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執筆者の写真Napple

つい読みたくなってしまう

更新日:5月25日

2023/1/17


 魅力的な表紙やタイトルを見ると、素通りするつもりでいたのについ立ち寄ってしまう。それは、かつては本屋だったり、駅の売店だった。そのうちコンビニにその場は移り、いまではSNSがそんな場所になった。

 雑誌の表紙や、そこに書かれた一言には、つい読みたくなってしまう、何かしら人を惹きつける魔力がある。それは、そこにある物語に対する興味もあるが、そこから導き出される自分の物語の始まりを予感させるからかもしれない。


 実際に読んでみると期待した内容と違うことは多いものの。とにかく目に留まるためには、表紙、タイトルがとても重要だ。つい読みたくなってしまう表紙やタイトルがつけられた本は、それだけで成功している。

 書店に立ち寄った時によく目が行くのがブルータス。表紙の絵とタイトルに惹きつけられて手に取り、しばし衝動買いをする。写真と大見出しを流し読み、気が向くと本文を読む。本文はさほど記憶に残らない。やっぱり記憶に残るのは写真と大見出し。

 今回手に取ったブルータスは「机は、聖域」と言うタイトル。


目次

  • 012 Prologue ものが創られる聖域、「机」という場所。

  • 014 特集 机は、聖域 My Desk, My Sanctuary

  • 016 私の机。黒田征太郎/榊 智子/西沢立衛/小畑多丘/落合陽一

  • 034 工芸作家の机。杉田明彦/竹村良訓/竹俣勇壱

  • 040 天才の机。01, 02 アンリ・マティス/サルバドール・ダリ

  • 042 描く人の机。江口寿史/五十嵐大介

  • 052 天才の机。03, 04 ウォルト・ディズニー/手塚治虫

  • 054 アート&デザインの机と仕事場。トーマス・デマンド/サンラザール、A.S.L/パトリック・ブラン

  • 066 天才の机。05 シモーヌ・ド・ボーヴォワール

  • 067 Book in Book The Good Desk catalog いま欲しい机&使い方ガイド。

  • 079 天才の机。06 ミシェル・フーコー

  • 080 Epilogue 創造の”聖域”は、机からストリートへ。


 

覗き見


  • 漫画家の江口寿史さんの机が見たい、どんな机で、どんな道具を使って、彼は絵を描いているのだろう。・・・そして驚いた。てっきりコンピューターで描いていると思ったのだが、そうじゃ無かった。

  • アーティストの榊智子さんの机や部屋は癒しの空間だ。この部屋には照明がないと言う。こんな空間に暮らしたい。

  • 金工作家の竹俣勇壱さんの机は最高。まさにこれから築こうとしている作業空間のお手本だ。

  • ボブ・ディランが訪れていたニューヨーク州ウッドストックのカフェの2階の席。なんともシンプルで雰囲気がある事だろう。

  • サルバドール・ダリのニューヨークのアトリエ。なんじゃ彼の後ろの女性は?

  • 手塚治虫とウォルト・ディズニーが見開きに並んで掲載されている。手塚さんの写真は仕事場で雑然としている。ディズニーの写真は接客室で整然とした美しさがある。こういう写真はモノクロが良い、妙な説得力がある。

  • バックナンバーの「棚は、生きざま」とか「それでも本を読む理由」なんてのも、つい読みたくなる。


つまみ食いしたブルータス


 「おいしいコーヒーの教科書」「ブレンドとモーニングコーヒー」は表紙とかタイトルではなく趣味から読みたくなったのだが、「危険な読書」と「机は、聖域」はまさに、タイトルを見てつい読みたくなった。

 

追記


 机とか、作業場に興味がある。気になるのは使っている道具。そして、置き方と言うか、配置。写真から、持ち主のことに思いを馳せる。作者や、作品を知っている場合は感慨深いものがある。期待通りの机や、そうじゃない机、期待を上回る机。いつしか自分の机へ思いは移り、こんな風になったら、あんな風になったらと夢想は膨らんで行く。


 今回はSNSで見つけAmazonで購入した。注文の翌日に配達され驚いたが、よくよく調べるとAppleブックで購入することができるのであった。つまり即日に読むことができ、しかも電子版の方が安い。


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