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執筆者の写真Napple

光瀬龍

更新日:5月23日

2023/2/15


光瀬龍との出会いはNHK少年ドラマシリーズの「暁はただ銀色」だった。

私が出会った光瀬龍の作品。

  1. 1967年 夕ばえ作戦 NHK少年ドラマシリーズ(1974年)

  2. 1967年 百億の昼と千億の夜

  3. 1970年 暁はただ銀色 NHK少年ドラマシリーズ(1973年)

  4. 1976年 明日への追跡 NHK少年ドラマシリーズ(1976年)

 

 NHK少年ドラマシリーズで1973年「暁はただ銀色」、1974年「夕ばえ作戦」、1976年「明日への追跡」を見て光瀬龍の名が記憶に残った。明確に光瀬龍の名前を認識したのが「百億の昼と千億の夜」だった。初版は1967年だが、初めてこの物語を知るのは10年後の1977年に萩尾望都が描いた「百億の昼と千億の夜」だ。阿修羅王やプラトン、シッタータ、ナザレのイエス、弥勒、梵天王、アトランティスというなんとなく聞き知った名前が洋を問わず登場することに興味を引かれた。そして「オリハルコン」の名を聞くに及んでは、なんだかじっとしていられない奇妙な既視感にワクワクした。手塚治虫の「海のトリトン」で聞いた名前だったからだ。トリトンの連載が1969年で、アニメは1972年だからすでに聞き知ったこの単語に反応したのだ。子供時代はいろいろな単語を聞きかじるが、そうした名前の持ち主がどういったものなのかを知らず、さりとて全く知らないわけではないその名前の醸し出す雰囲気に惹かれる。一体何者なのかを知りたいと思うのだ。漫画は断片的に読めただけだったから、余計に欲求不満が募ったが、原作を手にする方法もわからず、ようやく大学生になり読むことができたのであった。結局どんな物語だったかよく覚えていないし、登場人物たちのことが深く知れたわけではなかった。しかし登場人物たちの名は記憶に蓄積され、その後の人生でちょくちょく出くわす。その時妙な親しみ感じたのはこの物語のおかげだと思う。


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