2018年12月14日
折しもふたご座流星群が始まった。天気も良く、月も三日月で比較的暗く観測コンディションは良好。目視で流星を探したところ、目の錯覚かもしれないが、かすかに流れ星を見た気がする。如何せん、街明かりが眩しく、星が数えるほどしか見えない。本格的な観望機材を持たないが、手持ちの機材でどれくらいの撮影ができるものか実験を行なう。
実験1号機(望遠撮影):双眼鏡にコンパクトデジタルカメラを接続してコリメート撮影。双眼鏡の倍率10倍、コンデジの焦点距離が35mm換算で200mmなので、理屈上2000mm相当の月面撮影の実験。
機材
LUMIX DMC-ZX3(f3.3−5.9/4.5-36mm(35mm換算:25-200mm)1410万画素)
tasco168R(双眼鏡10倍 口径25mm 視野率5.5° 96m/1000m)
Vixen Universal Digital Camera Adapter 28mm-45mm
audio-technica ATV-475(三脚)
実験結果
実験1:月のコリメート撮影
双眼鏡の片側をコンデジに接続。
双眼鏡のもう一方をファインダーに利用。
三脚のクランプを緩め、ファインダー側を見ながら月を導入。
コンデジ側に月を導入するため微調整。
2000mm相当であるため、ちょっと手元がぶれるだけで視界から外れる。
なんとか導入してもクランプを締めると外れている。
クランプを締めずに観察するがピントが合わない。
結局シャッターを押すことができなかった。
寒くなったので今回は諦めた。
望遠撮影は三脚がスムーズに動かないと、ほとんど導入できない。月も動いているので赤道儀がほしいところである。
実験2号機(広角撮影):iPhoneのカメラアプリ(Warmlight、InstantX)を使用し、ISOやシャッター速度をマニュアル設定して撮影する。導入補助にiPhoneをもう一台並べプラネタリウムアプリ(SykSafari)を表示させる。
機材
iPhoneX(撮影用 広角側f1.8/28mm相当/望遠側f2.4/57mm相当/1200万画素)
iPhone6sPlus(導入用 f2.2 1200万画素)
UTEBIT 2台取り付け雲台
Ulanzi スマホホルダー三脚用2個
audio-technica ATV-491(三脚)
実験結果
実験2:Warmlightによる撮影(ISOやシャッター速度をマニュアルで撮影できるアプリ)
撮影時刻 :2018/12/14 19:59:19
撮影場所:自宅
焦点距離:28mm
f値:1.8
ISO :50
シャッター速度 :1/4秒
撮影対象 :月
状況説明 :ハレーションを起こした月の上に火星が土星のように写っている。シャッター速度を落としたのでぶれたのだと思われる。その上の星はうお座のvPscか。
実験3:InstantXによる撮影(最長60秒までバルブ撮影できるアプリ)
撮影時刻 :2018/12/14 20:02:33
撮影場所:自宅
焦点距離:28mm
f値:1.8
シャッター速度 :31秒
対象 :東の空のオリオン座
状況説明 :導入用iPhoneでオリオン座を導入。肉眼ではもう少し星が見えたが、結果は2つの星が写っている。左がベテルギウス、右がリゲルだとおもう。とはいえ、この写真では言われなければどこに星が写っているのかわからない。
補足:付属のBluetoothワイヤレスシャッターは、iPhoneのカメラアプリでは、シャッターとして機能するのだが、Warmlight、InstantXいずれも音量スイッチになってしまい、シャッターとして利用できていない。設定変更ができれば良いのだが、今のところわからない。
スマホ1200万画素やコンデジ1410万画素とCCDの画素数は高精細で、f値もスマホは1.8と非常に明るい。星空を写せるのではないかと思ってしまうのだが、CCDのサイズがスマホ1/3型、コンデジ1/2.33型と非常に小さく、星のような微小の光は上手く捉えられない。天体撮影はやはり無理なのかもしれない。光害いっぱいの自宅撮りなのでこうなることは分かりきっているのだが、もう少し試してみようと思うのだが、このままでは撮影した写真と同じお先真っ暗。
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