top of page
執筆者の写真Napple

筒井康隆

更新日:5月23日

2023/1/24


 筒井康隆との出会いは1972年に放送されたNHK少年ドラマシリーズの第1作「タイム・トラベラー」だった。


私が出会った筒井康隆の作品。

  1. 1967年:時をかける少女

  2. 1967年:馬の首風雲録

  3. 1968年:にぎやかな未来

  4. 1970年:馬は土曜に蒼ざめる

  5. 1972年:家族八景

  6. 1972年:俗物図鑑

  7. 1972年:将軍が目覚めた時

  8. 1974年:ウイークエンド・シャッフル

  9. 1974年:おれに関する噂

  10. 1974年:男たちのかいた絵

  11. 1974年:おれの血は他人の血

  12. 1975年:七瀬ふたたび

  13. 1976年:メタモルフォセス群島

  14. 1977年:エディプスの恋人

  15. 1979年:宇宙衛生博覧会

  16. 1985年:串刺し教授

  17. 2004年:筒井康隆漫画全集

 

 高校生になり、星新一を通してショートショートの楽しみを知った頃、筒井康隆に飛びついても良かったのに、大学生になるまで手を出さなかった。あれはなぜだったんだろう。かれこれ半世紀前の自分の心境をつらつら思い返すに、それはちょうどタイム・トラベラーが放送された時期で、私にとっては原作者より芳山和子役の島田淳子さんが気になっていたのだ。星新一を読み始めたとはいえまだ読書になれず、とにかく一人の作家に集中して読んでいた時期が高校時代だった。高校3年になったある日同級生が分厚い本を読んでいた。タイトルは「俗物図鑑」だった。妙に記憶に残るタイトルだった。高校を卒業して大学生になり色々な作家を読むようになった頃、そういえば彼が読んでいたあの本はどんな本だったんだろうと「俗物図鑑」を読み始めた。その面白さ狂気さにぶっ飛んで、筒井康隆という作家を知り、彼こそ「タイム・トラベラー」の原作者であることを認識したのだった。


 彼の作品の中で最も記憶に残ったのは「ウイークエンド・シャッフル」だ。相変わらずのはちゃめちゃさで、物語はどんどん悪い方に転がってゆく。どうなってしまうのかハラハラして読むのだが、見事に全ての問題が解決されてスッとする。その手腕の素晴らしさにほとほと感心した作品だった。


閲覧数:26回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Commentaires


bottom of page