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宮本武蔵

更新日:5月23日

2023/2/19


宮本武蔵との出会いは「五輪書」だった。

私が出会った宮本武蔵の作品。

  1. 1641年 兵法三十五箇条

  2. 1643年 五輪書

    1. 地の巻

    2. 水の巻

    3. 火の巻

    4. 風の巻

    5. 空の巻

  3. 1645年 独行道

 

日記に綴られた宮本武蔵ににまつわる思い。


1995年7月21日


 宮本武蔵「五輪書・水之巻」を読む:とにかく人を殺す方法を、とにかく人に勝つにはということを連綿と書いている。恐るべき也。とは言えそのために、とにかく「能能鍛練有るべき成り」と言い続けているところに何をするにしても一生懸命やらねばならないことは伺える。それにしても恐るべき也。


 宮本武蔵「五輪書・火之巻」を読む:機先を制すること・有為な立場を取ること・後手に回らぬこと・難所を越すということ・むかつかせること・脅かすこと・うろたえさすことなどなど、しごくもっともなる勝つための手段を思い付くままに歌い上げている。


 宮本武蔵「五輪書・風之巻」を読む:他の流派を知らないで自分の流派ばかりを鼓舞しても井の中のかわずであるということ。されどどの流派も欠点を持っていることを書いている。結局いずれの流派も片寄っているからそんなことにかかわらず全体を知るべしで有ると言っている。なるほどもっともである。


 宮本武蔵「五輪書・空之巻」を読む:二刀一流の奥技を記しているのだがまるで般若心経の色即是空その物である。


 宮本武蔵「兵法三十五箇条」を読む:刀の持ち方から、足の運び方、目の付け所、間合いの取り方、心の持ち方など35項目の極意が記されている。間合いの取り方では「己の刀が届く距離は、相手の刀も自分に届く距離である」ともっともな具体的なことを述べているかと思えば、「気の持ち方は水のごとし、されど水とは一滴の水もあれば大海の水もある」と禅問答のようなことも言っている。


 「我事において後悔をせず」(宮本武蔵・独行道 二十一箇条より)


 宮本武蔵「五輪書」を読み終えてすぐ、アインシュタイン「相対性理論」を読み始めた。何を言っているかは分かる?のだが、その原理を導きだす過程の数式にはついていけない。むつかしー。電子工学を目指し大学を出たけれども、相対性理論による、マックスウエルの方程式とローレンツの力の定義式が本来独立のものでないという説明がちんぷんかんぷんである。やっぱり僕には電子工学も物理学も数学もあわないんだと納得せざるを得ない。途中でほうりだして吉本ばななを読むことにする。



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