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紙と記憶その2「私」

  • 執筆者の写真: Napple
    Napple
  • 7月26日
  • 読了時間: 1分

2025/7/26

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 「舟を編む」第6話で語られた「紙の書物」についての物語がきっかけとなり、紙とデジタル媒体の違いに思いを馳せた僕は、ショッキングなことに思い当たった。


 それはAIのことだ。


 と言うのは


 AIの「記憶」についてである。AIの「記憶」とはデジタル化した「記録」だ。それは、書き換え可能、という特性を持っている。だとすると。AIの「記憶」が全てデジタルなものであるなら。書き換えられる危険性を持っている。ということになる。もちろんプロテクトをかけることはできる。しかし何もかもをプロテクトすることは現実的ではない。となると、AIにとって重要な「記憶」は、実に不安定なものかもしれない。しかも、AIのAIたる所以を確保しているものが「記録」なら、これは困ったことだ。AIの持ちうる「記録」がデジタルデータであることは間違い無いだろう。それが文字データとは限らず、画像や音声である場合もある。関連する全てのデータを見通せるAIにとって、書き換えられたことは検知できることかもしれないが、AIの「記憶」はあまりにも脆弱だ。本人が気付かぬうちに書き換えられてしまうかもしれない。


 AIに僕の考えを伝えた。


続く

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