2023/2/17
フランツ・カフカとの出会いは「変身」だった。
私が出会ったフランツ・カフカの作品。
1912年 変身
「グレゴール・ザムザは目覚めると巨大な毒虫になっていた」なんと不条理なでだしだろう。1912年に書かれている。そんじょそこらのSFや怪奇物など吹っ飛んでしまいそうだ。当然家族も驚くがそれが当たり前になり生活が続いていくあたりから、物語がどうなって行ったか覚えがない。どうやら死んでしまって終わりなんだけど。厄介者になったものの末路を描いた?、出だしが強烈なだけに、もっと深遠な何かがありそうな深読みをしてしまって、どうも何が一番言いたいことなのかよくわからない。
その後、村上春樹が「海辺のカフカ」を描き。シシド・カフカなる日本人離れした女優が登場する。「カフカ」とつくあたり不条理な感じの何かを漂わせながら、よくわからないまま放置され、浸透していくあたり「変身」との共通項を感じる。
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