2024/11/21
「バルタン星人」は、自分たちの居場所を求めて地球を乗っ取ろうとした。幸いなことにウルトラマンがその野望を打ち砕いてくれた。
本多勝一の『殺す側の論理』は、戦争や暴力を行う者たちの視点から、その行為がどのように正当化されるのか、その仕組みに迫った。
小説『三体』の「暗黒森林」理論は、「話し合いなど無駄だ。襲われる前に襲え」という冷徹な論理が描かれた。
現実の世界に目を向けると、侵略者たちはやはり、侵略されることを恐れ、先んじて侵略を決断する。そして、他者も同様に侵略しようと考えていると信じて疑わない。「相手は侵略しないかもしれない」と考える余地はない。
映画『散歩する侵略者』のような侵略なら、救いがあったかもしれない。宇宙人たちは記憶や概念を奪うという異質な侵略を始めたが、皮肉にも「愛」を奪ったことが地球を救う結果を招いた。
しかし、ウルトラマンも、愛が地球を救うのも物語の中。現実には、過去の失敗に縛られた私たちは、侵略者の野望を打ち砕く力を持っていないように見える。ただ「侵略を許さない」と言い続けるほかに道はないのだろうか。
くそッ——プーチンがICBMを撃ちやがった。
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