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三浦しをん

  • 執筆者の写真: Napple
    Napple
  • 8月27日
  • 読了時間: 3分

2025/8/27


三浦しをんとの出会いは「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」だった。

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私が出会った三浦しをんの作品。 


小説

  1. 2011年:舟を編む


映画・ドラマ

  1. 2013年:舟を編む

  2. 2014年:WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜

  3. 2024年:舟を編む 〜私、辞書つくります〜

  4. 2025年:舟を編む 〜私、辞書つくります〜再編集版



日記に綴られた三浦しをんにまつわる思い。


2025/8/2


 母と「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」を見た。今時の映画だが、林業の世界は、きっと今もこうした厳しさと優しさがあるのだろう。そんなことを感じた映画だった。三浦しをんの本は読んだことはないのだが。映画「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」とか「舟を編む」は素敵だ。そう言えばNHKドラマの「舟を編む 〜私、辞書つくります〜」は台詞の一つ一つが聞き逃せないのだが、「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」は記憶に残る台詞が思い当たらない。山での暮らしにフォーカスされていたからだろうか。


2025/8/11


 三浦しをん「舟を編む」を読んだ。さまざまなことを思わせる見事な題名だと思う。軽妙な語り口は心地よく。気がつくと読み終えていた。出だしから「犬」という言葉について、なるほどと頷きたくなることを書き連ねた。これが小説の出だしだった。映画もドラマも始まりは違う。しかもドラマは、小説の前半が大胆に削られている。映画は小説に沿っているが、中心となる人物が異なっていた。だから、同じ物語なのに、見える景色がずいぶん変わる。


 ドラマと映画を先に観てから小説を手に取った。小説を読みながら、そんなドラマや映画の場面が風景として浮かぶけれど、やはり文字で綴られた物語と映像は別物に思えた。ドラマも印象的なセリフが多いが、それらは必ずしも小説の言葉そのままではない。脚本家が三浦しをんに勝るとも劣らない名台詞を紡いでいた。ではあるが、小説からが、最も濃く、言葉への愛情が立ち上がってくる。著者は辞書が万能でないと知り、落胆するどころか、かえって愛着を覚えたという。その感覚が、物語全体を温かくしている。


 同じ「舟」を漕ぎ出す物語でも、小説、映画、ドラマはそれぞれ違う港から出航しているようだ。いずれも素敵だった。ことに小説の終わりには、マジメ君がカグヤさんに宛てたラブレターが付いていて、ミドリさんとニシオカ先輩の語る解説が添えられていて、言葉の舟は最後まで念入りに編まれていた。



 「舟を編む 〜私、辞書つくります〜再編集版」を見た事で、ドラマ・映画・小説の「舟を編む」に関する駄文が沢山生まれた。



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