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紙と記憶その20「舟を編む」

  • 執筆者の写真: Napple
    Napple
  • 3 時間前
  • 読了時間: 1分

2025/8/13

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 NHKドラマ「舟を編む」第9話。ドラマ版に惹かれたのは、映画にも、小説にもなかった、新しく加わったシーンであり台詞だ。


 「言葉ってナイフにもなるじゃないですか。わかっています、悪いのは言葉じゃない、使い方と選び方だって。どうしたらいいんでしょうか、言葉のナイフで刺されている人がいたら。もし、誰かを刺しちゃったら?」「本当のナイフだったら、抜いて止血して、手当てができる。言葉のナイフを抜くことができるのは、止血して、手当てができるのは、言葉なのではないでしょうか」


 「長続きの秘訣って何ですか」「思いやり、過ぎないこと?だって思いやりって結局想像でしょ。こうしてあげたほうがいいかなとか、こうしないほうがいいかなとか。想像って、しすぎると、本当から離れちゃうと思わない?相手の本当から」


 「血潮」が抜けていたことを見つけてからの展開は、映画とも、小説とも違う。松本先生が加わってるし。映像も会話も令和ならでは、小説や映画では地獄だった出来事が、必ずしも地獄じゃない雰囲気になっている。でもあくまでも100万語のチェックは人力というのは、全ての物語で共通している。AIが登場した今なら違うのだろうか。それとも、どんなに有能なAIが登場しても、人が確認するという状況は無くならないのだろうか。


続く

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