しかし、リースヒェンはずる賢くも、こうのたもうた。

「宣誓書を書いてくれる人でなきゃお断り、結婚契約書にも同じことを書いて頂戴。こうよ、“妻が望むときにはいつでもコーヒーを飲んでいい”って。」




10 リースヒェンと語り手とシュレンドリアンの重唱


猫がネズミを嫌いになることがないように、未婚の娘は誰でもコーヒー好き。

母親がコーヒーを愛すればおばあちゃんもそれを飲む。

どうすりゃ娘たちに辞めさせることができようか?





 おしゃべりはやめて、お静かに(独:Schweigt stille, plaudert nicht、別名:コーヒー・カンタータ、BWV 211)は、J. S. バッハの世俗カンタータ。1732年から1734年にかけて作曲されたカンタータであり、小喜歌劇である。18世紀当時、本作の初演地のライプツィヒではコーヒー依存症が社会問題となっていた。珈琲の歴史を追ってゆくと、度々珈琲がらみの大きな社会問題が起きている。珈琲カンタータが誕生してしばらくたった1777年、プロイセンのフリードリヒ大王が、突然コーヒー禁止令を布告し、コーヒーに重税をかけ、国民にドイツビールを飲むことを奨励した。 それでもコーヒーの愛好者が減らないと、こんどはコーヒーの焙煎を王室のみでおこなうこととし、それ以外での焙煎をいっさい禁じた。いかに珈琲好きがあふれていたかという事だろう。珈琲カンタータはチェンバロとフルートで始まる格調高い音楽だが、社会情勢とは裏腹に歌の意味を知ると笑いがこみ上げてくる。これはちゃんとオチのある笑い話だ。珈琲も音楽も面白い。


(Wikipediaより)


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