2021/10/11
「EDIT COFFEE」今回はET4〜ET6。
ET4:デコボコ・ジグザグ・インアウト
変幻自在な味
深みある味わいの合間に見え隠れするジューシーな酸とユニークなフレーバーが共演する。新たな知を生み出し続ける、謎めいた味。
コーヒー豆(生豆生産国)
コロンビア タンザニア パナマ タイ グアテマラ
珈琲と一冊
〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源
ET401
2021年7月14日
音楽は人間の歩行を模倣している!音量とは音が聞こえている人物との距離? 拍子は足音、メロディーの起伏は動作音に生じるドップラー効果? 私たちの話し言葉には自然界の痕跡が……。なぜサルが文明を獲得し、ヒトへと進化したのかが、1万にのぼるクラシック音楽の主題旋律を分析して浮かび上がる。人類誕生と聴覚の謎が、著者のマーク・チャンギージーによって鮮やかに描き出されます。
マーク・チャンギージー/著 伊藤 亜紗/その他 中山 宥/翻訳
早川書房 2020年刊
ET4:脳と心とメディア
脳が発達し、心が生まれ、人類は世界を認識するようになった。hereからthereへ、もっと広い世界を知りたいという欲望が人類繁栄の原動力。脳からインターネットまで、人工生命を旅します。
コーヒーをいれていると、気分が落ち着く。豆を挽き、お湯を沸かし、コーヒーカップを用意し、ゆっくりとお湯を注ぐ。この一連の動作が、ささくれ立った気分を鎮めてくれる。
ー永江朗「コーヒーと袴」
ET5:にほんのきほん
一途で多様な味
しっかりとした香ばしさと、柑橘のようなフレッシュな酸が花開き、フレーバーが気まぐれに香り立つ。匠の技が結実した、多様にひろがる味。
コーヒー豆(生豆生産国)
グアテマラ コロンビア パナマ エル サルバドル
珈琲と一冊
土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎
ET501
2021年7月14日
縄文時代に大量に作られた素焼きのフィギュア「土偶」。日本では1万年以上も前に出現し、2千年前に忽然と姿を消しました。未だその正体が謎に包まれたままの「土偶」へと、考古学の実証研究と美術史学のイコノロジー研究によって迫ります。ハート形土偶から縄文ビーナスなど、名だたる土偶の真実が明らかに。現代人へとつながる縄文人たちの精神史が蘇る、スリリングな最新研究。
竹倉史人/著
晶文社 2021年刊
ET5:日本の正体
この国の歴史には謎がひしめいている。神と仏のあいだに日本の大事な秘密が動き出す。勾玉から安全保障へ、俳諧からポケモンへ。一筋縄ではいかない多様で一途なニホンとニッポンに迫ります。
私はヒロムのサイフォンを使って、それでコーヒーを作り、朝から晩までガブガブ飲んで申し分ない満足を味わっている。この幸福が永久に続いてくれることを私はただ願う。
ー清水幾太郎「コーヒーと私」
ET6:運命も宿命を本命も
秘めごとの味
艶のある飲み口と纏わりつくような甘みと、ベリーのアクセントが爽やかに香ばしく絡み合う。壮大なるドラマをさまよう、秘密をめぐる味。
コーヒー豆(生豆生産国)
パナマ コロンビア グアテマラ
珈琲と一冊
WHAT IS LIFE?(ホワット・イズ・ライフ?) 生命とは何か
ET601
2021年7月14日
一羽の黄色い蝶が、ひらひらと庭の垣根を飛び越える姿の美しさから、生命の不思議にのめり込み、やがてノーベル生理学賞・医学賞を受賞するに至った生物学者のポール・ナース。誰もが一度は感じる「生命とは何か」という疑問について、語りかけるようなやさしい文体で答えます。あなたやわたし、黄色い蝶やこの惑星の生き物がどのようにつながっているのか。大いなる謎へと導きます。
ポール・ナース/著 竹内薫/翻訳
ダイヤモンド社 2021年刊
ET6:男と女のあいだ
無数の偶然と必然のあいだから生まれた生命は、この地球上で40億年の時をかけて進化してきた。遺伝子も生き物も、愛と恋にジェンダーレス。21世紀の今、ゲノム細胞から生命の不可思議を考えます。
南の国の情熱アロマ それは素敵な飲み物 コーヒー モカマタリ みんなで陽気に飲んで踊ろう 愛のコーヒー・ルンバ
ーJ.M.Perroni|作詞 中沢清二|訳詞「コーヒー・ルンバ」
追伸
今回のブレンドはコロンビア・タンザニア・パナマ・タイ・グアテマラ/グアテマラ・コロンビア・パナマ・エル サルバドル/パナマ・コロンビア・グアテマラとちょっと複雑な組み合わせ。テーマも「変幻自在」「日本の正体」「秘めごと」と何やら意味深だ。
Comments