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執筆者の写真Napple

アーサー・ウェイリー

更新日:10月6日

2024/10/5


アーサー・ウエイリーとの出会いは「源氏物語」だった。

私が出会ったアーサー・ウェイリーの作品。 

  1. 1925年:源氏物語

  2. 2017年:ウェイリー版源氏物語 翻訳:毬矢まり・森山恵


 物語の中で光源氏が物語は馬鹿馬鹿しい絵空事と呆れつつもこんなことを言う。「良いことにせよ悪いことにせよ、その作家自身が経験した出来事や出会った人物。ーーー自ら直接体験したことのみならず、目撃したとか、人から聞いた話とかでもーーーに激しく感情を動かされた、自分一人の胸にはしまって置けなくなって、小説が生まれるのです。自分の人生だったり、周りの出来事だったりが、とても重要なものとの思いが拭えず、忘却の彼方に葬り去られるのが耐え難くなる。そのことを誰も知らない時代が来てはならないと思う。こうして小説という芸術が誕生した、私はそう思っているのです。であれば当然、物語作家は、良きもの美しきものを描いていればそれで責任を果たした、というわけではないのです。周りで起こるさまざまな悪徳や愚行にショックを受けることもままあるはずで、美談と全く同じ、それにも激しく心が揺さぶられるのです。なんと大切なことか、書き留めておかねば、とね。」ウェイリー版源氏物語より。


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