2023/2/17
ダン・シモンズとの出会いは「ハイペリオン」だった。
私が出会ったダン・シモンズの作品
1989年 ハイペリオン
1990年 ハイペリオンの没落
1996年 エンディミオン
1997年 エンディミオンの覚醒
日記に綴られたダン・シモンズにまつわる思い。
1997年8月19日
「ハイペリオン」を読んでいる。栄華を誇ったヘゲモニーが、一瞬にして、アウスターの襲撃を受け滅びに瀕しようとしている。たとえようもなく困難な局面を迎えたヘゲモニーの指導者達。彼らはもうやめたと逃げ去ることは許されない。なぜならその破局を迎えたのは彼らの政策にこそ原因があったからだ。しかしここで僕は思った。僕がこの局面に立たされたとき、果たして逃げ出さないで立ち向かうことができるだろうかと。今回代表支部長の立場をあっさりと放り出してしまった僕だ。人類救済という未曾有の状況にいて僕は、投げ出してしまった。・・・袴田ジージの家で三法行をしながら、自分の偽善めいた部分を感じていた。でもそのとき感じたことは、また今までと同じことを繰り返している。そういう観いだった。いつも本当に一生懸命で自分のことを放り出してがんばる自分。しかしそれはいつまでも続かない、いつしか疲れ思うように行かないままに崩れてしまう。そして投げ出してしまうのだ。そんな自分に自己嫌悪に陥っていた自分。一生懸命やった分だけ反動のように自分まるだしの自堕落ななにもやる気になれない自分がでてくるのだ。かつて仕事をしていたときもそうだった。そして鬱病になり仕事を投げ出し。結局仕事を辞めたときすべての重荷がなくなりほっとしたのだ。そして今同じことをしている自分がいる。ただ少し違うところがある。以前より図々しくなったというか、厚かましくなったというか。鬱病になることはない。偽善者だと自分を批判し落ち込んでいるわけではない。。むしろ何か意味があるに違いない。そして今自分はやる気が無くなっているがその中で気付くものがあるはずだと・・・。そんな風に結構楽観的な自分がいる。
「ブレードランナー」を見る。エキゾチックで、退廃的で、どこか郷愁を誘う。いずれにしろ健康的なストーリーではない。しかしSFの醍醐味を感じさせるまさにSFだ。
大そう海・時観城・飛行繊維・時潮
1999年8月15日(日)
最近何冊かの本を読んだ。「スターウオーズのハン・ソロ3部作」これはハンの幼い頃から始まって丁度エピソード4「新たなる希望」が始まるかのタトウイーンのモスアイズリー宙港でハン達がルークと出会うとこまでを描いたものだった。ここではチューバッカとの出会いやランド・カルリジアンとので合い、ミレミアム・ファルコンを手に入れる下り。ジャバ・ザ・ハットとの出会い、ボバ・フェットとの出会いなど、スターウオーズファンなら誰でも驚喜しそうな物語が詰まっていた。楽しい物語だった。続いて読んだのは「エデミオン」かの「ハイペリオン」2部作の続編だ。少女と青年の宇宙を股に掛ける冒険物語。ハイペリオンに比べて随分軽いタッチの冒険物語は気楽に楽しませてくれた。この3冊とスターウオーズのエピソード1のシナリオ。そしてエピソード1のコミックあわせて丁度1万円ほどだったろうか。今の僕は財力的に余裕はないのだが、半年前よりは先が見えてきたし、先々月は30万稼いだあとだったので、久しぶりに大枚をはたいて買ったわけだ。今思うと半年間は図書館通いだったのだから、随分な進歩だ。図書館では新刊は手に入りにくいし、丁度今読みたい本はなかなかお目にかかれない。それにお目当ての本は貸し出し中という事がしばしばだったから、やはり本屋で買ってきて読めるというのはいいことだ。でもこの数冊は感動するような内容ではなかった。その後3冊ほど仕事に必要な参考書を買った。ビジュアルベーシックの本1冊とホームページにカンする本を2冊。そして一昨日久しぶりに感動を求めて、数々の賞を受賞したと書かれていた「キリンヤガ」を買い求めて読み始めた。本屋で何度か目にして読みたいと目を付けていた本だった。そして今日読み終えたわけだが・・・。ヒューゴー賞・ローカス賞・星雲賞など数々の賞を取りあまたのSFあるなかでこれほど賞を独占した本はないと言うふれこみの本。さらには帯にかのオーソン・スコット・カードが絶賛している。ところが読み終えても感動はなかった。僕は感動の薄い人間になってしまったのだろうか。
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