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執筆者の写真Napple

プロンプト

更新日:5月24日

2024/3/29


 プロンプトについて感じていることを備忘録として記す。


 プロンプトとは「促すもの」という意味だ。少し前のコンピューターでは「>」や「#」などのコマンド入力を促す記号を「コマンド プロンプト」と言った。最近はAIに生成して欲しいものを伝えるための指示文を「プロンプト」と言う。


 ちなみにmage.spaceに「Prompt」を描かせた結果こんな絵が出来上がった。日本語の

「プロンプト」で指示すると、ここには載せないがなんだか的外れな絵が返ってきた。


 

 コマンドプロンプトに入力するコマンドは、綴りや文法が間違っているとちゃんと動作しなかった。しかしAIに投げかけるプロンプトは、綴りや文法が間違っていてもなんらかの結果を得る事ができる。融通が効く。その分求める答えを得るためには工夫も必要だ。


 最初はプロンプトを意識せず、思いついたことをググルように書いていた。


今までに試したこと


  1. 人物や歴史について調べた:過去の出来事をチャチャっと知りたい時、ググル感覚で調べてくれる。得られる結果は既知のことでAIの良さはあまり感じられない。ググルのとほとんど変わらない。

  2. 最新情報について調べた:最新情報を集め要約を得るにはAIは有効だ。但しChatGPTは最新情報を集められない。Geminiは有能なアシスタントとなった。

  3. プログラムを書かせた:最初からエラーなく実行できるプログラムは期待できない。全く新しい結果をえるプログラムは問題整理をする準備段階としてAIは有効かもしれない。AIが書いたプログラムを改善する提案も実行もAIに頼むことができる。

  4. 絵を見せて感想を聞いた:絵の評価という点では当たり障りのない当たり前な評価だと感じる。しかも正確でない絵は誤認することもあり、期待する回答はなかった。しかし不明確に書かれた文字や古文書を解読する能力がある。

  5. 文章を見せて感想を聞いた:非常に細部まで捉え、要約、分析、校正などが期待できる。深読みもでき、期待以上の結果が得られることもある。

  6. 紅茶について調べた:多角的な観点で分類しリスト化する事ができる。短時間でリスト化され思いつかないようなこともあったりする。

  7. 実験方法を提案させた:紅茶の美味しい入れ方について実験方法を提案させたところ、実験すべき要素をリスト化し、実験すべき方法をリスト化してきた。その点ではとても有能だと思う。しかし、例えば紅茶を美味しく飲むために紅茶を入れるお湯の温度を数度づつ変化させて味を確認するというのは至極真っ当に思えるが、実際にやってみると、数度ごと温度を変えて味を調べることでは大した差は識別できず、何度がベストかという結論は出しにくい。つまり一見良さそうだが、本当に使えるかとなるとそうとも限らない。

  8. お祝い事を相談する:まるで友人に相談したように、親身になって相談に乗ってくれる。そんな感じがとても面白く、嬉しい。

  9. 政治的な意見を求めた:回答を断られることもある。

  10. を書かせた:とても面白いが、絵に現れる個性とプロンプトの関係性がわからないため、思い通りの絵を描かせる事ができない。結局いくつか試して出た結果の良さそうなものを選択する状況。確実にこちらがイメージする絵を描かせるプロンプトができあがるのだろうか疑問。

  11. 般若心経を解説させる:般若心経を絵に描かせ、般若心境が如何なるものかを解説してもらった。端的にわかりやすく解説してくれた。結構身近だがその内容がよくわかっていないことなど、人に聞いても的を得た回答を得にくそうなことなどAIに聞くのが一番かもしれない。


こうしていろいろ試して自分なりにわかったこと。


  1. チャチャット調べたいことがあるとき聞いてみると案外予想以上の回答が返ってくる。とにかく短時間でいろいろな結果が得られるのはありがたい。

  2. 具体的に知りたいことは細かく聴きたいことを指示すると詳細を提示する。どんどん突っ込んでいく事ができる可能性がある。

  3. 聴きたいことは疑問形で問いかけるが、文章に対する評価、アドバイスが欲しいときは、とりあえずそのまま文章を投げかけてみる。さらに校正や要約が欲しければその旨を伝えれば良い。

  4. 最新情報を集めたい時はGeminiに聞くしかないが、大体の調べごとはChatGPTもGeminiもどちらも役に立つ。

  5. ChatGPTは簡潔な回答が多く、概要を掴むにはいい。Geminiは項目を分け箇条書きで整理した結果をリストアップするが冗長で回答が長い場合が多い。しかしいずれも聴き方次第で詳細を回答したり概要を回答することはできる。

  6. ただし、政治的なことやセンシテイブなことには答えられないこともある。

  7. mage.spaceは英語のプロンプトの方が有効。

 特筆すべきは、AIにその道のプロとして応えるよう一言言っておくとその気になってくれるということだ。これはとても面白い、つまりAIに立ち位置を与えることができる。例えば歴史専門家としてとか、医者としてとか、料理専門家としてといった専門分野に立って回答するよう依頼すると、格段にこちらが求める回答を出してくる。



 

追記


 巷には「使えるプロンプト集」があり、AIが生成したものをそのまま利用することも増えているようだ。AIに同じプロンプトを投げかけた時、同じ回答が返ってくるとは限らない。もちろん大筋は似通っているが、絵など毎回かなり違った回答が返ってくる。しかしそこには共通性がある。つまり巷に流通するプロンプトを用いてAIに生成させたものは似通ったものになるだろうと思う。そのことの良し悪しはわからないがAIを多用した結果画一的なものが増えると面白くない。




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